まがまがしい九龍城が失われて久しく、より洗練されたとは言え、香港にはまだ猥雑な雰囲気が残っているのではないか?
また、ポルトガル領として独特の文化を育んだマカオで、カジノも経験したい。
弾丸旅行にぴったりの三連休を利用して行ってきた。
旅のテーマは次の二つだ。
■香港の新旧入り混じった街のエネルギーを直に知る
■イギリス、ポルトガル統治の足跡を視る
【参考データ】
往路便
2017年3月18日 関西国際空港10時20分発NH873便、香港行き
復路便
2017年3月20日 香港國際機場15時25分発NH874便、関西国際空港行き
香港宿泊先:InterContinental Grand Stanford Hong Kong(海景嘉福洲際飯店:2泊)
二階建てトラムが気に入った。
■2017年3月18日(土) 香港行
頭痛少々、風邪っぽいぞ。でも出発。
朝7時20分、JR三ノ宮駅より関西空港行きバスに乗車。
バス内トイレで頭をぶつけて、泣きっ面に蜂。気を付けないとね。
ガイドブックを読み、概ねの行き先を決めた。
8時30分に空港へ到着。早々にチェックインし、無事に通路側の座席を確保できた。
海外旅行保険は迷ったが、やはり加入した。5800円なり。
40,033円を2,450HKD(香港ドル)へ両替。レート非常に悪し。
9時12分に出国、カフェラテとケーキ2個で940円か。
10時10分にボーディング開始。まぁ、エコノミーシートらしい座席だ。
B767-300なんて、まだ運用されているんだな。
でも、2-4-2の座席配置なので、最新の787などに比べて通路に余裕がある。
満席となって10時25分に離陸、主翼の真横の座席なので、景色がまるで見えないや。ビールでも飲もう。
11時30分に昼食が配膳される。グラタン+白ワインはまぁまぁか。
時差1時間。13時38分に香港國際機場へ到着した。
で、入国審査の行列がすごい。どこの空港もそうだが、なんとかならないのか。
入国が15時10分になってしまった。
Kowloon九龍行きのエアポート・エクスプレス片道切符は90HKD、万能交通カードであるオクトパスカードは150HKD。
それにしても暑い。Tシャツ1枚の人もいるくらいだ。
14時26分、エアポート・エクスプレスは機場站をスムーズに出発。50分に九龍站着。外気温20℃。暑いはずだ。
エアポート・エクスプレスはシャトルバスが付いてくる。九龍・尖沙咀行きの乗り場K3(Tsim Sha Tsui Mody Road行き)で待つこと15分、15時10分にやっと出発してくれた。ぼろいマイクロバスだが、タクシー利用を考えるとありがたいくらいだ。
香港の車って右ハンドルだったのか! 高層ビルの間を縫うように走る多数のダブルデッカー(二階建てバス)と相まって、イギリス統治の名残りを感じるな。
曇り空の中でもワクワクしてきたぞ。
高層ビルの上層部は、霧に隠れている。
高級車の多いこと。BMWやアウディのみならず、ポルシェが普通に走っているぞ。
セブンイレブンの多いことは心強いな。
6か所のホテルを経由して15時44分、ホテルに到着。長かった。チェックインしたら16時になってしまった。
デラックスルームからプレミアルームにアップグレードしてくれたらしいが、5階の眺めはいま一つ。いちおうハーバービューではあるが、この曇り空ではなぁ。
■お散歩開始!
16時40分、観光に出発。Mody Rd.を西へ進み、Nathan Rd.ネイザンロードへ出る。
いつか泊まりたいペニンシュラ。
1898年に運行が開始されたスターフェリーに乗船し、向かいの香港島へ渡る。
代金はオクトパスカードで楽ちん支払い。
10分弱の船旅は楽し。
17時18分、Central 中環埠頭に到着。人の流れに飲まれて歩きだす。
中環は香港島の繁華街だ。二階建てトラムとバスが気に入った。
HSBC、香港上海銀行メインビル。赤化により影響力を失った上海と違って、ここ香港ではその金融・経済を牛耳る存在とされる。香港ドル紙幣もこの銀行の発行による。
このライオンに触れると金運が舞い込むらしいが……。
で、ここで気まぐれにトラムに乗る……。
……景色の良いのに気を取られ、どこを走っているかわからなくなってしまった。とりあえず上環らしきところで降車した。
どこだ、ここ?
結局、地下鉄「西營盤」站の近くだとわかる。Victoria Rd.皇后大道を西へ延々と歩くことにした。
古い商店と新しいカフェ・バーの入り混じったNohoノーホーを超えると、急に起伏の多い道になる。こんな坂道なのにブティックの多いこと。
やった。目的地、ピークトラム駅へ到着した。
さぁ頂上へ、と思ったのも束の間、乗車待ちの恐ろしい行列を目の当たりにしてショゲる。タクシーで登ろうか? いや、ピークトラムに乗ること自体が目的なのだから、おとなしく並ぶことにした。
待つこと64分! やっと乗車できることとなった。
停車場にはピークトラムの歴史や貴重そうな資料が多数展示されていたが、この行列では閲覧できない。別に展示館を作るべきだろう。
で、この1888年開業のピークトラム、予想を超える傾斜で登る、登る。
これは良い! 思うのだが、明るい昼間に乗車してこそ、この感動をより味わえるのではないだろうか。
しかし……、しかし。
山頂に近づくにつれて霧が増し、濃霧となってイヤな予感が胸をよぎる。
10分足らずでヴィクトリア・ピークに到着。「香港の100万ドルの夜景を愉しめる」「言わずとしれた絶景スポット」らしいのだが……。
ピークタワーの屋上展望台へ。
Oh, foggy! 濃霧でまったく何も見えないぞ! 展望台料金48HKDがパァだ。ガックシ。
濃霧はやがて霧雨となり、下りのピークトラムに並ぶ僕を濡らしてくれる……。
下界から見上げる香港島は、うん、きれいだ。
バスで中環埠頭へ。15HKD。
21時18分にスターフェリーに乗船し、九龍・尖沙咀へ向かう。オクトパスの残額がないので、トークンを購入。2.8HKD。
尖沙咀站でオクトパスをチャージ。100HKD単位なんだな。
セブンイレブンへ。内部は日本のそれとずいぶん異なるな。ロンドンの"なんでも売店"と日本のコンビニを足して割ったような雰囲気が感じられる。
夕食はホテルの広東料理店へ。青島ビール、蟹スープ、シーフードライスはともかく、肉料理が最高に美味だった。
お値段もそれなりに高価だが(737HKD)。
コンビニで買った朝食(パンと紅茶)は74HKD。夕食の10分の1か。
カメラの充電器を忘れて来た。信じられん失態だが、予備バッテリーでなんとかしのごう。
明日はマカオだ。期待に胸を膨らませて就寝。
続きます。
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