実にわかりやすいキーワードが散りばめられています。
働く上流と踊る下流
上流は女性らしさ、下流は自分らしさを大切にする
ミリオネーゼ系キャリアウーマンの闊歩する日本橋
渋谷(センター街)はすでに下流の街
下流は自民党とフジテレビ、スポーツ観戦が好きで「ぷちナショナリズム」的である
等々

マーケティングを専門とする著者によれば、本人の上昇志向/現状志向、仕事志向/趣味志向の違いにより、女性は1)ミリオネーゼ系、2)お嬢様系、3)かまやつ女系(ストリート系)、4)ギャル系、5)普通のOL系に分類されるそうです。周囲の女性を見回すと、何となくそんな気もしますが、本当かなぁ?
ちなみに男性は1)ヤングエグゼクティブ系、2)LOHAS系(いまハヤリのヤツね)、3)SPA!系、4)フリーター系だそうです。
自己分析結果:最も平凡なSPA!系でした。トホホ……。

途中、食傷気味となる箇所が多数見受けられるのですが、団塊ジュニア世代を中心に消費動向・意識調査から格差社会の実態を暴き出したという意味で、会心の作と言えましょう。
(食傷気味……細かい数字を並べて分析するのは良いのですが、同じような解説が続くのはいただけません。)

現在の政府の少子化対策は正社員の女性をターゲットにしているが、彼女たちに比べて年収が低いために出産を決意できない派遣社員・契約社員を対象にしない限りは、少子化に歯止めがかからない、と言う指摘はさすがです。
(猪口大臣はどのようにお考えなんでしょうか?)

自分なりの本書の結論ですが、結局、上流と下流の決定的な差は「当たり前の生活態度、こどもの頃からの躾」である。これにつきます。

下流社会 新たな階層集団の出現
著者:三浦展、光文社、2005年9月発行
2006年3月10日読了