ARIA The Originationのテレビ放送が終わってしまった。
最終回は、COMIC BRADE 2008年4月号(買ってしまった)の内容とほぼ一致。幻想的な演出で追加されたのは、アリシアの引退セレモニー。そのセリフは極端に少なく、晃の二言、三言が画面を引き締めた。

主人公=水無灯里のプリマ昇格の感動がもっと表現されて良かったと思うが、意外と淡泊だった。まさかの"飛び級昇格"を果たしたアリスの話(最高の出来だった)と比べると、あっさりしすぎの感があるが……。
これは、ダブル(見習い)からシングル(半人前)へ、そしてプリマ(営業資格者)の地位へと至るプロセス- 努力、仲間との叱咤激励、協力的な地域住民の支援と触れ合い、そして培われる人格と技量とセンス -こそ、作品のテーマだからだ。
(と勝手に推測しておこう。)

それにしてもこの作品、舞台もストーリーも地味目で、ドンパチがあるわけでもなく、恋愛要素も極端に控えめで、昨今のアニメとしては珍しい。ここ十数年で蔓延した「受け」を狙わない、しっかりした作品だったと思う。(だから1stシリーズと2ndシリーズのDVDを全巻購入した。)

火星をテラフォーミングし、地球温暖化の影響で水没する都市を移築して観光名所にする。このアイデアにはやられた。燃料電池、惑星間旅客機、重力制御(地表を1Gに保つ)、惑星の気候制御(人類の生存条件=地球と同じ気候を保つ)等、24世紀の科学技術基盤は水面下に隠し、20世紀中葉のアナログ的な要素でできた惑星と、そこに暮らす住民と、さまざまな観光客の織りなす物語。実に面白かった。

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