原田マハさんの『たゆたえども沈まず』を読んで、ゴッホが気になっていた。
『郵便配達人ジョゼフ・ルーラン』が神戸にやってくるというではないか。これは観に行かないと!
(2018/1/6)

お気に入りを何点か。

■Washington Allston ワシントン・オールストン
『Moonlight 月光』(1819年)
月明かりに照射される幻想的な光景。影の向きに着目。この絵だけで一つの世界として構成されているような感覚を抱かせてくれる。

■Eugene Louis Boudin ルジェーヌ・ルイ・ブーダン
『Venice, Santa Maria della Salute from San Giorgio ヴェネツィア、サン・ジョルジョ島から見たサンタ・マイア・デッラ・サルーテ聖堂』
大気の表現が見事。コントラストに頼らず、あくまでも自然によりそったような。

■Vincent van Gogh フィンセント・ファン・ゴッホ
『Postman Joseph Roulin 郵便配達人ジョゼフ・ルーラン』
本展で最も印象的な作品。あごひげ、手の甲の年季の入った感触、そして制服の”誇り”といったものに着目したい。
冒険と文化的な刺激を求めて19世紀後半のヨーロッパを訪問したボストン人たちに、印象派とポスト印象派の作品はとりわけインパクトを与えたという。

■Attributed to Torii School 鳥居派
『Theater Signboard Depicting Scenes from the Play "Nishikigi Sakae Komachi" 絵看板 錦木栄小町』
活き活きと描かれた役者たち。いわゆる商業美術だが、数多く展示されていた日本美術、中国美術の中で特に興味を惹かれた作品が、実はこれだったりする。

芸術に触れるのは小さな非日常。空間とともに楽しむのが吉だな。

『ボストン美術館の至宝』展
神戸市立博物館は2月4日まで。
名古屋会場では2018年7月1日まで開催
http://boston2017-18.jp/

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