19世紀末のヴィーン・セセッションに、鉄骨直線文明に反旗を翻すパリ・アール・ヌーヴォー。20世紀初頭の生活文化と芸術の融合が顕わなポスターが、遠くチェコの博物館から大量に輸送されてきたそうな。
ベル・エポックの香り。これは行かねばならない。(2010年3月27日)

神戸から京都まで、JR西日本の新快速で約一時間。遠いなぁ。
遠いけど、行った甲斐がありました。

歴代の分離派展ポスターのいくつかは、いま観ても刮目させられる。当時は極めて斬新だったんだろうな。

お気に入りの1枚は……1905年の「リエージュ万国博覧会」ポスターだな。ベルギー王国の特徴を随所にあしらい、女性の肩から腰にかけての服飾デザインが秀逸だ。ミュシャやロートレックに比べると扱いは地味だが、それでも気に入った。。

旅行会社のポスターは、20世紀に入っての大衆社会へのレジャーの浸透が感じられる。1927年の「寝台特急北極星号」のポストカードを購入したぞ。

物販ポスターや雑誌表紙も、当時の風俗が感じられて面白い。

KIRIN ~美の巨人たち~で2010年2月に放映されたアルフォンス・ミュシャの「ジスモンダ」も展示されていた! 現物を観ることができて最高だ。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/100206/

なるほど、当時の設備では縦長ポスター原版1枚ものの印刷が難しく、2枚を重ねていたんだなぁ。
ミュシャの作品では、同じサラ・ベルナールを描いた「ハムレット」が僕は大好きなんですが、レプリカ、手に入らないかなぁ?

LIFE WITH POSTERS 1890-1920
LIFE art nouveau
チェコ国立プラハ工芸美術館、チェコ国立モラヴィア・ギャラリー所蔵
アール・ヌーヴォーのポスター芸術展 ~クリムト・ミュシャ・ロートレックなど~
http://www.wjr-isetan.com/kyoto/floorevent/index_7f.html
http://www.kyotodeasobo.com/art/exhibitions/poster-of-art-nouveau/
2010年3月28日まで!(って、終わりか。)