マスコミ報道によれば「そろそろ景気が回復してきた」そうだが実感が沸かない。実はその正体は、加熱する中国特需によるものであり、日本が自主的に獲得したことではない。それでは、これまでの「デフレ」とは何だったのか……?
その答はグローバル経済の浸透による価格の正常化であり、世界的にまだまだ「バカ高い」日本の物価は、さらに下落することが明らかにされます。
いまや「年収600万円以下の下層中流世帯と下層世帯」が日本国民の80%に達するが、それでも世界的には十分な富裕層と言える。では何故、余裕が感じられないのか? それは、ありあまる公務員とごく少数の一次産業従事者、既得利権者を優遇する政治体制から脱却できないためであり、現在の経済システムがサラリーマン世帯の多大な犠牲の上に成立しているためである……。

日本経済は"不景気"などではなく、長期的な衰退に入っていること、すぐにヒト、モノ、カネを世界中から受け入れる準備をしないと「犯罪が蔓延し、老人ばかりが無気力に生きる2025年の没落した日本」が訪れることが明言されます。

本書の真骨頂は税制改革の抜本的変更の提言です。
現行のフロー課税からストック課税に変更しないと、近い将来に日本そのものが破綻し、以降、永遠に立ち直れないことが何度も何度も説明されます。
個人金融資産も雲散霧消し、最貧国に没落する悪夢……。

わずか1,600円です。買って読みましょう!

ロウアーミドルの衝撃
著者:大前研一、講談社、2006年1月発行
2006年4月8日読了