喜望峰とヴィクトリアの滝をこの目で見たい!
だけど彼の地はアクセスと治安に一抹の不安あり。
というわけで、今回は人生初のツアー参加となりました。

勝手に決めた旅のテーマは次の三つ。
■鈴木正四『セシル・ロ-ズと南アフリカ』を読み終えたばかり。彼の活躍した地をみてみたい。
■アフリカ南部の大自然を、ケープ半島の景観とリビングストンの「発見した」滝を含めて愉しむ。サファリも初めてだし。
■イギリス帝国主義とボーア人の対立と融合、その一端を垣間みる。

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圧巻! ヘリコプターから見下ろすヴィクトリア大瀑布

【参考データ】
往路便
 2016年4月28日 関西空港18時00分発CX507便、香港行き
 2016年4月28日 香港国際空港23時55分発SA287便、ヨハネスブルグ行き
 2016年4月29日 O.R.Tambo空港10時05分発SA323便、ケープタウン行き
移動便
 2016年5月2日 ケープタウン空港6時20分発SA308便、ヨハネスブルグ行き
 2016年5月2日 O.R.Tambo空港10時50分発SA40便、ヴィクトリアフォールズ行き
復路便
 2016年5月5日 ヴィクトリアフォールズ国際空港13時10分発SA41便、ヨハネスブルグ行き
 2016年5月5日 O.R.Tambo空港17時20分発SA286便、香港行き
 2016年5月6日 香港国際空港16時25分発CX502便、関西空港行き

ケープタウン宿泊先:RADISSON BLU LE VENDOME(3泊)
ヴィクトリアフォールズ宿泊先:ELEPHANT HILLS VICTORIA FALLS(3泊)

写真機は二つ持参した。
・Coolpix P7800(メインカメラ)
・Coolpix AW130(防水カメラ)


■19時間のフライトで、南部アフリカへGo!

2016年4月28日(木)
正午に家を出る。雨が上がって良かった。三ノ宮発・関西国際空港行きのバスは空いている。車内で地球の歩き方「南アフリカ」と旅のしおりを読む。ワクワクしてきたぞ。

両替は2,790南アフリカランド(30,020円)と440USドル(49,940円)だ。昨年7月(1ドル133円)に比べて円高のメリットを享受できたことになる。
日焼け止めクリーム、ウェットティッシュ、のど飴などを買い込む。

16時に旅行会社のカウンターへ。香港行きboarding passとEチケットを渡される。
往路のキャセイパシフィックがビジネスクラスだったのが嬉しい。

荷物を預け、手荷物検査もパスし、16時30分に出国完了。

連絡鉄道を中央駅で降車してラウンジへ。ワンワールドのラウンジへ入るのは初めてだが、豪勢ではないな。カプチーノ、クッキー等の菓子とミニサンドイッチを馳走になる。

17時20分、4番ゲートはラウンジの近くだった。
17時35分に搭乗開始。16Dは窓側だ。やった。
眼鏡ケースを忘れた! 座席にあったアメニティバッグを眼鏡ケースの代わりにした。

機内誌は……英語と中国語だ。頭上のケース行き。安全カードも英中のみ。これは日本語表記とするべきだろう。
そしてこの会社もスリッパは用意されないんだな。持参して正解だった。

ほぼ満席の機体は、18時ちょうどにタキシング開始、13分後にtake off。18時45分にシャンパンが出た。

機内エンターテインメント……なんと、日本映画は1本のみだ。その「母と暮らせば」を鑑賞。
1948年の長崎が舞台。吉永小百合と二宮某の演技がスゴイ。
「悲しいことはいくらでもあるけど、なるべく笑うようにしとる」
「私ね、どんなことがっても泣いてはいけんて」これが小2の民子のセリフだ。泣けた。
「町子は僕たちの代わりにう~んと幸せにならねばいかん」
ラスト近く、黒木嬢演ずる町子の「ごめんなさい」が、また辛い。

「さ、僕にしっかりつかまって」 そして母は、「たった一人で……」
眼鏡が涙で曇ったが、とても良かったぞ。坂本教授の音楽も良し。
生きねば、そして幸せにならねば。

機内アナウンス中は自動的にポーズとなる仕様が良い。(KLMやAFはアナウンス中も物語は進行するので、いちいち巻き戻さないといけない。)

夕食はカレイにした。美味。チーズも○。ワインは白も赤も○。
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キャセイのシートはフルフラットにならないが合格水準だ。そも、4時間のフライトにベッドは不要か。

20時58分(21時58分)ランディング。今頃になってワインがまわってきたぞ。
21時10分香港空港に到着。外気温25℃。

お~い。transfer gate W1が果てしなく遠い。

21時25分、Johannesburg経由Cape Town行きのboarding passを手にした。
搭乗ゲート確認の後、21時50分にタイ航空のラウンジへ。ここはゆっくりできた。関西空港のみみっちいラウンジとの差異は歴然としている。

23時、33番ゲート着。広い空港も慣れればなんてことはない。
旅行会社の添乗員さん(ツアーディレクターと呼ぶらしい)と合流。ツアーのレシーバと、南アフリカ航空のバッグを渡される。正直、荷物になって邪魔だったが、後にこれが大いに活躍するのだ。

初めての南アフリカ航空機、SA0287便はエアバスA340だ。
GWだからか、香港発ヨハネスブルグ行きなのに、やけに日本人が多い。……旅情が削がれるというもの。

隣席には品性の高そうな日本人の紳士。勝手に医師だと思い込んでいたが「農家」だという。ケープタウン到着後に調べさせてもらったら、ナミビアでJICA農業プロジェクトを指導されている高名な大学教授と判明した。大変失礼いたしました。

日付の変わった4月29日0時10分、夜の香港空港を離陸。ヨハネスブルグまで13時間、ほとんど真夜中のフライトが始まった。
座席がガタついている。塗装もところどころ剥げ落ちている。使い古した機体だな。

離陸から30分後に夕食が供される。スパークリングワインと前菜は美味。
メインのビーフに赤ワインでささやかな幸せのひと時。デザートはチョコとアイス。キャセイよりも豪華かな。
で、コーヒーを飲んでしまい、この後、ずっと不眠に苦しむこととなる。アホか……。

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シートをベッドに変形させる。ここはブランケットだけでなく、シーツも出るんだな。フルフラットとはいっても凸凹があるので、完全なベッドとはいえない。
機内は完全な夜モード。僕はどうも機内では眠れないタチだ。ひたすらまどろみ、朝を待つ。

持参したSONYウォークマンZX100で『たまゆら~卒業写真~』を聴く。うん、良い曲ばかりだ。

11時30分、やっと朝食が出た。コーンフレーク・ヨーグルトとスクランブル・エッグか。まぁ悪くない。
窓の外は、モザンビーク海峡か。

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12時30分頃、南アフリカの上空に達した。
初めて目にするアフリカの大地は、朝日に彩られて、単調だが美しく見える。
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日本との時差7時間だから、現地時間は2016年4月29日(金)朝7時だ。
プレトリア上空に達したはずなのに、眼下は丘陵と田畑ばかり。
降下開始。
19世紀後半に発見され、南アフリカを農業国から鉱業国に一変させた金鉱はどのあたりだろう。よくわからない。細かい溝が多数あるから、あれかな?
円や半円の農地が多数点在する。これは?(スプリンクラーの散水跡だと教えてもらった。)
農地は小さな区画が多い。分割の仕方も整然としていない。農地分割の混乱が手に取るようにわかる。

ヨハネスブルグに近づくと急に家屋が増えた。いや、密集地域。ばらばらの農地の一角に小規模住宅がひしめき、いかにも人工的な街を形成している。
大規模農場、鉱山らしき場所も見えた。

隣の紳士(大学教授)によると、ナミビアは赤い沙漠らしい。行ってみたいな。

7時25分に着地。40分にツアー仲間と合流した。僕と添乗員含めて16名の一行となる。

ヨハネスブルグの地、初めてのアフリカ大陸だ。
入国審査はひどい行列。効率無視のアフリカ的な何か、か。
8時30分入国完了。次は国内線への乗り換えだ。

バス経由のboardingにより10時10分にケープタウン行きSA323機に乗り込む。エアバスA340-600だ。エコノミー8列シートは満席。2時間の我慢だ。
10時50分に昼食のマフィンとコーヒーが出る。いまごろ眠くなってきた。

12時5分に降下開始、機内の揺れが激しく、正直怖かったぞ。
12時25分、ケープタウンに到着した。スーツケースも無事に回収。天気は曇りか。

13時5分にツアーの大型バスに乗り込む。これは良い。
おお、車は右ハンドル、左側通行なんだな。これは同じく旧英国植民地だったジンバブエ、ザンビア、ボツワナも同じだと後で知る。
現地ガイド(日本人)によると、アフリカ大陸の鉄道、舗装道路の70%が南アフリカに集中しているとのこと。

で……テーブルマウンテンは風が強く、頂上への唯一の交通機関であるロープウェーは今日は運行停止とのこと。代わりにケープ城へ案内されることとなった。
仕方のないこととはいえ、不機嫌にもなる。


■THE CASTEL OF GOOD HOPE / CASTEL DE GOEDE HOOP ケープ城

南アフリカ最初の訪問先となる。
オランダ東インド会社の総督の居城として1666年に建築された要塞。その形は五稜郭に似ており、現在も南アフリカ軍の駐屯地として使われている。
牢屋、拷問部屋なども再現されていた。
それは良いのだが、訪問時は改装中のため、ほとんど中を見ることができなかった……。

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広大なので写真に収められない。よって全景をパンフから拝借。

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副総督の館(SECUNDE'S HOUSE)は公開されていた。撮影禁止か。
家具調度から17世紀の生活空間に思いをはせる。ベッドがやけに小さいが、当時は膝を曲げて寝ていたんだそうな。

その他は行く先々が工事中で、1時間ほどで見学終了。

車中からケープタウン駅を望む。
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■Kirstenbosch National Botanical Gardens カーステンボッシュ植物園

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ケープ城から車で20分、テーブルマウンテンの背面にある広大な植物園だ。2004年に世界遺産登録。
・proteaプロテアはここにしかない花。
・ゼラニウムの90%が南アフリカ産。

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テーブルマウンテンの麓まで手つかずの自然が残されている。これらすべてがセシル・ローズの私有物だったというのだから驚きだ。(1902年の死後、南アフリカ政府に譲渡された。)

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マンデラ訪問時の写真も。
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正直、ここには期待していなかったのだが、当たりだった。
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■Signal Hill シグナル・ヒル

建築物と植物の次は眺望、ということなのか、テーブル・マウンテンの代わりにシグナル・ヒルに上ることとなった。

ケープタウンの街を見下ろしつつ、丘をどんどん登って展望台へ。

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おお、テーブル・マウンテンとライオンズ・ヘッドが真正面に見える。すばらしい眺望だ。
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17時まで滞在。大西洋とロベン島を見渡させて満足だ。
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■Malay Quarter マレー人居住区
オランダ人に強制的に連れてこられたマレー人の子孫、イスラム教徒の居住区だそうで、家屋が思い思いのパステル色に塗りたくられている。近年では芸術家も移り住むようになったとか。
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ただ、自動車は15年以上前の中古車ばかりで、そもそも駐車場がないことからも、ここは富裕層の居住地ではないとわかる。
中心部を離れると、治安がすごく悪そう。変なのがいっぱいたむろしていた。
ヘイ、と声をかけられても無視、無視だ。

17時45分にホテルに到着。
RADISSON BLU LE VENDOME
https://www.radissonblu.com/en/hotel-levendome-capetown

ケープタウンの中心部から離れたシー・ポイントにある。

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部屋はシンプルでまぁまぁだが、レストランの給仕は最低レベル。しっかりしてくれよ!

疲れましたが、旅は始まったばかり。
続きます。