男ひとり旅の美学

[旅の恥は書き捨て]ってことで。あと、BMWと読書感想文も。

2011年05月

本日、まんがライフMOMO7月号を購入。
「森田さんは無口。」か。"。"が追加されるんだな。
7月から放映されるTVアニメ版は、OVA版からキャラ設定が一新されるとのこと。
5分間アニメだが、内容にも期待できそう。
(OVAは…背景とか、モブキャラとか…出来がアレだったんで……。)
惜しむらくは……神戸ではテレビ埼玉もKBS京都も受信できないことだが……"ニコニコ動画さまさま"ですな!

森田さんは無口 公式サイト
http://www.takeshobo.co.jp/sp/moritasan/

MOMO関連では、寺本薫さん(teramoo)も5月28日21時43分のツイッターで書かれていましたが、樹るうさんの「ポヨポヨ観察日記」も、ぜひアニメで観たいものです。

"新青年"誌や"探偵文藝"誌等に収録された、上海を舞台とした短編が収録される。
"探偵もの"と言えるのか微妙な作品も収録されているが、大正・昭和初期の日本ミステリー短編集と思えば問題ない。

グレゴリ青山氏のイラストが秀逸な、巻頭30頁にもなる上海事物の解説も良い。

中盤以降の作品は面白くなる。特に後半に収録される、日本敗戦前夜の上海を舞台にした二つの作品は圧巻だ。
『変貌』
大本営発表に頼らず、ナマ情報を求める企業・個人に真贋混ざった情報を売りつける知人、広岡と20年ぶりに出会った宗方。広岡の豹変した相貌と、刻み込まれた刀傷の謎。敗戦前後の出来事を語る広岡。ロシア娘を巡る三角関係が招いた事態とは……。
ポツダム宣言受託の報が伝わると、中国人の日本人に対する態度は一変する。日章旗は引きずり下ろされ、路上に一斉に翻る青天白日旗。抑圧されてきた民衆の歓喜の声。積もり積もった東洋鬼=日本人への恨みは、暴力にて復讐される。
昨日の友は今日の敵。同僚を、友人を、無実の行為を中国人官憲に密告し、生き残りを賭ける日本人の姿には目を覆いたくなる。タイトルの"変貌"の深い意味。
宗方に会いに来た広岡の意図も明らかになる。

『鉄の棺』
むき出しのハードボイルドさが良い。日本人と中国人のハーフとして生まれ、日本人として育てられた男、孫。日本軍参謀本部直属のテロリスト要員として、上海で暗躍してきた彼に、敗戦色濃厚な時局は残酷な運命を課すことになる。
裏切り、裏切り、裏切り。アイデンティティの喪失感の強まる中、信頼できるのは唯一、愛用の拳銃だけだ。
中国裏社会の掟。青幇の執念深さと恐ろしさ。アメリカ海軍の機雷と潜水艦の脅威に晒された絶望的な船団の逃避行。極限状態で運命のサイコロにもてあそばれる尊厳。
人間なんて、あっけないものだ。

上海・虹口地区は2010年4月に観光で訪れたことがあるが、日曜日の"のみ市"が開催されていたことから、建物をじっくり見ることができなかった。もう一度訪問し、日本租界の残照と、確かに存在した日本人の生活ぶりを確認してみたい。

外地探偵小説集 上海篇
編者:藤田知浩、せらび書房・2006年4月発行
2011年5月25日読了

帝国主義。19世紀から20世紀初頭にかけて世界を席巻した西欧列強と日本の勢力圏拡大政策であるそれは、二度の世界大戦を経て消失したのではない。冷戦期にも姿かたちを変えて存続し、21世紀の現在ではさらに拡大されて地球上の政治・軍事・経済を席巻するに至った。
本書ではその構図と実態が明確にされ、その上で、他と隔絶した軍事力を保有するアメリカの政策と今後の世界の推移が論じられる。

大英帝国の真の後継者がアメリカであるとの認識を新たにした。
「アメリカの強攻政策は、政権が変わろうとこれからも続く」との記載がある。これも納得だ。

アメリカ帝国を盟主とし、EUと日本、さらにロシアと中国が加わった帝国主義勢力。これがグローバル経済と呼ばれる現代世界の姿だ。各国の軍事力は、国家間の紛争に備えるとの役割を終え、帝国全体の利益擁護のための体制に移行しつつある。

日本の防衛力も、アメリカの対ソ戦略のニーズに応じたものだったが、冷戦後はアメリカ帝国・グローバル経済体制維持のための体制に再編された。1990年代以降の政治改革、政界再編、構造改革、規制緩和、国際貢献……。日本の軍拡は既定路線だったんだな。

"おおすみ"級輸送艦には神戸港に停泊中に乗艦したことがある。なるほど、陸上自衛隊員普通科と戦闘車両の運搬に適した艦艇だ。東日本大震災でも、搭載するホバークラフトが大活躍した。
これを試金石として、"ひゅうが"級および"いせ"級DDHが竣工した。さらに計画中の新型DDHは満載排水量20,000トン越の大型艦であり、将来の固定翼機=F-35海兵隊仕様機の運用を前提にしているとしか思えない。


自由と民主主義と市場経済。それは"アメリカの自由"と"アメリカ式民主主義"であり、"アメリカにとって有利な経済体制"だ。"抵抗勢力"(どこかでよく聞いた言葉だ)はぶっ潰される。悲しいが、今後もこの事実を受容して、日本は動くしかないってことだな。

冷戦後に世界を揺るがす大事件が多発するようになったのは、偶然ではない。911同時多発テロ"作戦"、近年の大規模な地震"作戦"、今回のビンラディン殺害"作戦"に関し、よく"アメリカの陰謀"論をネット上で見かけるが、なんのことはない。現代帝国主義政策の一環として、アメリカ帝国が当然のことを遂行している。ただ、それだけのことだ。


2011年5月2日、計画的かつ電撃的に遂行されたウサマ・ビン・ラディン"殺害"作戦。その真偽はともかく、本作戦は友好国であるはずのパキスタン政府・軍へ連絡することなく強行された、前代未聞の出来事だ。
ホワイトハウスの発表によると、作戦に使用されたヘリコプターは、パキスタン軍のレーダーに関知されないステルス・タイプとのこと。(この新兵器、実戦への投入は初めてでは?)テロ組織へのISIの関与も把握しているし、パキスタンへの不信は明白だ。

パキスタン国に対する主権侵害は明らか。だがパキスタンにできることは、ただ抗議だけだ。国際社会も事実上、何もできない。理由は簡単。米国に対抗できる力を有する勢力が存在しないから。それだけのこと。

で、本書を読了しての、今後の予想を書いてみよう。
対テロ戦争の大義名分が薄れたいま、パキスタンを支援する必要はない。そもそもパキスタンは、すでに帝国主義体制に組み込まれたインドの敵対国であり、グローバル市場の維持・発展を妨害しかねない準軍事国家である。
ホメイニのイランに対抗するために支援したイラクを、手のひらを返すように葬り去ったのがアメリカだ。よって早晩、パキスタンはアメリカの軍事介入を受けるに違いない。

講座 戦争と現代1
「新しい戦争の時代」と日本
編著者:渡辺治、後藤道夫、大月書店・2003年11月発行
2011年5月14日読了

次の9月に10年目を迎える愛車のBMW、2001年前期式E46型320i Mスポーツは絶好調です。エンジンは気持ち良くまわってくれるし、排気音もご機嫌だし、本当、言うことなし。
……ウィンドウ・レギュレータの故障さえなければなぁ。(すでに3か所を交換修理)

輸入車の弱点はズバリ、オーディオです。購入してすぐに、標準のカセットをMDデッキに換装したが、すでに廃れて久しい。よってCDチェンジャーが大活躍するわけだが、このご時世にCDなんて買わないし、ダウンロードした楽曲をCD-Rに焼くのも手がかかるし、管理もバカにならない。
iPODカーオーディオを横目に頑張ってきたが……。

やっと、ウォークマンを接続した。
FMアダプタBSFM32BKを使用。偶然、量販店で販売されているのを見かけ、Amazonで購入した。<(_ _)>
FMトランスミッタタイプで、スタンドが一体になっている。これなら場所の問題も解決される。

音質は、まぁ、FMラジオの品質を少し劣化させた程度。シガーライターソケットタイプにしては上出来だろう。AMステレオラジオと思えば問題ないレベル。

やっかいなのは、バッテリーが放電しきってしまうのを防止するため、車を離れるときに、いちいちシガーライターソケットから外さなければならないこと。ACC連動にすれば良いのだが、あまり改造したくないから、このままにしておこう。

iPOD対応カーオーディオみたいに、外部コントローラからウォークマンを操作できれば最高なんだけどな……。

神戸市垂水区。明石海峡を雄大に見下ろす高台にあり、愛徳学園や歌敷山中学校の存在する文教の薫り高い街だ。山陽電鉄・霞ヶ丘駅より歩いてすぐの住宅地の中に、その小さな建物は存在する。
絵葉書資料館。明治後期から昭和にかけての東西の絵はがきを収集・展示する小さな博物館だ。実は初めての訪問となる。(2011年5月13日)

今回の特別展では、庶民レベルにまで普及した旅行ブームを背景に、19世紀から20世紀初頭に作成された国内外の鉄道、自動車、旅行先等の写真絵葉書が展示されている。

・なるほど、"自動車デート"は上流階級の特別な楽しみだったことがわかる。
・舞子公園から宮家の別荘地(現在の"舞子ビラ"ね)を俯瞰しつつ、疾走する蒸気機関車を撮影した写真絵葉書は、地元だけに感慨深い。
・安東(アントン)駅の写真絵葉書なんてのもある。まだ満州国のない時代、ここが日本國有鉄道の"フロンティア"だったんだな。

この資料館では、絵はがき以外にもレトロ作品が収蔵されている。たとえば明治時代の滑稽新聞や雑誌"少女時代"の現物を手にとって読むこともできる。

その他、多数の作品が展示されているが……お気に入りを複製してもらい、持ち帰ることが可能だ!(1枚158円)

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絵葉書資料館
レトロ乗り物絵葉書展・夢を叶えた陸上交通の世界
http://www.ehagaki.org
2011年9月24日まで。ちなみに日曜日から水曜日まで休館です。

フランスはナンシー地方、ガレで有名なガラス工芸。1855年のパリ万国博覧会で高級クリスタルガラス芸術としての代表格の地位を得たバカラ。そのテーブルウェアを中心とした展覧会が神戸元町の大丸で開催されている。元町・三宮方面へ足を延ばしたついでに寄ってみた。(2011年5月6日)

・ワイングラスを中心に、香水入れ、蓋付き小物入れ、装飾壺など、大小様々なクリスタルガラス製品が約50点。すべてが19世紀中葉から20世紀初頭にかけて製造されたアンティーク= Old Baccarat オールド・バカラで、どれも価値のある芸術品だ。中には一見、陶磁器と見間違うような乳白色のガラス壺なんてのもある。

・ワインボトルの未成熟な時代。赤や青に彩られた細長い容器=カラフにワインを詰め、テーブルに供されたと言う。そのワインの注がれるグラスも様々な種類があり、フランスの誇る赤ワインは透明のグラスに、ドイツ産の白ワインは、赤や青に彩られたグラスに注ぐ、と。自他共に認める食文化を誇るフランス人としては、"あのゲルマン民族"の飲み物を一段低い地位に置き、フランス芸術の精華に包みながら飲用するということか。

・ビール専用のグラスも展示されていた。これが、通常見慣れたビアジョッキとは大いに形状が異なるのだ。
ドイツ人と同じスタイルで飲むと言う行為などは、フランス人のプライドが許さないらしく、これもオリジナルなグラスが考案されたらしい。

・ガレ、ドーム兄弟のガラス工芸品もそうだったが、草植物の図柄などに、ジャポニスムの影響が見え隠れする。思わず嬉しくなる。

・紫色ガラスの花瓶は初めて見た。展示会場でも2点しかなく、これらは珍しい部類に入るそうだ。

で、ここの展示品はすべて販売されている。安価なモノは200,000円~。手が届きそうだ。

係員の若い女性(大西さん)による懇切かつ丁寧な解説のおかげで、興味深く鑑賞することができた。ありがとうございました。

……パリのBaccarat Galerie-Musee バカラ美術館に行きたくなってきたな!

大丸神戸店 7階アートギャラリー
http://www.daimaru.co.jp/kobe/index.html
2011年5月10日まで!

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