男ひとり旅の美学

33の国と地域、南極を含む七大陸を踏破! 海外旅行歴28回の「旅の恥は書き捨て」です。愛車BMW M3と読書感想文も。

グルメ・クッキング

いつか食したいと思っていた「生野ハヤシライス」。昭和30年代の鉱山で働く職員の社宅で誕生した、ご当地B級グルメらしい。

史跡生野銀山のレストランマロニエで注文した。(2010年11月27日)

■ポークカツ&ハヤシライス
1,280円也。ポークカツは200g、サラダ付き。

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美味でした。

■生野ハヤシ・オムライス
こちらは950円。クリームコロッケ付き。

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オムレツはフワフワ:一口食べた感想。

甘すぎず淡泊すぎず、絶妙な味付け。玉葱は地元産らしい。また来たくなったぞ。
(もう少し価格が抑えられると嬉しい。

生野銀山 レストランマロニエ
http://www.ikuno-ginzan.co.jp/omiyage/omiyage02.html

姫路市立美術館へ出向いたついでに、ヤマトヤシキ姫路店の7階特選ギャラリーへ足を伸ばした。(2009年3月7日)

はっきり言って狭いのだが、ガレやドーム兄弟の作品を中心に、19世紀末ガラス工芸の粋を極めた暖かみのある作品が50点以上展示されている。
見応えのある展示品には納得だ。展示即売らしく、すべて値札がついている。良いのがあったら買うぞ!
入り口のガラスケースに厳重に収められたガラスの壺。表面に盛り上げられた紫色のガラスは蜘蛛ですか? 気になるお値段は、え~と、6900万円ですか? 家が買えるんですけど。(トホホ)

マイベスト? 湖水を往く船が浮き彫りにされた淡いオレンジ色のシェード付きランプが気に入った。19世紀末の物だが電球部分を交換して点灯していた。自宅の机に置き、読書灯に実用すれば価値ある人生が得られそうだ。エミール・ガレの作品だから、値段は200万円オーバー。僕に価値ある人生を送ることは無理なのか……。

[丸福珈琲店]
昭和9年創業、大阪では有名なお店が、実はヤマトヤシキ姫路店の8階にある。
この店のブレンドは「実に濃い」のである。角砂糖ふたつと上質なクリームを加え、自分好みの味を完成させる……。コーヒー党にはたまらない魅力だ。
店内はアンティーク調ではなく、昭和モダンと21世紀の上質なデザインが融合したようで、実に良い。いつか大阪千日前の本店に行ってみよう。

-ガレ・ドームを中心に- ヨーロッパアンティーク展
http://www.yamatoyashiki.co.jp/gallery/information.htm
高い芸術性を誇り、アールヌーヴォーの代表的な芸術家であるエミール・ガレや、次々と新技法を開発したドーム兄弟のガラス作品を中心に、世界中を魅了したヨーロッパアンティークの作品を一堂に取り揃え、展示即売いたします。
2009年3月9日まで!

丸福珈琲店
http://www.marufukucoffeeten.com/
http://www.marufukucoffeeten.com/blog/index.html
「オーダーを頂いてから1枚1枚焼き上げるホットケーキにたっぷりのバターと蜂蜜でお召し上がり下さい。」と書いてあるが、ヤマトヤシキ姫路店でも本当に1枚分の材料を鉄板に乗せて焼いていた。次は食べてみよう!

1枚の絵がある。
乳飲み子を抱いたまま、黒こげて横たわる若い母親。
子供の手足は肉が溶け落ち、それでも小さな白骨は、母の二の腕をしっかりと掴み――原爆に焼かれて亡くなった母子の絵だ。

美しい国? そんな薄っぺらいスローガンなど吹き飛ばす、凄まじい世界がここにある。

平日にもかかわらず、見学者は多い。新館1階の入口に入ると、幕末明治の広島が西の軍都となる歴史が、日露戦争時には大本営(明治天皇滞在)や臨時の帝國議会議事堂が設営されるなど、臨時首都と機能していたことと合わせて紹介される。やがて時代は下り、原爆が投下され、都市がどのように変貌したかが精密な都市模型によって再現される。
ここらあたりまでは笑い声も残る。他の美術館などと同じだ。
2階へ移る。戦後の広島・被爆者の苦難、世界中からの救いの手。その一方で増強される世界の核兵器システムと、それがもたらす絶望の未来。ヒロシマからの「世界平和」が、来訪者に強く訴える。
そして本館へ。被爆直後の街を再現したと思える等身大ジオラマ。詳細は書かないが、あまりの惨状に、無駄話をする見学者などいない。
展示される小さな「遺品」には、魂が残っているかのようだ。さぞかし無念だったろうに。
最後に、被爆者自身の絵が展示される。冒頭の「焼け死んだ母子」も、その中の1枚だが、強く心に残った。

ほとんど無傷の死体、すなわち強い放射線を浴びて死亡した多数の中学生が、まるで丸太を積み重ねるように埋葬される絵もあり、思わず涙を誘う。

たとえば、目の前に焼けただれた、それでも何とか生命をつないでいる子供がいる。
手足の皮膚はただれ落ち、綺麗だった顔容(カンバセ)は血と煤にまみれ、ボロボロの衣服からはひどい臭いが鼻を衝く。
果たして自分は、彼を、彼女を、抱きしめることができるだろうか。
人間性が試される真実の瞬間、自分はどう行動するのだろうか。

本館2階の通路の窓から、原爆死没者慰霊碑を眺めながら、そんなことを思った。

余談。
出張先での仕事が終わって小腹が空いたので、広島焼きを賞味した。広島駅構内南側のASSE内にある「麗ちゃん」だ。昼食時に20人以上も並んでいたが、夕食には少し早い時間帯だったので、3分待ちで座れた。
なんて美味! 
思ったより小ぶりだったが、神戸の広島焼きとは別物。やっぱり食は本場に限る。

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(2007年1月19日)

なんで入場料を300円も取られるんだ!
と思いきや、中に入ると昭和30年代の町並みが拡がるのでした。
心地良いノスタルジア! 昭和33年だから生まれていないのですが、高度成長期の日本の活力が伝わってきます。
ラーメンだけではなく、小規模ではありますが当時の裏路地(?)が楽しかったりします。
(連れ込み旅館もあるぞ! 入れませんが)
今回は出張のついでに立ち寄っただけでしたが、また来たいな!
(ラーメンは少し高め。でも美味。)

写真は映画「地球防衛軍」看板から。20060307_1

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