男ひとり旅の美学

[旅の恥は書き捨て]ってことで。あと、BMWと読書感想文も。

2010年07月

2010年7月25日、夜7時のニュースを見た。
なんなんだ、これは?
・ヘリコプター墜落事故と相撲名古屋場所千秋楽の2本で、15分を浪費する。
・白鳳優勝。それは良いのだが、「年6場所になってから云々の快挙」であることを、30分の間に3回も繰り返す。そもそも、相撲にこれだけ時間を割くのはNHKだけだ。
・学者先生が死亡したらしい。ご愁傷様です。
・岐阜県多治見で38.1℃。うん、暑いねぇ。
・建設業界の決起集会。参加者の声を紹介するのは良いが、不況にあえいでいるのは彼らだけなのか? 「政府が面倒をみるべきだ」って、アホか!
・土用の丑の日。国産ウナギが高騰。インドネシア養殖ウナギ。名前の出された一企業にとっては、スゴイ宣伝になるな!

実に平和な世の中だ。
ところで、ニュースはこれだけか?

・米韓合同演習は? 海上自衛隊員のオブザーバ参加のことは? 集団的自衛権との関係は?
・スイス鉄道事故の続報は? 日本人の死傷者多数なのに。
・とっくに死刑に処されるべき北朝鮮テロリストをヘリ遊覧させるなど厚遇し、その批判に対する国家公安委員長の「素晴らしい」弁解のことは?
・政権運営は?
・円高は?
・潜水艦16隻体制から20隻体制への防衛大綱改定の話は?
・日本列島の大動脈、新幹線保守工事中の事故のことは?

ニュースソースをNHKと新聞紙に限定された地方のお年寄りに、偏った認識を持たせはしないか?

他にも言いたいぞ。
追跡、AtoZってなんだ? 昔のプロジェクトXの栄光を引きずっても仕方ないだろう。
お笑い芸能人の低俗な番組が多数放送されているが、こんな下らない番組のために受信料を払った覚えはないぞ!
ポケっとNHKだけ見ていると、まさに痴呆症になるな!

通信と放送の融合が語られて久しいが、NHKは「特別な地位」を特権と勘違いし、いまの体制を温存するのだろうな。だからデジタル放送の推進に固執する。
こんなので良いのか? 「クローズアップ現代」のような骨のある番組を増やす等、自ら改善する意志はないのだろうか?

Yahoo!ホームペ-ジのほうがよっぽど有効だ。

「モネ5点、セザンヌ8点、ゴッホ7点、ゴーギャン9点、ルソー2点をはじめとする絵画115点が、オルセー美術館からごっそり来日。過去に日本で開催されたオルセー美術館展の目玉作品として紹介されてきた作品もずらりと並ぶ、まさに『ベスト・オブ・オルセー』展!」だそうで、東京近郊出張を利用して鑑賞してきた。(2010年7月9日)

六本木アート・トライアングルの一角を占める、日本で5番目の国立美術館。巨大なガラス壁が緩やかな曲線を形成する様は、欧米の巨大美術館にも負けないだろう。

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金曜午後かつ雨天のせいか、待ち時間は無し。休日だと60分待ちらしい。

最初の作品は「階段を上がる踊り子」(1886年)で、これぞエドガー・ドガ、といった作品だ。手前の暗い階段から明るい舞台へとのぼり出る3人の少女たちの、高揚と不安が入り交じった心の内が画面からにじみ出るようだ。

どこかで見た有名作品が多い。モネの「日傘の女性」(1886年)、「ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光」(1904年)、ゴーギャンの「タヒチの女たち」(1891年)、「<黄色いキリスト>のある自画像」(1891年)等々。
ゴッホの「アルルのゴッホの寝室」(1889年)や「自画像」(1887年)の前は人だかりの山だ。

「気に入った作品を選び、じっくりと鑑賞する」ことを心掛けた。
レイセルベルヘの「舵を取る男」(1892年)が気に入った。荒れ狂う海で小型漁船を操作する中年男。緑色の粗い粒子が暴力的な海を魅せている。遠くに見える大型帆船は霧にかすみ、ただ風と波に抗う男の命がけの航海がクローズアップされる。

ゴッホ作品のお気に入りは「星降る夜」(1888年)だ。夜のアルル地方、ローヌ川沿いを連れたって歩く男と女。天上には輝く大粒の星々が、いまにも降り落ちそうだ。川面に目をやると、長い光の帯。街中の瓦斯燈の灯りが星に負けじと煌めき競う。ロマン溢れる作品だ。

モーリス・ドニの「ミューズたち」は太くシンプルな木の色彩と、思い思いに佇む9人の現代の女神達の構図が実に良い。これを部屋に飾りたいな。(残念ながら複製画もハガキもなかった。)

ん~。でも正直、ルーブル美術館展に比べると、感動はいまひとつだなぁ。宗教を題材にした重厚な絵画が僕の好みに合うようだ。

お土産はMusee d'Orsay の木軸ミニボールペンと、ゴッホの「星降る夜」のポストカードだ。アンティークコーナーではミュシャのリソグラフが販売されていた。お値段19万円~120万円なり。……また今度にしよう。

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」
http://www.nact.jp/
http://orsay.exhn.jp/

2010年8月16日まで。関東の人は行くべし!

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