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2015年4月26日、パリは快晴
この日はオルセー美術館、オペラ・ガルニエ、ポンピドゥー・センターを巡った。

ホテルの朝食はコンチネンタル式。いちおう合格点。
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■オルセー美術館

開館は10時。25分前にミュージアムパス保持者セキュリティチェックの列に並んだが、前に200人はいそう。

今回は1階から鑑賞する。
お気に入りの作品を何点か。

Jules Lefebrre『La Verite』(1870年)
光源は新しい文明の到来を予感させる。構図が良い。
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Edouard Maunet『Olympia』(1863年)
構図、ポーズ、表情、どれも良い。
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Gustave Caillebotte『Vue de toits (Effet de neige)』(1878年)
雪の質感、しんとした街の雰囲気が出ている。
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Edgar Degas『La Classe de danse』(1876年)
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Gustave Caillebotte『Raboteurs de parquet』(1875年)
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Pierre-Auguste Renoir『Le Pont des Arts, Paris』(1868年)
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Edgar Degas『L'Orchestre de l'Opera』(1870年)
オペラ座の影の主役、オーケストラ団員を描いたドガの作品。
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なんだか楽しそう
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旧駅舎の構造物を活かしたこの雰囲気、好きです。
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大時計の向こうに見るルーブルも格別。
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12時45分にオルセーを退館。やはり来て良かった。


■オペラ座、舞台初鑑賞!

オルセー美術館から北上してオペラ・ガルニエへ。
チケット申し込み券を持っているのに、間違ってボックスオフィスに入って並んでしまった。
係員に問い合わせて、正面玄関より入場し、無事にチケットと交換できた。
プログラムも購入。12ユーロ。
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オペラ・ガルニエの外観もそうだが、内部はよりゴージャス。
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物販価格もゴージャスだった。水3ユーロ。シャンパン12ユーロ。

演目はマノン・レスコーを原作としたバレエ『マノン』だ。
実はオペラ座入場が初めてなら、バレエ鑑賞も初めてなのだ。

座席は前から3列目、オーケストラ席と呼ばれる場所だ。真正面寄りのボックス席も選択できたのだが、あえて舞台に近いこの席にした。
オーケストラも良く見える。
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座席は伝統的なスタイルで、マホガニーの座椅子に張られた赤いベルベットの感触を愉しめた。足台も木製。床の赤カーペットは平凡だった。

14時30分、前回(2014年7月)と今朝、オルセー美術館で鑑賞したドガの絵画『L'Orchestre de l'Opera』そのままに、幕は上がった。

舞台は全三幕。
マノン、兄のレスコー、富裕老貴族、学者肌の若い紳士を中心に華やかな舞台が繰り広げられる。

最終幕のセットが斬新だった。
アリゾナの沼地を表現したものだが、結び目ばかりのロープが数十本垂らされた中、マノンは息絶える。
背景は亡き兄と情婦の幻影など、楽しい思い出の走馬灯か。

終焉は17時15分。カーテンコール。
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外は大雨、人だかり。

鑑賞後のティータイムということで、いつものCAFE de la PEIXへ。
オペラ・ガルニエを鑑賞しながらエスプレッソとミルフィーユを愉しむ(25ユーロ)。
前もそうだったが、ミルフィーユはすぐに崩れてしまう。
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■現代美術? すみません、わかりません。

オペラ大通りを300メートルほど南下し、西へ曲がって歩く。
ギャルリー・ヴィヴィエンヌは閉鎖されていた。残念。
さらに歩くとヴィクトワール広場だ。これはルイ14世かな?
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そのままエティエンヌ・マルセル通りを行く。
セバストポリ大通りを南下すると、ポンピドゥー・センターが見えてきた。
ここの4階と5階に目指す国立近代美術館がある。19時に入館。
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で、第一目的の20世紀前半の美術を展示する5階は「5月末日まで閉鎖」?
ガックシ。藤田嗣治を見たかったのに……。

気を取り直して4階のコンテンポラリーアートを鑑賞しよう。

うむ~。理解するには、相応の美術の知識が必要とされるな。
僕には無理だ。

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■パリの夜景の美しさよ
20時10分、カフェ・サラ・ベルナールで夕食とした。
1664ビールと本日のプレートで21ユーロ。牛肉が硬いぞ!

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この店はパリ市立劇場、すなわち元のサラ・ベルナール劇場の1階にあり、彼女のポートレートやポスターが多数陳列されている。以前に入店して気に入ったのだが、今回の接客はいまふたつ。ドリンクだけならベター、レストランとしては二流といったところか。
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夜の散歩もまた愉し。パリの夜景の美しさは筆舌に尽くしがたい、本当に。
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市庁舎
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ノートルダム大聖堂
中国人の団体観光客がうるさい。こんな夜に観光せんでもよかろうに。
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ポン・ヌフ
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ポン・デザール
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ルーブル宮のピラミッドの裏側
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コメディ・フランセーズを観て、22時30分にホテルへ戻る。
左足に靴擦れができてしまった。
……これが後にとんでもない災いをもたらすとは、このときは思いも寄らなかったのだが!
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続きます。