何も、指紋認証やシステムの更新を要求しているわけではありません。

三権分立のおかげで、曲がりなりにも成立している民主ニッポン。議員選挙については文句ありませんが、裁判官の信任制度について、情報の開示を求めているのです。

以下、2003年11月9日のなぐり書きから。

選挙に行ってきた。衆議院議員候補の投票についてはわかりやすいから文句は言わない。だけど何なんだ? あの最高裁判所裁判官の国民審査と言うのは。投票用紙を受け取ると、間髪入れずに20歳代の係員に訊いてやった。

「この人たちの経歴のわかるものはないのか」

男性係員は慌てたようすで、奥に居た責任者らしき人物を大声で呼んだ。何事か、と投票会場の係員も一斉に目を向ける。黒縁メガネをかけた45歳くらいのおじさんがゆっくりと歩いてきた。

「新聞の折り込み広告に出ています。先週になりますが」

「新聞を購読していない人はどうするのか? ここ(投票用紙)に列挙された名前だけで判断して投票しろと言うのか?」

「それはご本人様の判断によるしかありませんねぇ」との御高説だ。

そばにいた若い係員が補足するに「棄権するのもひとつの選択肢です」だと。「いや、別にクレームをつけているわけではなく、知らないから訊いただけですわ」と言い残して投票所へ向かった。

なになに。不信任の場合は×をつけろ、信任の場合は無記入のままにせよ、とな。逆じゃないの? 信任する場合に○を記入するのが本筋でしょうが。これじゃあ、半数以上の人が白票を投じるとして、間違いなく信任されるわな。
そもそも何割の白票で信任されるのか、それすら知らないし、知らされていない。これって行政の怠慢ではないの? それとも、知らないのは「自己責任」なのか?
こんなの、税金の無駄遣い! 時間の無駄。
このへん、詳しい方がいらしたら、どうかご教授お願いします。

それにしても、投票用紙に記載された文字の小さいこと、小さいこと。高齢化社会を迎えているのに、この辺は一向に改善されません。パーフェクトなお役所仕事ですな!