男ひとり旅の美学

[旅の恥は書き捨て]ってことで。あと、BMWと読書感想文も。

2008年03月

大混乱!春の陣!ストップ血税ムダ遣い 国民の怒り!!3時間SP
(テレビ朝日のHPから引用します。)
今夜は年度末恒例のタックル3時間スペシャルで、初登場のやんちゃな姫、姫井由美子議員を始め総勢17名の豪華ゲストが出演。第1部で福田総理と困った仲間達の秘蔵ハプニング映像をお蔵出しする他、たけしが下町の工場や商店街を突撃取材、格差社会に鋭く斬り込みます!
他方、「止まらない学力低下」「食の安全と消費者庁」「官僚天下り」「防衛省問題」など、福田内閣の頭痛のタネに関して激論が展開。学力による階層社会がすぐそこに!?消費者庁の実現で新たな利権が!?日銀総裁は一体誰になればみんな納得!?
そしてお待ちかね「痛快永田町時代劇」では、平沢、大村、原口の各議員に加え姫井議員も迫真の演技で、永田町時代劇史上最高の出来映えとの呼び声も。絶対見逃せません!!
http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/

いつもより1時間早く帰宅して、夕食がてらTVタックルを見ていたら……
やってくれました! 「永田町時代劇」
国会答弁やインタビューでの失言やオモシロ発言を、そのまま時代劇に取り入れ、かつ、各政治家のポジションをわかりやすく示す辺りが、真骨頂ですね。
でも、麻生太郎氏の特徴は……少しひどいなぁ。

しかし、道路に限らず、特定財源はひどいなぁ。これじゃ公務員は遊んで暮らせるわけだ。

いまの時代、生放送を見逃しても、すぐにYouTubeにUPされる。便利な世の中になったもんだ!
(21:21現在、まだuploadされていない。ニコニコ動画にもなかった。)

ラサで新たな大規模デモ=「数千人参加」-チベット亡命政府
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080330-00000006-jij-int
「インド北部ダラムサラに拠点を置くチベット亡命政府は29日、中国チベット自治区ラサで現地時間同日午後2時ごろ、数千人規模のデモが発生したと発表した。14日の暴動が中国当局に鎮圧されて以来、ラサでの大規模デモが伝えられたのは初めて。
 亡命政府のウェブサイトに掲載された声明によると、デモはラサ中心部にあるラモチェ寺前のほか、近くのジョカン寺(大昭寺)前などでも行われ、数千人が参加した。中国当局は装甲車両や戦車を投入してデモを強制的に阻止したという」

1989年の暴動はラサのみ。今回は周辺の省に拡がり、衰える気配を見せない。89年と違うのは、ネットと携帯を駆使し、ダライ・ラマの穏健路線に従わない「行動派」が主導権を握る点だ。
携帯カメラで撮影した「警察による僧侶への暴行」記録動画が瞬時に米国のチベット支援団体のアドレスに送信され、すぐに世界中に公開される。
公開されないのは、当局が閲覧を制限する中華人民共和国内だけ。

オリンピック開催を前に予想されていたとはいえ、当局も手を焼いている様子。
しかし、片っ端から連行して拷問にかけ、組織を根絶やしにするんだろうなぁ。
国外組織の支援にも限界があるだろうし。
文化大革命じゃないけど、今回の活動が下火になり、オリンピックが終わって世界中の関心が低くなれば、本格的に「チベット民族に対する教育」が行われるんだろうなぁ。
他力本願みたいで気が引けるが、次のアメリカ大統領はどう中国に対峙するのだろう。自国の経済危機を救うため、宥和政策を進めるのだろうか。そうなれば、チベット自治区のチベット人は、湾岸戦争後のイラク・クルド族みたいに見捨てられるのは確実。
哀れ。合掌。

他人から見ても"絶望"と呼べる状況にわざと身を置き、その恐怖を底まで体験することに何の意義があるのか?

幼少の体験:生後すぐ親から捨てられ、転々と居候先を替えた主人公。最後に預けられた親戚宅では殴る蹴るの暴行を毎日受け続け、最後は死に至る寸前にまで虐待され、山中に埋められた。親のいない、土の中の子供。
施設生活、登校、生きる意味を見いだせない毎日。それが、恐怖を求め続ける人格を育んだ。
後半、命の危機に遭うことにより、求めていたものは恐怖ではなく、その先の「あるもの」をこそ求めてきたことが、主人公によって自覚される。この辺の描写は見事だ。

個人的には、物語の中盤、初めて自分の意志で積み重ねてきたある行為が、外力によって崩れ落ちる場面が印象に残った。

土の中の子供
著者:中村文則、新潮社・2005年7月発行
2008年3月26日読了

地図ソフトを勝手にネット公開 兵庫の警官書類送検へ
http://www.kobe-np.co.jp/knews/0000888273.shtml

兵庫県警の現職男性警官が、住宅地図大手ゼンリン(北九州市)の地図ソフトをインターネット上で勝手に無料公開していたとして、福岡県警は24日、著作権法違反の疑いで、この警官を同日中に書類送検する方針を固めた。
ほかに男1人も同じ容疑で書類送検する。
警官らは、ファイル交換ソフト「ウィニー」を使えば不特定多数がソフトを閲覧したりダウンロードしたりできる状態にしていた。福岡県警は「悪質な著作権侵害行為」とみている。
関係者によると、警官は30代の巡査。兵庫県警の捜査2課などに在籍した。以前ゼンリンの地図ソフトを購入し使用していたが、使用期限が切れ、ウィニーを使ってソフトを無料入手した後、誰もが自由にダウンロードできる状態にしたとみられている。
福岡県警はゼンリンから相談を受け、捜査を開始。コンピューターの通信履歴を分析して警官の住所を割り出し、今月上旬に自宅を家宅捜索していた。

書類送検ってなんだ?
広辞苑第五版(古い)によると……
「司法警察員から検察官に捜査書類および証拠物のみを送付すること」
つまり、身柄はフリー、ってこと?
警察官が、別の所轄の警察官を捜査するんだから、遠慮しがち?
自組織の恥は、なるべく穏便に済ませるのか?
それとも、美しき礼儀ってヤツですか?
これが民間人なら容赦なく逮捕なんだろうな。

海上自衛隊「あたご」の所業を思い出したぞ。報道が下火になり、よくわからん「処分」で一件落着にされた(もはや過去形)事件だ。
国民を護るはずの自衛隊が、自らの職務怠慢により、罪のない民間人(漁船の親子)を殺害した、例の事件だ。(マスコミは事故と呼ぶが、これは事件でしょう!)

交通事故を起こすと代用監獄に監禁され、そのうち刑務所に招待されるのが常だ。
それが、眠たかったからなのか、それとも面倒くさかったからなのかはしらんが、前方不注意で国民を殺害しておきながら、誰も刑事告発されないのは何故なのか?
処分の内容は? 「減給数ヶ月」って何の冗談だ???

それとも、僕が勘違いしているのだろうか?
こんな声が聞こえてきそうだ……。
「自衛隊は国民を護るのではない。"国"を護る組織である。
 彼らは自衛隊=防衛省=国を護ったのだかから、よくやった。なんら問題ない。
 うるさい国民どもへの対応? とりあえず、綱紀粛正とでも言っておけ!」

「政府は国民の声に耳を傾けるべきだ」、「国民の声をないがしろにした与党の対応は許し難い」等々、テレビの"ニュースショー"や国会討論等では時折、"国民の声"なるものがキャスターや政治家によって口にされる。
この、言わば"最大公約数"的な漠然としたものは、いっぽうでは"世論"ともされる。

「国民の声」ってのは、いったい誰の声だ?(帯より)

世論、世間、あるいは「みんなの意見」なる漠然とした雰囲気に流されて毎日を送る我々。その正体を追求したのが本書だ。
簡潔に言えば「マスコミに都合の良い意見」が、その時々の「国民の声」になる。そう言うことか。

若狭湾の原子力発電所、沖縄の米軍基地、九州・諫早湾干拓地問題では、マスコミは反対派と賛成派とに分類し、特に「権力に蹂躙される地元住民の意見」なるものをクローズアップする。実際に足を踏み入れた著者によれば、地元住民の意見とは「余所から乗り込んできた活動家の意見」であり、反対派も「裏では賛成」の場合が多い。全員賛成では見返りが得られず、一部の仮面を被った反対派の存在が、地域に莫大な利益を誘導する構図があぶり出される。

「テレビの至上命題は…(略)…CMという四角い看板を茶の間で見せるのが本当の目的なのだから」か、なるほど。

からくり民主主義
著者:高橋秀実、草思社・2002年6月発行
2008年3月4日読了

ラサの暴動で、中国政府はチベット人の強制逮捕に乗り出した。その規模、数百人。
現地で何が起こっているのか? 知りたい。知りたいが、外国メディアの入域が禁止されている? それじゃぁ中共政府"大本営発表"を鵜呑みにするしかないのか?

19時のNHKのTVニュースを観た。現地から引き上げた日本人旅行客の一団が列を成して帰ってきた。で、報道陣のマイクに向けられた言葉は……
「何も話すなと言われている」
耳を疑ったぞ。
誰に命令されたんだ? 旅行会社か? 中国政府にか?
まさか、在上海日本国総領事館じゃないだろうね?(これが最も可能性が高いなぁ。)

彼らは、ラサへ何をしに行ったんだ?
チベット文化を、その地で暮らす人々を、その風習を観に行ったんだろう?
チベット密教(チベット仏教)とポタラ宮を目にして、異文化と人類に通底する共通項を感じたのではなかったのか?
あるいは、現地の人々とのふれあいの中から「何か」を見つけ、自分に投影する。それも目的の一つだろう?

その地で、文化が破壊され、「中国化」され、大げさに言えば民族浄化されつつあるラサの現状を目にして、憤慨するものがあったはず。
暴動に直面するのは怖い。被害が及ぶ前に、自分たちの安全を確保することに賢明なのも、当然だろう。
でも、その状況が生じたのは何故か、知っているはず。
現地の情勢、一次情報を知っているのは、自分たちであることも知っているはず。
それが、「何も話すな」と言われたから、口を閉ざすのか?
報道陣のマイクには言えないこともあるか……ブログに期待しよう。
(たぶん、旅行者名簿を入手した中国軍に監視されると思うけれど。)

中国政府、米ユーチューブを遮断=チベット暴動映像を警戒か
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200803/2008031800616&rel=y&g=int

「報道の自由」って言葉は、彼の国に無いことを思い出した。
そのうちオリンピックも「外国メディアの報道禁止」となり、中国人選手のメダル独占、世界新記録大連発、ってことに。(笑)
茶番劇。

[補記]
状況をキチンと書いてくれる方もおられますね。大変でしたね……。
http://plaza.rakuten.co.jp/kaycom/diary/200803170000/

以前に神戸新聞で記事を読み、ずっっと気になっていた。天気も良いし、たつの市まで愛車を走らせた。(2008年3月16日)

うすくち龍野醤油資料館・本館へ。
ここは当たり! レトロな外観、懐かしさと当時の先進的な活動を偲ばせる展示の数々。
ゆっくりとした時間の流れを存分に楽しめた。

あまり紹介されないが、別館も気に入った。入り口のアーチと煉瓦造りの外観がとても素晴らしい。「図書室」に残る数々の資料も貴重だが、特に印象に残ったのは、いま見ても実に洗練された応接室だ。
受付窓口兼事務室で黙々と事務処理をこなす初老のおじさんの背中、いまも現役で動いているのは大正時代のゼンマイ時計。なんとMade in U.S.A.だ! そしてこのおじさんも印象が良かった。

実はここら一体は観光産業に力が入れられているようで、魅力ある街並みだった。しかも街全体がこじんまりとして、十分に歩ける距離だ。

龍野城を訪れると、そこにあるのは普通の館。その背後にある鶏籠山(けいろうさん)の頂上に、旧天守閣跡があるらしい。一念発起して上ることにした。急勾配にもめげずに延々と20分。終点の二の丸跡に着いた。景色が素晴らしい。よって疲れは無い。
(実はその先に本丸石垣跡があったらしい。地図がないとこうなる。)

醤油資料館とは別の、もう一つのお目当て、明治三四年創業の本屋「伏見屋」をやっと探し出したのだが、すでに閉店の時間らしく、扉が閉ざされていた……。

たつの市立龍野歴史文化資料館では、「描かれた船 室乃津 賀茂神社の文化財」展を観た。江戸長崎出島時代のオランダ商船をはじめ、歴史絵画を楽しめた。(でも、それだけ。悪いけれど、心に"ビビッ"とくる作品は無かった。)

3月23日まで、龍野城下町をあげての「龍野ひなまつリ」が開催されており、店先や長屋の奥に飾られた「由緒正しく」「年季の入った」雛人形が観光客の目を楽しませていた。本当に、町を挙げてのイベントであることが感じられ、地域共同体の良さが表れた成功例だと思う。
うん、龍野城下町は合格点。一日かけて散策するのにもってこいだ。

夕食は加古郡稲美町の、洋食屋ポム・ド・テール(Pommes de Terru)。
前からずっと気になっていて、今日初めて入ったのだが……。
コース料理を頼んだ。オードブルとスープ、魚料理(エビフライまたは海老のマヨネーズ焼き)までは合格点。ビーフシチューは、これってシチューか? ソースの多いステーキじゃないの? と言いたくなった。味は悪くないのだが、少し違和感あり。ところで、パンが来ない。ウェイトレスを呼ぶと「お茶漬けが出ます」って???
本当に出た。なんと「ステーキ茶漬け」(@_@)
ステーキ肉は軟らかくて良いのだが、これって料理として、どうなんだ??
食後のデザートは落第点。シャーベットはカスカスじゃないか!
もう行く気がしないなぁ……。
なお最寄り駅はJR土山駅で、そこから車で20分です(笑)。

・うすくち龍野醤油資料館・本館

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・うすくち龍野醤油資料館・別館
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・龍野城・二の丸跡より南の城下町を見下ろす。

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神戸新聞より。
城下に映える「赤レンガ」 龍野・モダン建築
http://club.kobe-np.co.jp/mint/article/odekake/kindaisanpo20070417.html

愛車BMW 320Mスポーツ・E46型2001年式に異常が発生した。
これまでトラブルらしいトラブルも無く、"当たり"の個体だったのだが……。

昨夜(3月8日)エンジンをかけると「エンジン警告灯」が点灯したのだ。慎重に走行したが特に異音も異臭もなかったので、今日工場で確認してもらうことにした。
今日もエンジンをかけると、やはり点灯したままだ。
ディーラーの工場(HYOGO BMW、神戸市西区のモトーレン兵庫)で診断してもらった結果、
「TEバルブ故障メモリーあり。現在正常に作動しているため一時的な故障と思われます。今回メモリー消去にて出庫させていただきます」
らしい。
燃焼室に残った気化ガソリンをガソリンタンクに(?)戻すための部品が、TEバルブ。これまで何万回と動作し、1回の動作不良をコンピュータが認識し、エラー表示したそうな。
……そんなものがあることすら知らんかった。

エラー記録を消去し、後は快適なドライブを愉しんでいたのだが、19時頃、買い物を終えてエンジンをかけると、また同じ現象が発生した。
やれやれ、どうしたものか……。

エドヴァルド・ムンク展の鑑賞に兵庫県立美術館へ行ってきた。(2008年3月8日)
隣接する"なぎさ公園"と一体をなす美術館それ自体が芸術作品でもあり、カメラに収める人が後を絶たない。

さて、ムンク展。あの「叫び」はなかったが、同作品と同じテーマと思われる「不安」、「絶望」を鑑賞できた。これらは「生命のフリーズ」なる連作の一群であり、ムンクは「声/夏の夜」、「女性/スフィンクス」等の個々の作品でなく、作品群をどのように展示することが新しい芸術に繋がるかを思惑していたようだ。しかし、82歳の死後、遺言で全作品を故郷のオスロ市に寄贈するとは、ある意味すごい。
個人的には「生命のダンス」が気に入った。複製画(B4サイズ250円:笑)も買っておいた。

一遍の芸術作品を仕上げるため、異常なまでの現実描写へ執着する変わり者の絵師、良秀。
それが地獄絵図となると……。
いまにも火が放たれようとする牛車内に縛られた女は、時の権力者へ奉公に出した愛娘。
あまりの光景に飛び出した一瞬間の親心は、次の瞬間、飽くなき芸術への探求心に閉ざされる。
娘の悶え死ぬ姿を目前に、恍惚とその姿を脳裏に焼き付ける様子は、見る者どもに恐怖を抱かせる。そのなかで只一人、権力者だけが笑みを浮かべている…。
昔読んだ短編を久しぶりに読んでみた。流れるように描く"人の惨さ"は圧巻だった。

地獄変
著者:芥川龍之介、岩波書店・1996年1月発行
[芥川龍之介全集第三巻]所収
2008年3月2日読了

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