紛争を和解へと導くためには、価値観の転換が必須であることが身近な問題を例に取り上げて解説されます。なるほど、紛争当事者が個人や家族等、小規模であれば有効かもしれません。しかし、内部に様々な利害関係者を抱える国家間の紛争では、妥協一つとっても難しいのに、新しい価値観の容認と発想の転換を示して導くのには、よほど強力なリーダーシップが必要でしょう。

たとえばエジプトの故サダト大統領のように。
たとえばイスラエルの故ラビン首相のように。
たとえばアメリカの故JFKのように。
たとえば英領インドの故ガンジーのように。

彼らの共通点……和平へと向けて相手を信頼し、自国民を説得し、そして暗殺された……。
志を継ぐものがいれば、幸せというものですね。

和解の向けての第一歩が、自分と相手のことをよく知ることであり、当たり前のようで実は難しいのです。その一助として、深層文化の探求が提示されます。なるほどなぁ。

その他、経済(GDP至上は人生を破綻させる)、報道(戦争報道に偏る商業報道。実はNHKも似たようなものだが)の平和的な在り方、指導者の対話(議論ではなく!)の重要性が語られます。

国家レベルの大きな話ではなく、個人レベルから実践していきたいですね。(すぐ感情がでてしまいそうですが。)

平和を創る発想術 紛争から和解へ
著者:ヨハン・ガルトゥング、岩波書店、2003年8月発行
2006年6月7日読了