かつての軍産複合体に代わって米国経済を動かし、世界のエネルギー需給をコントールすることを画策・実行している集団がいる。その名も"オイル・マネー複合体"。彼らの思惑が産油国と国際投機筋と一致し、ここ数年の原油高騰、すなわち「第二の石油危機」が始まった。
石油売買がドル建てである理由、それで誰が得をしているのか、迷惑を被ってきたのは誰か、等が遠慮無く明らかにされます。
現在のドル経済体制の限界が露呈し、ハードランディングの危険に晒されていること、何故日本政府が役立たずの米国債を異常なほど大量に「買わざるをえない」のか等、興味深い内容が71ページの小冊子にぎっしりと詰まっています。

それにしてもガソリン、高くなりましたね。ハイオクなんてリッター150円も間近で、財布も汲々としています。(給料上がんないし。)

実は怖いのはこれからで、「世界の需要が供給を上回る」2010年代にかけて、大幅に高騰することが予想されます。そして、中国は1994年から1996年にかけて世界中の産油国と協定を結んで油田採掘権を確保しており、ついにはサウジアラビアとも……。アメリカは黙っていませんね。
冗談抜きにガソリン車をエタノールやメタンガス車に改造しないとイケナイかも。

アメリカは何を考えているか オイルとマネー
著者:赤木昭夫、岩波書店・2006年7月発行
2006年7月17日読了