「ラ・ジャポネーズ」を観にいつかはボストンへ……と思っていたが、修復直後の本作が日本で公開されることに歓喜し、晩秋の京都へ出向いてきた。(2014年11月29日)

平安神宮は紅葉を背景に、修学旅行生と外国人観光客が彩を益し、良い雰囲気だった。

全148作品のうち、お気に入りを何点か。
■歌川国貞、歌川広重
「当盛十花撰 夏菊(二代目沢村訥升、初代沢村由次郎)」(1858年)
正面の表情豊かな役者の姿もさることながら、背景の大菊の咲き乱れる描写がすごい。
これぞ、浮世絵の面白さ。

■クロード・モネ
「ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)」(1876年)
真っ赤な打掛が衝撃的だ。その中央下部に配置された武将がいま、まさに刀を抜こうとする。
書籍のカラー写真ではわからなかったが、その青い武将の表情が生きているのだ。
カミーユ・モネ夫人、その主役を喰う存在。
グイと前に飛び出しそうな凄み。僕は目を奪われた。

■三代歌川広重
「『百猫画布』より9図」(1878年)
はがき大のメモ用紙に習作として描いた、そんな猫だらけの作品。
地味で他の展示に埋もれていたが、僕はこれが気に入った。
屋根で戯れる猫たち、人家でいたずらに興じる数匹、人の手にじゃれるかわいい猫。
その所作は人と異なる。
なるほど、猫を描くのは難しいね。(SHIROBAKO 7話)

■ルイス・ティファニー
「”松葉文”写真立て」
金細工の模様が良いです。
ニューヨーク、パリの感性と日本的情緒が邂逅すると、なるほど、写真立てもこうなるのか。

「ラ・ジャポネーズ」を見られただけでも満足だ。

ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展 印象派を魅了した日本の美
京都市美術館(~11月30日まで)
名古屋ボストン美術館(2015年1月2日~5月10日)
http://www.boston-japonisme.jp/

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