SHIROBAKO 6話に触発されて読んでみた。
演出と役者の個性を見せる戯曲。
老浮浪者ゴゴとディディの、ほとんど二人舞台。

「行く手は美しく。旅人は善良だというのに」(p20)
「誰か一人が泣きだすたびに、どこかで、誰かが泣きやんでいる」(p50)
「運悪く人類に生まれついたからには、せめて一度ぐらいはりっぱにこの生物を代表すべきだ。どうだね?」(p140)

十字架、二人の泥棒、待つこと、そして木。平衡(バランス)と帳尻(バランス)。
キリスト教世界を知ればもっと理解しやすかったのだろうが、なかなかどうして、多様な解釈が可能な作品だ。
物語性よりも、自己投影が物語をかたちづくる。作者のそんな挑戦を感じた。


EN ATTENDANT GODOT
ベスト・オブ・ベケット1
ゴドーを待ちながら
著者:Samuel Beckett、安堂信也、高橋康也(訳)、白水社・1990年10月発行
2014年11月29日読了

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