■2010年3月9日(火)

ホテルでの朝食=一人飯でのこと。近くのテーブルのいかにも「白人マダム。60歳代」な二人組が僕を見て話している。食事を終えて席を立つ際、僕の顔を見て「ワーカーズ・スタイル」とか言っていた。言い返せないけど、朝食にドレスコードはないだろうに。やはり「白人支配階級」の意識でもあるのかな? いや、やはり高級ホテルにおける僕の「ヴィクトリア時代の労働者風スタイル」が良くないのですね……。

そんなことはさておき、出発です。
テンプルを目指してFleet Streetを東へ歩く。両sideには、日本では見られないVICTORIA時代の面影を残す建築物が多い。
ガイドブックにない「○○の由緒ある~」「○○が世界で初めて行われた~」等のプレートが嵌められた建物が多い。やはり、歩く価値はある。遠くに見えるは、セント・ポール大聖堂だ。
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■セントポール大聖堂! シティを歩く!

結局、セント・ポール大聖堂に着いてしまった。
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内部に入る前に周りを見る。何か門がある。
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どうやら、中世のCITYの城門らしい。もともとStrand通りにあったそうな。
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尖塔の頂上は展望台となっている。
狭い階段を500段も上がる。……非常に疲れたが、ロンドン市街を一望できる眺望は素晴らしい。
(まだ、EU一高いビル、ザ・シャードは建築されていませんでした。)
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ショップではネルソンのポスターを購入するか迷い、見送る(翌日、購入することとなる)。
そして大聖堂の内部へ入る。
オーディオガイドの途中で操作を誤り、途中から各ポイントごとでの説明しか聞けなくなってしまった。
ドーム内は、この世のものとは思えないゴージャスな造りとあるが、心を奪われるほどではなかった。
1階には、メインのドーム内の豪華さはないが、南面に設けられた「ミドルセックス連隊の戦死者追悼」のコーナーに興味が湧いた。「THE 2ND BATTALION DUKE OF CAMBRIDGE IS OWN (MIDDLLSEX REG)」の指揮官と6人の士官と107人の兵士が眠る、とある。すなわち、南アフリカ戦争(1899年~1902年)で殉職した将兵の名がプレートに刻まれていた。
第二次世界大戦で戦死した33,000人の海兵の名前もある。

そしてドーム中心の直下には、ネルソン提督(HORATIO・VISC・NELSON)の墓が安置されている。あの提督最期の言葉「ENGLAND EXPECTS EVERY MAN TO DO HIS DVTY(DUTY)」が棺の下部に刻まれている。
床のモザイクは19世紀の女性受刑者によって敷かれたもの。で、このネルソンの棺は18世紀の別の有力者のためのものだったのだが、その彼が国王と対立したために、未使用で保管されていたという。ネルソンの遺体を葬る必要に迫られ、急きょ、この棺が持ってこられた、とあった。
ウェリントンの棺は、大聖堂の床に穴をあけて下したらしい。他にも、中世からの王族の棺なども置かれているみたいだ。
長居してしまった。14時10分だ。

いきなり予定変更になってしまったのは、道を間違えて目的の地下鉄駅にたどり着けなかったからで、まるで僕の人生みたいだ。……テンプルは明日以降に行こう。

次はGuildhallへ。正直、ここは何をする場所かわからなかったのだが、ロンドンがまだウェストミンスターと分かれていた「City of London」の時代に、重要事を決めていた場所だという。いわば自治体のはしりの議会の役割を担っていたわけか。このホールで決議された刑罰などが表示されていた。現在でも市議会が開催されているそうな。
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内部の展示は歴史的価値はあるのだろうが、正直ピンとこない。ギルドの組合だけあって、職種別の旗が多数、展示されていた。
ここを退出しようとしたら、周りの係員が慌ただしくトランシーバーで何か話している。取り巻きを多数率いるなんだか偉そうな人物が通る……エライ人を迎える緊張感は、どこの世界でも同じだなと思った次第。

で、ギルドホールの横の門から出て、王立証券取引所の玄関前広場へ。第二次世界大戦の戦没者を悼むメモリアル像が目立つ。その向こうのローマ柱の上にはANNE女王がどうしたこうしたと書いてある。
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次はBank of Englandへ。ここには博物館が併設されている。いざ、中へ。
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「こっちじゃない。横だ」と係員。どうやら銀行の正面玄関に入ろうとしたらしい。すみません。
側面に回り、目立たない入口へ。これじゃわからないよ。
ギルドホールもそうだったが、ここでもセキュリティチェックが行われる。
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イギリス初の、すなわち世界初の銀行制度が発足した1694年からの銀行の歴史、金貨と紙幣の価値の優劣などが紹介されている。

顧客帳なんて百科事典を4冊並べた大きさだし、(銀行の)憲章なんて、新聞紙3枚を拡げたような用紙に細かな字がびっしりと書き込まれている。マグナ・カルタみたいに1枚に書き切る必要でもあったのだろうか? それとも製本技術が未熟だった、とか?
ヴィクトリア(イギリスの擬人化)はローマ時代の西暦400年から健在だったとは知らなかった。

次は東へ。ロイド銀行。
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古い中世の教会と、最新技術の粋を集めたガーキン。この対称性がたまらない。
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ロンドン・タクシー(内部は広い)に乗り、次の目的地へ急ぐ。


■HMSベルファスト号

ここは当たりだ。少なくとも男にとって。入場料金16ポンド(パンフ込)の価値はある。重巡洋艦だ。第二次世界大戦後で活躍し、1965年に退役となったらしい。
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内部は軍隊の生活感まるだし。以前に観た海上自衛隊の護衛艦と同じような狭さだ。
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砲塔内部は初めて見た。
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魚雷
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あれ? 艦橋(コンパス・ブリッジ)を見ている途中なのに「終了時間です」って、まだ17時45分。公務員のやることは万国共通だな。
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■テームズ南岸を歩く

市役所の斬新な外観と、タワー・ブリッジの対比が良い。まぁタワー・ブリッジにしても、建設された当時は斬新的とされたに違いないのだが。
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歩いてミレニアムブリッジへ。テームズ川沿いを西へ歩くとシェイクスピア・グローブ・シアターだ。本日の公演は「マクベス」で、チケットはソールド・アウト。当然か。

歩行者専用のミレニアムブリッジを渡って、今度はフリート通りを西へ。インド大使館のそばを通るとすぐにホテルだ。
このAldwychオルドウィッチ界隈は気に入ったぞ!

ネルー像
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■トラブルです。

ホテルの部屋へ。あれ、天井灯が点かないぞ。エンジニアに来てもらったが、ブレーカをOFF/ONして復旧。「原因はわからない」って、ふ ざ け ん な。マネージャを部屋まで呼ぶ。「フルーツはいるか?」いらん。ホテルのクオリティを問うと「(僕の英語が)わからない」と。

夕食はルームサービス。サーモンサンドウイッチ、ストロベリームース、ガス水で20ポンドか。
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歩数計を見ると28,095歩。良く歩いた一日だった。
続きます。