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・ロベン島へ向かう高速船の船尾よりテーブルマウンテンを望む。


2016年4月30日(土)6時30分起床、よく眠れた。外は晴れ、ホテルの朝食は美味、万事良し。

8時30分にウォーターフロントの船乗り場に並ぶ。

■Robben Is. ロベン島、すなわちアパルトヘイトの象徴的存在

9時35分、アフリカーンスで「あざらし」を意味するロベン島に到着。バスに乗り換える。

僕らは快適な双胴高速船に乗船したが、先行した船「DIASディアス号」は、以前は囚人運搬船だったとのこと。
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ここのガイドは皆、政治犯として収監されていた人ばかりだそうな。話に耳を傾けよう。
・このロベン島を橋頭保として、ポルトガル人による南アフリカへの侵略が始まった。後にオランダ東インド会社の支配するところとなり、強制徴用されたマレー人、インドネシア人のうち、反抗的な者が政治犯として収監されたのがロベン島の刑務所島としての始まり。絶命者も多く、ムスリムのための墓(丸いブルーの屋根を持つ)も整備された。
・島の自然は手つかずであり、巨大な蜘蛛が群棲しているとのこと。イヤだなぁ。
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ここは政治犯の刑務所、ロバート氏専用の刑務所、通常犯の刑務所の3種類を擁していた。
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・政治犯は実に1,800人。最少年齢は15歳だったという。
・ANCを率いた南アフリカの英雄、ネルソン・マンデラ氏が18年間も一日8時間労働を強いられ、目と肺を患った石英の採掘場にも案内された。写真にある、トイレとして掘られた洞窟「ロベン島の中の大学」で、若者は勉強を教えられていたそうだ。
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・マンデラ氏は最初の15年間、一切の面会を許されなかったそうな。何の象徴かは聞きそびれたが、この石の積み重ねも、マンデラ氏が最初に始めたらしい。
・「人に危害を加えてはならない」とするANCの運動に反対し、暴動を主導した大学教授がロバート氏だ。1年間すべての人類から隔離された生活を強いられたという。

続いて一般獄舎の中を案内される。
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自身、1983年から8年も投獄されていたというマックウェア氏がここのガイドだ。片足を電気式のチェーンで拘束され、この刑務所内と街の建物の建築に従事させられたという。

・朝食は薄いパンのみ。食事すらアジア人と黒人とで差別があり、ハンガーストライキが頻繁に起きたという。
・シャワーは海水に近く、キッチンの水質もひどい。
・敷地内では英語かアフリカーンスしか話してはならず、民族語を話すと罰せられた。

・囚人は名前を奪われ、番号で呼ばれる。マンデラ氏は「446号」。
・南アフリカの国技はサッカー。隣接する広場で囚人はサッカーを許されたが、マンデラ氏だけはダメだった。
・白人も一人収監されたが、1か月で発狂したらしい。

・リノリウムの床に敷かれた粗末な織物。これが囚人に許された寝具のすべてだという。
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(1977年に赤十字の介入により、簡素なベッドが導入された。)


「なぜ、こんな差別が強いられたのか?」 マックウェア氏は僕らに問い、そして強く言い放った。
「law 法だ」
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南アフリカの人口5,000万人のうち80%が黒人、10%がカラード、8%が白人。だから支配者である白人にとって差別法が必要不可欠であった。
1994年にやっと選挙権が与えられた。もちろん白人は恐怖したが、英国教会のデスモンド・ツツ大司教(黒人)が、黒人政権発足後の白人への復讐の危機を回避した。すなわち、アパルトヘイト時代の行為を懺悔することで許されたという。

一般獄舎の次は独房へ案内される。

ネルソン・マンデラ氏が18年も収監されていた「独房4号」。
Longwalk for Freedomの手記はここで書かれ、工事に携わる囚人によって外部へ持ち出された。
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ロベン島。荒海の向こうにテーブルマウンテンがきれいに見える。数十年も収監され、元政治犯は何を想うのか。
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第二次世界大戦末期の対艦砲も残されていた。
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12時に島を出る。帰りはDIAS号に乗船。船酔いがひどく、船室にはいられない。
12時45分にケープの港=現世へ戻る。

南アフリカ料理の昼食を摂ることのできるありがたさよ。
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■Groot Constantia グルート・コンスタンシア
15時10分、南アフリカ最古のワイナリーに到着。
過去、宗教的迫害を受けて南アフリカに逃れてきたフランス人がこの地の滋養に着目し、ワイン生産を始めたという。

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広大なぶどう畑を見て、5種類のワインをテイスティング。う~ん、違いが分かったような、わからないような……。
これで銘柄を当てる人はスゴイです。

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■Table Mountain テーブル・マウンテン

おお、午後からロープウェーが動き始めたそうで、テーブル・マウンテンに登れる次第となった。

これを楽しみにしていたのだ。

ロープウェー乗り場までのドライブも楽し。
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ケープの街を見下ろす岩盤の積層は実に海抜1,087メートル。
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ロープウェー乗り場は長蛇の列。待つこと60分……。ついに乗り場へ。
ロープウェーを見上げると、こんな感じ。
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ケーブルを捲く機械。こういうのが好きだ。
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ロープウェーの中は広く、床全体が回転するんだな。

絶景! 大西洋と街と山!
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「テーブル」の名の通り、頂上は起伏が少なく、風化している。そして雲海の中を歩く感じはとてもいいぞ!
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地平線に陽が沈みゆく中、ライオンズ・ヘッドとロベン島が見える。
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18時40分に日の入りの光景を愉しみ、次はシグナル・ヒルで夜景を見る。
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夕食はウォーターフロントのシーフードレストラン。南アフリカ産の白ワインが美味い!

ほろ酔い気分で、続きます。