男ひとり旅の美学

[旅の恥は書き捨て]ってことで。あと、BMWと読書感想文も。

2016年11月

Dscn7277
世界自然遺産知床半島は実に雄大


斜里町で昼食後、知床国道(334号線)を一路北東へ。半島が見えてきた。
Dscn7215

オシンコシンの滝
Dscn7211


弁財崎
Dscn7223

オロンコ岩を見て14時40分頃にウトロ地区へ入る。知床さいはて市場で土産物を購入し、ふたたびバスに乗る。
Dscn7225


15時10分より約50分、知床世界遺産センターなる箱もの展示場の見学。こんなのはどうでもいいから。

いよいよ知床半島へ。

■世界遺産、知床半島

旅のハイライト、夕方の知床半島クルーズです。
16時10分、知床半島観光船「おーろら号」に乗船。3階の展望デッキの椅子に着座。陽射しが強烈。帽子とサングラスを持ってくるべきだったか。
Dscn7303


16時30分に出港。展望デッキは満員で座ってなんかいられない。なんとか良い写真が撮影できそうな右舷の隅を確保できたぞ。
それでは手つかずの自然環境を誇る世界遺産、知床半島の北西側をじっくりと鑑賞といこう。
Dscn7249

Dscn7250

Dscn7246

Dscn7258

象岩
Dscn7239

七山
Dscn7266

Dscn7265

カムイワッカの滝
Dscn7275

Dscn7281

滝を折り返し地点とし、ウトロ港へ戻ります。
Dscn7290

オホーツクの夕焼け
Dscn7293


熊を見ることができなかったのは少し残念だが、カムイワッカの滝を見ることができたので満足だ。
Dscn7299

45分も立っていたので足が痛い。

18時20分に今夜のお宿へ。いかにも昭和の旅館だが、知床地ビールとバイキングの夕食は良し。
Dscn7306


■知床ナイトウォッチングツアー

19時50分にナイトウォッチングツアーへ出発。乗り物は何のことはない、昼間のツアーバスだ。
知床自然遺産エリアは道路照明が皆無に等しく、曇り空の月明かりとヘッドライトだけを頼りにバスは走る。
Dscn7307


往路は何も見つからない。知床五湖の入り口(夜間は閉鎖)で一旦降車し、星空を見上げる。暈のかかった月しか見えないや。でも、人工の灯りひとつない夜の空間は、なかなか体験できないぞ。
Dscn7308

復路。おお、右サイドに熊がいる! バス内は大騒ぎ。意外とすばしこく、きれいに撮影できなかった。
Dscn7311


続けてキツネ。かわいいもんだ。
Dscn7315


21時20分にホテルへ戻る。

変わったビールだ。味は、まるでマリモを飲んだみたいな……。
Dscn7317



2016年7月18日(月)

8時23分に出発。オス鹿はりっぱだな。
Dscn7323


■知床五湖
知床五湖のうち一湖まで、手付かずの自然を歩く高架木道1.6キロだけのコースだったが、合格。
次回は個人旅行で来て、全道を踏破したい。
Dscn7331

Dscn7337

Dscn7343

Dscn7356


知床横断道。着工から開通まで17年を要したそうな。
Dscn7371


■知床峠
10時20分、霧に覆われた知床峠に到着。
ここは斜里町と羅臼町の境となる。
Dscn7387

Dscn7380

Dscn7389


鹿に遭遇。雄(角あり)は食べるのに夢中。
Dscn7377


■羅臼の間欠泉
10時50分、羅臼ビジターセンターで休憩。
Dscn7410
もちろん剥製。

近傍にある羅臼の間欠泉へ出向く。
Dscn7398

Dscn7400


ちょうど、間欠泉が吹きあがる時間帯だったようで、面白いものを見ることができた。
Dscn7402

Dscn7403

川もきれいだ。
Dscn7406

Dscn7409


■羅臼国後展望塔
11時30分、羅臼国後展望塔へ。霧で何にも見えないや。
Dscn7420

Dscn7417

Dscn7414

Dscn7415

Dscn7412_2


12時になって雨が降ってきた。まぁ、ここまで天気がもったことに感謝するか。

■野付半島・トドワラ
知床を離れて14時に野付半島へ。往復50分、太古の原風景が残るトドワラの景観を愉しむ。
Dscn7429

Dscn7431

Dscn7436

Dscn7448

Dscn7451

Dscn7458

キタキツネに見送られて、旅は終了です。
う~ん。まるで飼い犬のような感覚だな。
Dscn7428


■神戸へ戻る
16時に中標津空港へ到着。17時5分に離陸となった。
旅行中、ほとんど雨に遭わなかったことに感謝だ。

道中、親しくさせていただいた方のお話をここで紹介。
・「いま、何をやっているか」を言えるか? マンネリ化せず、常に挑戦すること。
・後進に道を譲るなんて考えてはいけない。何事にも貪欲に取り組むことが長生きの秘訣だ。
・脳と腸はつながっている。三食が脳を活性化させる。
・良く寝て、よく食べること。リラックスも大切。
・歯磨きは就寝前に行うこと。酒を飲んだら必ず行うべし。
・325呼吸法が副交感神経に良い。吸って、止めて、ゆっくりと吐く。

Dscn7460

19時25分に関西空港に到着。22時55分に無事に帰宅できました。
もう一度行きたい。次は個人旅行で廻ることとしよう。


駄文にお付き合いくださり、イヤイライケレ(アイヌ語ね)。

<終>

■マリモ、かわいいもんだ

Dscn7000

2016年7月17日(日)
5時起きで、遊覧船「ましゅう丸」に乗船。
Dscn6965

チュウルイ島・マリモ展示観察センターへの早朝航路だ。
外のデッキに着座。外気温13℃。霧に包まれた遠景は見て心地良い。
船には外国人が多かったな。
Dscn6971

Dscn6975

マリモセンター。大きなものは直径30cmを超える。その群棲する様子は、なかなかかわいいもんだ。
Dscn6993

Dscn6997

Dscn6999


7時に船着き場へ戻り、遊歩道を散歩した。
Dscn7015

Dscn7019

Dscn7020


「ボッケ」に到着。なるほど、ボコボコ音は面白い。
わざわざ見に来るほどのものではないが。
Dscn7028

Dscn7029

Dscn7084


朝食はビュッフェゆえに食べ過ぎた。

■霧の摩周湖。濃霧で湖面しか見えないや。

知床半島に熊は300頭生息中で、近年は人里に出没多し。バッタリ出会ったら走ってもダメ、食料を置いて逃げてもダメ、目を見つめながら逃げる、と勉強になった。
ちなみに二人連れの場合は、先に逃げた方を追いかける習性があるらしい。そのスピードは時速40kmか……。

10時に摩周湖に近づく。すでに道路上がすごい霧。雲海のようだ。
Dscn7124


摩周湖の展望台では、、、濃霧で湖面の一部しか見えないや。
Dscn7125

Dscn7139


しかたがない。ソフトクリームとリスで癒されよう。
Dscn7129


小清水へ向かう。イオウ山は噴煙が上がっている。
Dscn7145


■オホーツクの海!
オホーツク、網走(近く)の海。小清水原生花園は畑が多い。(てんさい、じゃがいも)
Dscn7153

Dscn7167

Dscn7160


JR原生花園駅構内は出入り自由。苺フレッシュジュースが美味い。
Dscn7187

Dscn7184

Dscn7180


16kmの直線道路は、おお、向こう端が見えない。これぞ北海道だな。
Dscn7188


旅の途中ですが、続きます。

世界遺産知床。北の果てに赴くのには交通の便にいささか難あり、とこれまで躊躇していたが、手ごろなツアーを見つけたので思い切って参加することにした。
個人での国内ツアーは、これが初参加となる。

Dscn7024

【参考データ】
『FDAチャーター機利用で行く知床半島と釧路湿原3日間』
往路便
 2016/7/16土 7:40関西国際空港~9:55根室中標津空港   JH5701便(FDA)
復路便
 2016/7/18月 17:00根室中標津空港~19:30関西国際空港 JH5708便(FDA)
往復ともフジドリームエアラインのチャーター機となる。

宿泊先
 2016/7/16土 ニュー阿寒ホテル(阿寒湖温泉)
 2016/7/17日 知床プリンスホテル 風なみ季(斜里町ウトロ)

■道東への航空旅行

2016年7月16日(土)
3時50分起床。JR三ノ宮駅前5時45分発のバスで関空へ。6時45分到着。早朝はさすがに高速道路も空いている。

JAL・フジドリームエアライン団体カウンターに設けられたツアー窓口へ。小型機なので自分の小型キャリーバッグも機内に持ち込めないとのこと。不満に思いつつも荷物を預け、搭乗手続きとなる。

7時30分に搭乗開始。機体はERJ170、74人乗り。2+2ではあるが普通のエコノミーシートで、期待していたほど広くはない。シートは窓側ではなかった。残念。

Dscn6810

Dscn6813


7時55分、神戸空港をtake off!

雲上にポッカリと頭を出す富士山が見えた。

ほぼ定刻通り9時46分に根室中標津空港に到着。森の中の空港って感じ。

Dscn6817


北の大地らしく、ちょうど良い涼しさだ。

10時13分にツアーバスは出発。二日目のオプショナルツアー(知床ナイトウォッチ)を申し込んだ。

国道272号線を南下。おお、道路は本当にまっすぐで、信号機がない!
・道路では人や車ではなく、エゾジカなどの動物がよく飛び出し、事故を引き起こすそうな。
・牧場の牛馬の多いこと。
・市街地を抜けると、何もない光景に愕然とする。大草原。
・ガイドによると、道東は人よりも牛の方が多いそうな。

Dscn6823

11時10分に中知安別に至る。釧路はまだ遠い。

■釧路湿原
12時に昼食会場の釧路プリンスホテル到着。洋食ランチのえびと魚は美味だった。

JR北海道、釧路駅に到着。13時過ぎだ。
Dscn6834


釧路湿原ノロッコ号・塘路行き指定席の窓側に座れた。
Dscn6844


日本最大の釧路湿原は、元々は海だったんだな。正直言って感動はなかったが、少しづつ移り変わる景色を眺めていると、40分はあっという間に過ぎた。
Dscn6883

Dscn6880

Dscn6887


15時5分に北斗展望台へ到着。釧路湿原の眺望はいまひとつだなぁ。
Dscn6905

Dscn6903


丹頂鶴自然公園(丹頂鶴飼育センター)。ちょっと生育数が少ないかな。
Dscn6921

Dscn6911

Dscn6907


16時20分にセンターを出る。国道沿いの畑に野性の丹頂鶴2羽を見ることができた。
Dscn6925


■阿寒湖温泉 典型的な観光地

移動時間が長いな。17時30分にニュー阿寒湖ホテルに到着。

阿寒湖畔を少し散歩。寂しくも良いところだ。
夕食は十勝彩美牛の和食御前。これは美味しかった。

Dscn6931

Dscn6929


■アイヌ民族舞踊

阿寒湖の夜をどうするか……。アイヌシアターイコロへ。
アイヌ民族舞踊、古式の舞を観賞。もう一捻り欲しいところ。
観客の1/5が外国人だったし、世界遺産に正式登録されたら盛り上がるのかも。

Dscn6946

Dscn6953

Dscn6961


それにしても阿寒湖の街って、土産物店が充実しているな。

大浴場・露天風呂は良い。そしてサッポロビールのクラシック夏季限定を愉しむ。

続きます。

海峡を制するイギリス領ジブラルタルで決行されたある秘密作戦。突如参加を命じられた外務・英連邦省職員「ポール」は作戦の成功を聞かされ、栄誉を得て帰還する。作戦の存在そのものが国の秘密事項とされた。
一方、若いキャリア外交官トビーは、大臣を操り作戦を企画・主導したアメリカ民間軍事会社の影に気づき、職務規定に反しある行動に出る。
3年の後に作戦の真の結果と、それがもたらした悲劇を知らされた「彼」とトビーは、果敢に真実に近づこうとするが……。

・立ちはだかるは機密の壁。なによりグローバリゼーションのもたらした国民国家の変質、すなわち、国民よりも多国籍企業に奉仕する民主主義政府の姿は不気味ですらある。
・他人事ではない。2014年より施行された秘密保護法により、この日本においても外務・防衛に関する「繊細な真実」は分厚いカーテンの向こうに隔離され、「主権」を有するはずの国民から、知る権利は剥奪されたのだ。。。
・民主主義の敵。真山仁さんによる文庫版の解説は、グローバリゼーションと並ぶ、もう一つの内なる敵の存在に気付かせてくれた。

ラスト付近の、黙って涙を呑む「彼」の描写には、思わず涙した。
一個人が国家の巨大な壁に対峙するには勇気だけでは不足。高尚な正義を貫くためには、人生のすべてを闇の中へ投げ出す覚悟が必要ってことか。


A DELICATE TRUTH
繊細な真実
著者:John Le Carre、加賀山卓朗(訳)、早川書房・2016年9月発行
2016年11月19日読了

Dscn9550

東京オリンピックメインスタジアムに仕掛けられた爆弾の意外な起爆装置解除の条件。それは、主人公中谷に予想外の大金をもたらし、「おっさん」との奇妙な共同生活始めさせる。
空気を読むシステムの構築と、国の有する「あるビッグデータ」の入力によるブラッシュアップ。物語の基軸となるこの着想が素晴らしい。

福島の復興と原子力発電所。これらが本作の影の主役でもある。そして財務キャリア官僚、現場警察官、テレビ局員。立場の異なるそれぞれの正義がぶつかり融合する。

「おっさん」の正体が明かされてからの展開は清々しい。科学的合理性を追究し尽し、その先に見えてくるものは何であるのか、人はどう対峙すればよいのか。人生の意味とは。そんなことを考えさせてくれる傑作であった。

エアー2.0
著者:榎本憲男、小学館・2016年10月発行
2016年11月5日読了

Dscn9535

明治37年――1904年、日露戦争の時代――本郷区駒込千駄木町の界隈に住まう人士の多彩なエピソードを愉しめる。

・夏目家の内情が面白い。アッパーミドルでありながら金策に労苦を費やした理由、書物・学問優先の夫婦関係、ノイローゼによる暴力、宅地裏手の学校への燦々たる思い(「猫」のエピソードを生んだ)、等々。

・「猫」が売れたためか、舞台とした千駄木に腰を据えて住む気になったのが面白い(p204)

・「余は余一人で行く所まで行って、行き尽いた所で斃れるのみである」(p313)ロンドンで培われたこの精神があってこその漱石だと思う。

文庫版オリジナル「千駄木以降の漱石」は、透明な諦観に満ちた人間社会に触れる件が良い(p330)。
英語教師から国民的作家"漱石"の誕生へ。その時代の空気感を存分に味わえる一冊である。


千駄木の漱石
著者:森まゆみ、筑摩書房・2016年6月発行
2016年7月20日読了
Dscn6806

このページのトップヘ