男ひとり旅の美学

[旅の恥は書き捨て]ってことで。あと、BMWと読書感想文も。

2005年10月

SEIKOの電子辞書、IC Dictionary SR900を愛用して5年になる。こいつは軽量・コンパクトで、鞄の中に入れるのにも、電車の中で使うのにも苦にならず、まさに快適そのものだった。色は黒で、快適でした(理由は後述)。
1ヶ月くらい前から、液晶画面に表示されないラインが出てきた。いきおい、他の機種に興味が沸く。WEBや店頭で調べると、いつの間にか機能が盛りだくさんの電子辞書がたくさん販売されている。これは「買え」と言うことだな?

と言うわけで、CASIO EX-WORD DATAPLUS2(XD-WP6800)を買いました。
ネット通販だと、店頭販売より1万円も安く買えるんですね。なんか得した気分。
広辞苑、英和・和英、ビジネス・経済用語、家庭の医学・食の医学、等々、50種類もの辞書を内蔵しており、これも長く使えそうです。
特筆すべきは、ブリタニカ百科事典(小項目版)。当の百科事典は日本市場から撤退してしまいましたが、小項目版は電子版のカタチで残っているわけです。百科事典(19巻。大きくて重い)は書棚にあるので、深い知識の探求はそれに頼るとして、日常はこいつで十分です。なんといっても、複数の辞書で検索できるのが面白いです。
でも、どんなに良い品にもやはり短所はありまして、こいつの場合は、その大きさなんです。新書版並のデカさです。液晶画面が大きく見やすいので、やむを得ませんか……。

それにしても、電子辞書は揃って銀色ですね。ITのイメージからして仕方ないのかもしれませんが、個人的には艶消しの黒色がベストです。蛍光灯の反射が無く、安心して机上に置けるからです。メーカーさん、よろしく。

人生の分岐点・35歳へ向けての準備として「萎えたオヤジにならないためのやるべきこと全部」が書かれているそうです。
年収、フリーターだけではない安サラリーマンの危機、結婚、出産、転居、親の介護、ガン予防、投資とその前提としての貯蓄、等々。
すばらしくわかりやすく書かれています。まぁ、若者向きの指南書としては及第点でしょう。
実践的な内容は、それ相応の実用書(できれば専門書)を読め、と言うことですね。

28歳からのリアル・マネー編
著者:人生戦略会議、WAVE出版・2004年8月発行
2005年10月23日読了

古い大陸欧州の知性。読了後、とっさに浮かんだ言葉でした。

事象から距離を置き、深く呼吸し、沈思黙考する姿勢。歴史の中枢は新大陸に移ったとは言え、過去(劣悪なものも含めて)の蓄積に研磨された感性と怜悧な問題意識が、力で押し通す現在の米帝国とは異なる新鮮な論説を生み出してゆく……。
フランスの国際評論誌、ル・モンドに1998年から2002年の間に掲載されたなかから、厳選された記事が収録されています。
米国の外交専門誌、FOREIGN AFFAIRSと読み比べると面白いのかもしれません。

最後の植民地から未練がましく撤退させられたアルジェリア戦争。栄光の祖国に染みついた、この恥辱の記憶を歴史から抹殺しようと、フランスは国を挙げて取り組みます。驚くべきことに、中学・高校の歴史教員自身が「教育されなかったために」詳細を知らず、また「知らなくて良い」との国の方針に唯々諾々と従っているのです。過酷な植民地行政・「土民」弾圧・虐殺の事実すら「そんな些細なこと!」と片づけられてしまう現実……。一方でナチスについては、生徒の脳髄に徹底して叩き込まれるのです。
なんか現在の日中、日韓関係が穏やかに思えてきました。(双方に多々、問題はありますが。)

最大のタブー「ワーグナー演奏」を実行した世界的指揮者を国家レベルで弾劾する"民主主義国家"イスラエルの恐ろしい姿と、対するパレスチナ・アラブ社会の矛盾を突き崩すのは、あの故エドワード・サイードです。(合掌)

他にも、違う視点から探求した1989年の天安門事件(資本主義遂行のために当局が仕組んだ!)、世界銀行の「第三世界にとってありがたくない」現実、アフリカや中央アジアの資源国家を紛争へと導く「多国籍企業」の実態、等々。
読めば興奮間違いなしの記事が満載です。

実は、これらの記事はすべてWEBサイトで公開されたものであり、その気になれば読破することも可能です。それでも、紙媒体で読む意義があるとの認識に立ち、出版するに至ったと説明されています。同感です。

力の論理を超えて ル・モンド・ディプロマティーク1998-2002
著者:ピエール・コヌザ、ジャン=イヴ・カミュ、エドワード・サイード、他
NTT出版・2003年8月発行
2005年10月22日読了

今日は歯医者の日だ。下あご左側にはめた暫定的な詰め物を外し、銀色のかぶせものをつけてもらうのだ。
僕はたばこを吸わない。積極的に自分の意思で吸わないと決めたのではなく、気が付けば、そうなっていただけのことだ。
ガムも噛まない。あれは見苦しい。人前でクチャクチャと無意味に口を動かす。実に見苦しい! 本人は気づかないのだろうか?
その代わり、むかしはよくアメを口に入れた。
最近はコーヒーか紅茶だ。自販機の100円カップ飲料のお得意さんです。いったい一日にいくら費やすのか、数えたこともない。
実は一度だけ計算しかけたことがあったが、途中で恐ろしくなって止めた。いや、飲むのをではなく、計算をだ。
(月に○万円も費やしているとは……! 独身男の悪い習性だな。)

さて、アメだ。最初は普通になめていた。でも、仕事でイラツクと、つい噛んでしまうよになった。ボリボリ、ボリボリ、と。いつか虫歯になるぞ、噛むのは止めないとな、と思うのだが、あいもかわらず、ボリボリ、ボリボリとやっていた。
突然、上あご右の一番奥の歯に激痛が走り、自宅に近くて評判の良い歯科に泣きついて駆け込んだ。もう7年以上も前のことだ。
それ以来、その歯科にはお世話になっている。今日もやっかいになります、協同歯科さん。(正確には、神戸医療生活協同組合協同歯科。)

受付をすませて2回で待つ。ここにはニュートンが数冊おいてあり、パラパラとめくる。植物の種子や昆虫の卵のアップ写真なんて、久しぶりに見た。
待合室には他に数人、年配の男性が二人と、同年代の女性が一人だ。
「ニシオさん」と呼ばれたので、ハイと答えると、はす向かいのおじさんも「ハイ」と声を上げ、立ち上がった。「ニシオ、ユキオさんですね」「ハイ、そうです」とおじさんは診療室へ消えた。
「ちょっと! それ僕やんか」声には出さずに後を追いかけた。
おじさんは治療器具の満載された椅子に座ったが、歯科技工士さんに何か言われて、気が付いたようだ
「すみませんねぇ、年をとると耳が遠くなって」「いえ、いえ」
僕が本物と証明され、お互いにスミマセンと言い合って、その場は終わった。
治療を終えて家に帰った。

深夜、日付が変わってから風呂桶の中で思ったのは、相次ぐ医療ミスのことだ。
医療機関に勤める人は、医師も、看護師も、本当に休む暇なく働き続けている。
たとえば、点滴する場面を考える。入院患者のベッドには、患者名を記した名札がある。看護師さんが針を刺す。チューブを引っ張る、点滴液をセットする。すべてが正しいものなのか? 確認する術は、看護師さんの"目"だけだ。患者側にはわからない。
何かを間違えれば、患者の命にも関わる。
一方で病院の患者は、乳幼児と老人が多い。目の見えにくい人も多いし、耳の遠い人も多い。健常な成人と比較すれば、一部の人を除いて、認識力の相対的な低下は避けられないだろう。
医療スタッフのミスは許されることではないし、「遺憾に思う」のではなく、真摯に反省してほしいと思う。だけど患者側に問題はなかったのだろうか? 確認のために名前を呼ばれて、よくわからなくても「ハイ」と答えてはいないだろうか? 説明を受けても、よくわからなくても「わかりました」と答えていないだろうか?
今日、あのときは笑い話で済んだが、ありえない話ではない。ミスは起こりうる。老人は、これからますます多くなる。

それじゃぁ、どうするのか?
兵隊はIDカードを首からぶら下げ、戦死の際は、それで識別される。官庁あるいは民間企業では、IDカードで従業員を識別・管理する。
医療現場に、このシステムを取り入れることはできないのだろうか?
医師、看護師にとっては、確認のための労力も軽減されるだろうし、間違いは減少すると思う。
ベッドはもちろん、点滴チューブ、メスなど、あらゆる物体にICチップを埋め込むのだ。いずれは、人体にも。そうすれば、すべての体系で認証が働き、整合性の問題は片づくのではないだろうか?
抵抗はあるだろうけれど、まずは実行してみる。メリットが現れたら、それは肯定につながるはずだ。
もう、どこかでやっているのかな?
ES細胞の培養で気炎をあげる韓国あたりが、先に実現するかもしれませんね。
(2004年2月10日のなぐり書きを元にしました。)


急上昇が期待できる国内は株式投資の対象として、手を出しにくい海外には、投資信託することにしました。
さっそく、HSBCのBRICsファンドを申し込みました。
本日約定したのですが、いきなり350円も下落した……。

ブルーになってはいけませんね。ここは資源大国ブラジルとロシア、新興産業国インドと中国に期待します。
さて、鬼が出るか、蛇が出るか……。

らんま1/2(笑)。テレビ大阪の朝の再放送に触発され、ヤフーオークションで買っちゃいました。
海賊版DVDではなく、共産党独裁・拡張主義にしてインチキ資本主義国家の認定した正規販売品です。日本正規販売品との価格差は……13万円!
心配していた画質は問題ないレベル。まずは気に入った。
その気になれば、簡体中国文字と日本音声とを比べながら視聴できる楽しみもあるのです。

しかし……。しかしですぞ!

物語の鍵となる重要シーンが、すべてカットされているなんて、酷い!
(お風呂と温泉ですが)
かの国には「表現の自由」の無いことを忘れていました……。どうしてくれよう!
こうして、日中友好・国際親善にヒビが入るのですね。

人民共和国の諸君、宇宙飛行(50年前にソビエトが成し遂げた)に浮かれている場合ではないですぞ! まずは自らの人権をなんとかしなさいって!

ところで、高橋留美子さんの最新作は犬夜叉ですね。お隣の韓国では、神道(日暮神社、巫女……桔梗、かごめ)が障害となり、放映禁止らしいのですが、本当なんですかね?
なんだかなぁ……。

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