兵庫県明石市の明石港と淡路島・岩屋港の間を結ぶ小型フェリーが運行している。その名も「たこフェリー」だ。
かつてはGW期間中の乗車に3時間以上待ちなどの活況を呈していたが、明石海峡大橋の開通・値下げ、ETC休日割引の実施により、利用者が激減した。そして宿命なのか、2010年11月15日に運行が休止される。事実上の航路廃止だ。
これが最後ということで、土日の駆け込み需要の前に乗り納めてきた。(2010年11月12日)
乗船する車両は20台未満。乗船時間が迫ると人が増えてきた。う~ん、"人のみ利用"が多いと。なるほど、これではフェリーはいらないな。
13時20分に乗船。車載甲板は70%程度が埋まった。乗客デッキへ上る。結構混んでいる。この日は快晴に恵まれ、明石海峡大橋がよく見える。一方で朝霧から舞子にかけての対岸は霞んで見える。黄砂の影響みたいだ。
航海時間は約20分。岩屋港では鳥が迎えてくれた。
唯一の国道28号線を南下。寂れる一方の淡路島だが、風情があって小旅行には良い。
ついでに"あわじ花さじき"へ行ってきた。サルビアだけ咲き誇っていた。シーズンオフだから仕方がないか。(ここはGW期間中か8月初旬に来ないといけない。)
ハイウェイ・オアシスの活況と道の駅淡路の寂しさも対照的だ。
明石へ戻る頃には日が暮れていた。ライトアップされた大橋はいつ見ても良い。
たこフェリー。これまで船を3隻から1隻に減らす等の経営努力を重ねてきたが、再起にはつながらなかった。
明石市も援助の期待をにおわす姿勢も見せたのだが、裏切られたカタチだ。(明石市長の"あっさりと見捨てる"ようなインタビュー記事を神戸新聞で読んだ。質問にも「それは会社に訊いてくれ」等と深入りを避けるような態度だし。読んで不快になった。)
これまで何度も乗船し、そのたびに旅行気分を味わってきた。ありがとう、たこフェリー。
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