防衛省直属の特殊作戦群、そして内閣情報調査室の想像を絶する日常。
総理大臣の孤独な戦いと"決断"。孤軍奮闘する自衛官の壮絶な最後。

北朝鮮による「日本隷属化計画」の全貌が明らかになる。この辺りまで読み進むと、日本政府が巨額の税金を投じて進めるミサイル防衛計画も、日米安全保障条約も、ある条件下では無意味になることがはっきりする。
いかに政治が重要であるか。
結局、BMDはアメリカにこそメリットがある、そう言うことか。

北朝鮮の<組長>。彼もまた分断国家の被害者だ。タイトルに込められた意味からすれば、彼こそ真の主人公なのかもしれない。
それにしてもどこまでが現実で、どこまでが虚構なのか……。
結局、すべては「米国の掌の上」。それが現実であり、悲しい。

瀕死のライオン(上)
著者:麻生幾、幻冬舎、2006年7月発行
2007年1月10日読了

瀕死のライオン(下)
著者:麻生幾、幻冬舎、2006年7月発行
2007年1月19日読了