戦前「少女の友」で絶大な人気を誇った中原淳一。本書は1940年~1976年に「ひまわり」「それいゆ」「ジュニアそれいゆ」「女の部屋」等に発表された著者の春夏秋冬にまつわる絵画作品と文章から、四季をテーマに再構成したイラスト集となっている。
・インパクトあるイラストは無論のこと、女生徒に手向けられた四季のメッセージはとても瑞々しく爽やかで、中原淳一の人柄とセンスがよくわかろうというもの。
・「春から夏のために」「無地の格子と縞の木綿で作る服」「それいゆジュニアぱたーん」など、センスあるファッションデザインも著者ならではか。
・イラストはどれも見ごたえあるが、個人的には「イノック・アーデン」(p35)がお気に入りだ。
・サイズ、テーマとも「乙女の本棚」シリーズに通じるものがあるな。

「この一年間、あなたは『時』を無駄なく使ったでしょうか?」(p80)う~む。そして最終ページ「message d'hiverお正月」に再びうなずかされた。心を敲くイラストと文章に脱帽だ!

中原淳一 四季のイラストレーション
著者:中原淳一、立東舎・2016年4月発行
2021年3月15日読了
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