Alexandre Dumas デュマのCOMTE DE MONTE-CRISTO モンテ・クリスト伯をベースに、西暦5953年(60世紀!)のパリと宇宙を舞台にした2005年の野心作。
数日かけて全24話を観賞した。英語帝国主義にどっぷり浸かっているせいか、フランス語「ボンソワール」が新鮮だ。

恒星間航行を実現して時間がたち、外宇宙で"帝國"と覇権を競っている地球。その中心はロンドンでもニューヨークでもなく、パリだ。大統領制ではあるが、昔ながらの貴族が政治経済を牛耳っている。凱旋門とシャンゼリゼ、18世紀の価値観に、東洋趣味が随所に顔を覗かせる。そんな世界の月面都市で、15歳のモンデール子爵は、東方宇宙からやってきた"伯爵"と出会う……。

独特の世界観に加え、デジタルアニメ特有のエフェクトが"SF悲劇"を効果的に盛り上げる。
恨みを晴らすために悪魔的なものと契約する行為は、ゲーテのファウストを彷彿させてくれる。
そして、幼なじみのモンデール子爵を心配するフランツ男爵の思い切った"行動"は、やはり賞賛されるべきものなんだろうか。

Jean Jacques BurnelのOPテーマ、EDテーマも良い。フランス語じゃなく英語だが。
MONSTERと並ぶ良作だと思うのだが、あまり売れていないのかな?