2015年4月29日(水)、8時起床、晴
永井荷風の『ふらんす物語』にしつこく登場したローヌ川を見下ろせる部屋を選んだ。
素晴らしい眺望! ローヌ川の流れは早い。
朝食はコンチネンタル・ビュッフェだ。これは美味だった。
さて、お散歩開始。
ベルクール広場のインフォメーションセンターで地図をもらい、Lyon City cardを購入(2日券。32ユーロ)
■リヨン歴史地区、ガダニュ博物館
1998年に世界遺産に登録された一帯。なるほど、中世の趣があって実に良いが、完全に観光地化している。
ソーヌ川を越えて旧市街へ。
ジャン教会からサン・ポール教会あたりが旧市街のハイライトか。良い雰囲気だ。
さらに細い道を逆向きに南へ歩く。
Musse Gadagne ガダニュ博物館へ。思ったより大きい。
内部の二つの博物館のうち、リヨン歴史博物館を観る。
なるほど、ローマ時代のガリア植民地の首都だった街はシルクで発展し、ナポレオンを迎え……。
■フルヴィエールの丘からリヨンの街を見下ろす
ケーブルカーでフルヴィエールの丘を登る。Lyon City cardでフリーパス。
ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂はすぐだ。
風景を愉しみ、聖堂内を見学しつつ、時間を待つ。
14時20分、聖堂内ツアーの受付が開始された。Lyon City cardでフリーパスだ。
ギリギリ人数内に入れた。
で、まさか、集合場所=スタート地点で立ちんぼのまま、わからないフランス語の説明を30分も延々と聞かされるとは思いもよらなかった。
すでに足は棒になり、階段を昇るのが辛い。
なるほど、周りに外国人は少なく、説明に頷きあって、ほとんどフランス人なのか……。
よく見れば展示の説明書きにも英語はなし。フランス第二の都市なのに、これはないよ。
その後も長い説明が繰り返される。不機嫌。
だが、塔の頂上から見下ろす光景は、溜まった不満を一掃してくれた!
ツアー終了は16時。長かったな。
隣接するカフェで小休止。カフェオレは3ユーロ。
■ローマ時代の遺跡
紀元前43年にできたとされるローマ劇場跡。収容人数1万人?
リヨンがローマの植民都市だった時代の遺跡を展示するガロ・ローマ博物館を観る。
ここもLyon City cardでフリーパスだが、正直、遺跡は見飽きたな……。
■ソーヌ川クルーズ
ケーブルカーで丘を降り、クルーズ船乗り場へ。
18時、ソーヌ川クルーズ開始。正確にはボートツアーだけど。
Ile barbeバルブ島までの1時間コース・最終便だ。
まぁまぁかな。
■エマージェンシーです。
19時30分にホテルへ戻る。夕食はまたルームサービス。
・Pan-sautead beef fillet (France meat)
・赤ワイン
あれれ、左足が痛いぞ。出血してるし化膿したのかな?
何故か左手指も痛い。足裏の体液流出が止まらない。
5時間経由しても状態は変わらず、左足裏の痛みは増すばかり。左足全体が腫れ、頭痛と胸の動悸もするぞ。
24時15分頃、ホテルで紹介してもらった救急病院へタクシーで出向く。
ローヌ川沿い、ホテルにほど近いHopital ST.JOSEPHだ。
受付は英語OK。しかし最初にパスポートの提示が必要とは知らなかった。持参して正解。
24時40分頃、DAFALGANを服用した。解熱鎮静剤のようだ。最初に「強い抗生物質はダメ」と言ったからかな?
27時30分(3時30分)になってやっと治療室へ。
消毒され、何かを飲まされ、患部をカバーされ、「帰国まで触るな」と。
この状態がノーマルで、感染していない、と。本当かね。
28時20分(4時20分)に解放された。
信じがたいことに医師も看護師も英語が通じない。システムも異なるし、ほとほと疲れた。
処方箋が出た。どこかの薬局で薬を購入するのは日本と同じシステムか。
受付で呼んでくれたタクシーに乗る。「空港までと聞いて来たが」ってアホか!
ホテルへの戻りは4時45分。正面玄関横の呼び鈴でフロントを呼び、入れてもらった。
旅行の続行は不可能と判断し、帰国することに決めた。
残念なのですが、続きます。
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