■いよいよ、南極探検船へ乗船!

2019年12月30日(月)

ウシュアイア港に接岸する大小の船、船、船。
あそこに見ゆるはわれらが『Ocean Adventurer号』か。
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約束の15時15分にウシュアイア港の駐車場へ出向くも、人影なし。しばらくするとクォーク・エクスペディションズ社の係員があらわれて、しばし待て、と。気長に待ちますとも。

ベンチに座っていると、突然の突風と雨! これはひどいぞ!
慌ててバスに乗車した。南極もこんな天気なのかなぁ?
(クォーク・エクスペディションズ社の係員は「crazy weather」と呼んでいた。)

数台のバスに分乗し、16時20分、『Ocean Adventurer号』に乗船した。
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シャンパンで歓迎され、パスポートを預ける。16時30分には部屋に案内された。
ここが、これから10日間を過ごす僕の部屋だ。1.8倍の代金を支払って一人部屋にしたのだ。
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さっそく17時よりブリーフィングが行われ、船のおける行動規則、安全面の注意などを説明される。
すぐに遭難時の避難訓練を実施し、緊急時の自分の避難場所と救命ボートの位置を頭に叩き込む。ライフジャケットの着脱は説明のみで終わった。良いのだろうか……。

■南極へ向けて出港!

18時。いよいよウシュアイア港を離れます。灰色のはアルゼンチン海軍の艦船ね。
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もやいが解かれました! 『Ocean Adventurer号』の出港です。
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かもめも出港を祝福してくれている(はず)。
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ビーグル水道をぐんぐんと航行します。さらばウシュアイア!
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南極における船外活動は、ゾディアックボードと呼ばれる小舟での海上観光と、陸地への上陸の2種類となる。
いずれの活動においても、パルカと呼ばれる防寒・防水の上着と、防水ズボン、防水ブーツの着用が義務付けられている。
パルカは部屋に用意され、19時よりブーツのサイズ選定が行われた。僕は10号か。厚手のソックスを履いて、うん、ぴったり。

20時10分よりディナーだ。この船では毎夕コックが腕を振るってくれ、素晴らしい御馳走をいただけた。本当に感謝!
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ちなみに、日々のスケジュールはこのような掲示物によって確認する。変更の場合は都度、放送が行われるので、船内生活においては、常に神経を研ぎ澄ませておく必要がある。
ん、海の男って感じ。
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船内の通路はこんな様子。
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本船はブリッジにも自由に入れるのだ。
時刻は24時。まさにビーグル水道を抜け、ドレーク海峡へ突入しようとする瞬間を、しかとこの目で見たぞ!
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で、このときはまだ平和でした……。

今夜はひどく揺れるとのことで、少しわくわくしていたのですが……。


■吠えて狂って絶叫して!

真夜中に暴風圏のドレーク海峡を南下……。
「吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度」とはよく言ったもので、立っていられないどころではなく、「寝てもいられない」すばらしい揺れが10時間にわたって続きました。

26時30分に就寝を試みるも、こんなの寝られるか!


2019年12月31日(火)大晦日

昨夜はベッドからずり落ちそうになったり、体が頭のほうへ、また足のほうへスライドし、なかなかおもしろい体験をさせてもらった。
背中にも、なにか波の衝撃が当たったような感覚も新鮮だった。

ドレーク海峡の航海は続きます。この強い波を画像で表現できないのがもどかしい。
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南極までまだまだ遠いな。
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4時30分にベッドを抜け(外はもう明るい!)、船橋へ。
夜明けの太陽は素晴らしい。
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SONY1インチセンサー搭載カメラDSC-RX0M2で船首と太陽を映しながら、タイムラプス撮影を試みます。楽しみ。

ふと、気が向いて舷側へ出向くと、おおっ、空には大きな虹が!
この素晴らしい眺望を満喫できたのも、早起きのおかげかも。
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本船のラウンジでコーヒーをいただく。ここでブリーフィング、各種講義、パーティが行われるのです。
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そして船はまた大きく揺れるのであった。

トラベルミンを忘れずに服用。少し胸がムカムカします。

ところで、メインカメラのα7RⅣのSDカードの2スロット目がなにかおかしいぞ。よくエラーが出る……。「スロットが二つあって良かった」と思うことにしよう。

で、タイムラプス撮影は……電池切れ (;_;)
(モバイルバッテリーを接続しないとどうにもならないのか……。)

7時40分より朝食。本船の朝食と昼食は基本的にビュッフェ形式で、それはもうよく食べました。

9時より「ペンギン講座」。日本語吹き替えのガイドイヤホンを左耳に掛け、南極に生息するペンギンの種類と生態を学習するのだ。

12時10分、ふたたびトラベルミンを服用。

午後になると、揺れは穏やかになり、やっと楽な航海に。
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14時より重要事項のブリーフィングがはじまった。
・ゾディアック・ボートへの乗船、下船の方法
・部屋に備えられたゾディアック・ボート用のライフジャケットを必ず着用。リュックなどはその上に。
・ゾディアック・ボートでは許可のない限り立ち上がってはならない。
・南極に人工物の遺留は厳禁。特に小さな紙屑、ビニール袋などに注意。
・ブーツと防水ズボンは出発前と帰着後に必ずきれいに洗い流す。
・ペンギン・ハイウェイは旗で示されている。近づいてはならない。
・帰着後、ブーツはよく乾燥させること。
・南極上陸後、動物の前では姿勢を低くし、ゆっくりと動くこと。
・ペンギンからは5m以上離れること。
・決められた道のみ歩くこと。クレバスがあり非常に危険。
などなど。

16時10分より装備品のバイオセキュリティ・チェックが行われる。要は、持参したリュックや帽子・服装に異物が付着していないかを確認し、清掃するのである。
僕はリュック(神戸で1回使用)が対象になるので、念入りにチェックしてもらい、スムーズにパスできた。
18時30分、リキャップ・ブリーフィング。これは毎夕開催され、その日のトピックス、反省点、注意事項などが伝達される最重要な場だ。
19時15分より船長の歓迎挨拶。

大晦日だけあって、ディナーは実に美味だった。
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夕食後は新年を祝うパーティーが開催された。欧米人はよく踊るなぁ。
ドレーク海峡を南下しながら、僕の2019年は幕を閉じていった。

もう波は穏やかになった。明日はうまくいけば、南極に到達できるらしい。
26時就寝
ワクワクしながら続きます。