群島王国を構成する"ぼくらの島"。
僕らを併合した大きな国が戦に敗れ、もっともっと大きな"西の鷲"と呼ばれる国の軍隊を、かつての王朝があったいちばん大きな島に駐留させる。それは、大きな国が"東の龍"と呼ばれる大国に近いから。……かつての琉球王国を彷彿させる。
"ぼくらの島"は神秘の島。"移りの儀式"による覚醒。
生き残るため、島民が大国に明かした秘密。明かしてはならなかった秘密。"その施設"は建設され、島民をより苦しめる。
そして太陽の穴へ。
終盤近くは予想どおりの展開。現代の神話。
太陽の涙 岩波書店Coffee Books
著者:赤坂真理、装画:大島梢、岩波書店・2009年12月発行
2011年9月25日読了