橋下氏が大阪府知事に就任して、はや3日だ。財政の立て直し、第三セクター、関連組織の売却等、話題には事欠かない。以前から大阪府と大阪市の杜撰な運営と職員の好待遇が問題とされていたが、その実態を以前に購入した本書で確認した。

大阪市を中心とした記述だが、カラ残業、怒りが沸き上がる「各種手当て」、既得権益を手放すのに抵抗する職員たち……もはや特権貴族のようにしか見えない。そのくせ、情報公開レベルの低さ、突出した無責任さが目立つ。

収益の95%以上を大阪市からの委託=丸投げに頼る外郭団体。なんと職員の90%が大阪市職員のOBであり、その癒着度の高さは、まさしく公正さが欠けている。ほとんど座っているだけでバカ高い給料が入ってくる仕組みにも呆れるばかりだ。
それにしても大阪市。中央省庁との人事交流が無いとは知らなかった。労働組合幹部と市長と与党会派の三頭政治が平然とまかり通るのも不思議ではないな。

鳴り物入りで建築された超高層ビル、WTCコスモタワー=世界貿易センター。その入居者は「貿易」とも「国際企業」とも関係のない水道局や建設局が8割を占め、実態は「大阪市第二庁舎」か。もはや「お笑い」だが、それで済まされないのは、1193億円もの建築費が費やされ、毎年数十億円の赤字を垂れ流しているからだ。
フェスティバルゲート、アジア太平洋トレードセンターなどの散々たるハコモノも、同じような状況だ。

「先見性」と勘違いした希望的観測と趣味的要素、そして甘い甘い採算性とが公共事業に結びついた結果が、この有様か。
莫大な借金を解消する魔法はなく、地道に返済するしかないんだろう。

で、兵庫県は大丈夫なんだろうか?

大阪破産 Osaka Bankrupts
著者:吉富有治、光文社・2005年10月発行
2008年2月8日読了