2018年2月11日、ドバイから長距離バスとタクシーに乗って、2017年11月にオープンしたばかりのルーヴル・アブダビを訪問した。
おお、灰色の鳥籠のようなドーム天井の独特のシルエットに、真っ白な四角い卵を抱えたような美術館。すばらしい外観は期待を膨らませてくれる。
入場チケットの代金は63Dhか(1,800円)。
ビジターマップは英語、フランス語、アラビア語の3種類のみ。
ここは「地球」と「キリスト教、イスラム教、仏教」と「世界中の文化」をフューチャーしたようで、内部空間の意匠も展示物も最高だった! ああ、言葉にならないや。
では、順に観て行こうか。展示室は大きく14に分かれている。
Introducution : Grand Vestibule
1.The First Villages
2.The First Great Powers
3.Civilisations and Empires
4.Universal Religions
5.Asian Trade Routes
6.From the Mediterranean to the Atlantic
Intersection : Cosmography
7.The World in Perspective
8.The Magnificence of the Court
9.A New Art of Living
10.A Modern World?
11.Challenging Modernity
12.A Global Stage
総じての特徴は、東洋文化と西洋文化が対比ではなく、同列に扱われていることだな。
「Introducution : Grand Vestibule」では、床面に地名が散りばめられた宏大な空間に、年代と地域、文明を超えて、人類の共通文化を象徴する遺物が展示されている。水、死、表情(仮面)といったところか。
「1.The First Villages」からは年代別の展示となるが、地域の枠を超えたグローバルな観点からの展示となっていたのが興味深かった。
「4.Universal Religions」ではイエス像、聖母子像と聖書、コーラン、曼荼羅と仏像が並べられ、個々の宗教ではなく、そのユニバーサル性に着目させられる。
「Intersection : Cosmography」では、安土桃山時代の屏風、東方貿易を象徴する絵画、16世紀の地球儀などが展示される。
ここで、この中東の地で「アルプスを超えるナポレオン」に逢えるとは、夢にも思っていなかったぞ!
「Japonism, a passion for Japan」と題して浮世絵と印象派を比較したコーナーもあった。
生活様式の比較。
「9.A New Art of Living」あたりから、20~21世紀の作品が展示される。
遅くなったが軽い昼食を。Museum Cafeでパスタとレモネードを注文。
120Dh(3,500円)だって? 「軽く死ねますね。」
Boutiqueでお土産を物色。地元アーティスト作成の飾り絵としおりで、226Dhか。
実に良かったぞ!
「理念」を持つ美術館は素晴らしい!!
https://www.louvreabudhabi.ae/