アニメ・コミック
かげきしょうじょ!! 音楽集
国境のエミーリャ 4巻
ジョーのグッドニュース 伊田チヨ子
百貨店ワルツ マツオヒロミ
ベルと紫太郎 第一巻 伊田チヨ子
モデルグラフィックス2019/04号は「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」65ページの大特集!
『ガラスの仮面』展 美術館「えき」KYOTO
連載40周年記念ということで足を運んできた(2017/12/16)。
広くない会場の95%を占めるは、やはり女性だ。当時のカラ-版を含む原稿が多数、ガラスパネルに納められ、それを見るだけで熱いストーリーがわかる。
王道を行く大河ロマン。本物は、やはり良い。
僕は男だから興味なし、のはずだった。何を間違えたか、レンタルビデオ店で手にしたアニメ版『ガラスの仮面』に心を奪われたのが2000年代という……。
で、「紅天女」って、まだ決着がついてなかったんだな! 昭和、平成、そして次の時代へ持ち越されることになるとは。
原作者の池内すずえ氏のパワーはスゴイな。見習わないと!
芸術に触れるのは小さな非日常。空間とともに楽しむのが吉だな。
『ガラスの仮面』展
美術館「えき」KYOTO
2017年12月25日まで開催
http://www.asahi.com/event/garakameten/
映画 『聲の形』 鑑賞記
先天性聴覚障がいという衝撃は、小学生クラスにとって大きい。人と違うことへの興味と、排斥への変節。いじめの連鎖と、それが破壊するもの。時が癒してくれること。そして、取り返しのつかないこと……。
母親の"耳から引きちぎられたイヤリング"は、いじめ少年に社会の残酷な現実を突きつける。
京都アニメーションの映画『聲の形』を観てきた。主人公、石田将也(イシダショウヤ)と"転校せざるをえなかった"少女、西宮硝子(ニシミヤショウコ)の手話教室での再会は、5年分のわだかまりを思い出させる。嬉しさ半分、胸奥深いところの古傷もうずく。それでも、硝子は友達になることを受け入れた。
将也。ガキ大将転じて小6からの孤立。人を見ず聞かず友人もなく5年、硝子との再会が転機になれば……。
少しの勇気。仲間も8人に増え、中盤は幸せな高校生活が続く。西宮一家にも暖かなだんらんがある。
だが、二つの断絶は突然引き起こされるのだ。
ラスト前の花火のシーンは幸福に満ち満ちている。それが直後の悲劇の前触れであるにせよ。
愛想笑いが癖になった人生? 哀しいことだ。
人を見ず、話を聞かず、殻に閉じこもった人生? 打破すべきだ。
THE SHAPE OF VOICE――。その意味が込められたラストシーンをスクリーンいっぱいに目の当たりにしたとき、思わず目頭が熱くなった。
http://koenokatachi-movie.com/
ちろり 6巻
明治・横浜のレトロな日常と「ちろり」嬢ちゃんの心情が丁寧に描かれる叙情画。
それは「かもめ亭」で丁寧に淹れられる一杯のコーヒーのよう。
この6巻では、マダムとちろりの「絆」がテーマのようです。
『新月』
眠れない夜。波の音とともに押し寄せる不安の連鎖がちろりを追い込みます。マダムの思い遣りに気付かなかった自分を顧みつつ、かき消された感情を振り払い、"その味"と星空を楽しむちろり。良いです。
『ブラウン夫人』
腰を悪くし外出できない常連のたっての頼み。「かもめ亭のカヒーが飲みたい」に応えるべく、お屋敷へ出かけるマダム。当初のそわそわした不安にとまどいつつ、その原因に思い当ります。かもめ亭になくてはならない存在……。そこへ現われたちろり……。
お屋敷のベッドから想いはに馳せ、香りと「かもめ亭」の情景とを愉しむブラウン夫人……。
真のサービスに触れた、云々の評論を超えた物語。
次巻では、ちろりに恋の自覚が観られるか? 楽しみです。
馬車通り(現代化されすぎていますが)を南下し、日本郵船横浜支店の壮大な建築物に魅入り、山下公園を散策し、氷川丸を眺望し、ホテルニューグランド本館の姿を楽しむみつつ、「ちろり」の時代を想像する。先日試してきましたが、なかなか良かったです。
ちろり 横濱海岸通り21番地-B 海の聴こえる喫茶店にて 6巻
著者:小山愛子、小学館・2014年10月発行
2014年10月13日読了