1920年代後半のニューヨークを舞台に、やる気に満ち溢れた田舎娘が新聞記者として成長してゆく姿を、当時の世相と合わせて垣間みる……な物語。日本でいえば昭和ヒト桁にあたるのか。
・グレタ・ガルボ、サーカス団、フォード自動車工場、禁酒法、ギャング団……。時代のテーマがてんこ盛りです。
・自動車工場の非人間的なライン作業の描写はキツイ。仕事を離れることでホッとしたジョーの姿がけなげ。
・「ここは〇〇〇ですか?」(p115)には笑わせてもらいました。『マンハッタンの休日』は肩ひじ張らずに読める面白さ(某映画作品に似ている? そこは御愛敬)。「かぶりつくのよ」(p123)も良いなぁ。そしてチャールストンがステキです。

「マンハッタン、私の街!」(p154)そしてジョーは真のニューヨーカーになる。
華やかな表舞台だけでなく、この時代の負の側面を隠すことなく物語に盛り込み、愉しい世界観に昇華させていることは特筆できます。
楽しい物語をありがとうございました。
「ベルと紫太郎」とのコラボも読みたいな……。
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