男ひとり旅の美学

33の国と地域、南極を含む七大陸を踏破! 海外旅行歴28回の「旅の恥は書き捨て」です。愛車BMW M3と読書感想文も。

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地図ソフトを勝手にネット公開 兵庫の警官書類送検へ
http://www.kobe-np.co.jp/knews/0000888273.shtml

兵庫県警の現職男性警官が、住宅地図大手ゼンリン(北九州市)の地図ソフトをインターネット上で勝手に無料公開していたとして、福岡県警は24日、著作権法違反の疑いで、この警官を同日中に書類送検する方針を固めた。
ほかに男1人も同じ容疑で書類送検する。
警官らは、ファイル交換ソフト「ウィニー」を使えば不特定多数がソフトを閲覧したりダウンロードしたりできる状態にしていた。福岡県警は「悪質な著作権侵害行為」とみている。
関係者によると、警官は30代の巡査。兵庫県警の捜査2課などに在籍した。以前ゼンリンの地図ソフトを購入し使用していたが、使用期限が切れ、ウィニーを使ってソフトを無料入手した後、誰もが自由にダウンロードできる状態にしたとみられている。
福岡県警はゼンリンから相談を受け、捜査を開始。コンピューターの通信履歴を分析して警官の住所を割り出し、今月上旬に自宅を家宅捜索していた。

書類送検ってなんだ?
広辞苑第五版(古い)によると……
「司法警察員から検察官に捜査書類および証拠物のみを送付すること」
つまり、身柄はフリー、ってこと?
警察官が、別の所轄の警察官を捜査するんだから、遠慮しがち?
自組織の恥は、なるべく穏便に済ませるのか?
それとも、美しき礼儀ってヤツですか?
これが民間人なら容赦なく逮捕なんだろうな。

海上自衛隊「あたご」の所業を思い出したぞ。報道が下火になり、よくわからん「処分」で一件落着にされた(もはや過去形)事件だ。
国民を護るはずの自衛隊が、自らの職務怠慢により、罪のない民間人(漁船の親子)を殺害した、例の事件だ。(マスコミは事故と呼ぶが、これは事件でしょう!)

交通事故を起こすと代用監獄に監禁され、そのうち刑務所に招待されるのが常だ。
それが、眠たかったからなのか、それとも面倒くさかったからなのかはしらんが、前方不注意で国民を殺害しておきながら、誰も刑事告発されないのは何故なのか?
処分の内容は? 「減給数ヶ月」って何の冗談だ???

それとも、僕が勘違いしているのだろうか?
こんな声が聞こえてきそうだ……。
「自衛隊は国民を護るのではない。"国"を護る組織である。
 彼らは自衛隊=防衛省=国を護ったのだかから、よくやった。なんら問題ない。
 うるさい国民どもへの対応? とりあえず、綱紀粛正とでも言っておけ!」

ビートたけしのTVタックルを見たぞ。

http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/

テレビ朝日のHPから引用します。
5000万件の記録焼失にとどまらず、次から次へと出てくる社保庁のずさんな管理の実態、そして不祥事。タックルでもおなじみの森永卓郎さんも10年分の年金が未納扱いだったというのですからホント他人事ではありません。政府もあわてて「年金問題検証委員会」や領収書以外の証拠も認めるための「第三者委員会」の設置を決定したものの、果たして国民の不安はどこまで解消できるのか!?消えた年金の被害者は本当に救われるのか?悪行三昧の社保庁を改革することは本当にできるのか?参院選の公示を直前に控え、最大の争点となる年金問題を徹底討論します!消えた年金問題追及の最先鋒である民主党・長妻議員&山井議員の激しい突っ込みに、自民党・大村議員らはどう答えるか?長年、年金問題と戦っている谷沢弁護士が訴える、信じられない社保庁の実態に会場の全員が思わず絶句…!今夜のタックル、見逃せません!!

……ひどい、ひどすぎる!
25年ルール? 24年11ヶ月の間、まじめに保険料を支払ったのに、年金が一円ももらえないだって?

わざわざ交通費を払って社会保険事務所まで足を運び、エアコン完備の快適な事務所内で偉そうに構えている下っ端事務員に保険料を納めたのに、領収書が発行されない? 「年金手帳があるから領収書はいらない」と騙し、自分の懐に収める?

社会保険庁職員、まさに非道の輩たち。

国家公務員、地方公務員の一部の連中が、制度を台無しにしている。
黙っていたらわからない? 人間の屑だ。

国や地方自治体の制度は利用するが、彼らを信用してはいけない。
自分たちの身は自分たちで護る。そういうことだな。

NHKクローズアップ現代「ロシアvs欧米 ~エネルギーを巡る攻防~(No.2270 7月18日放送)」を見た。
http://www.nhk.or.jp/gendai/   

EU諸国の天然ガス需要の実に25%を、ロシア国策会社が担っているそうな。それも1社独占で。さらにドイツ等の電気・ガス供給会社を次々と買収している。ウクライナ・オレンジ革命時の「ガス供給停止」事件を契機に、ロシアのエネルギー支配を懸念する声がEU諸国の議会で紛糾した。

で、対抗する米国は、採掘地のアゼルバイジャン・バクーからからグルジア・トビリシ経由でトルコ・ジェイハン港へと通じる原油パイプラインを完成させた。英国系BPが建設したが、その資金は世界銀行(=最大出資国は米国)から出資されている。完成式典での米エネルギー庁副長官の演説で、デカデカとプロジェクター投影されていた星条旗が、主体者が誰であるかを物語っているようだった。
2006年稼働開始予定で、一日当たり輸送量は100万バーレル。これで、ロシアの影響を排除したカスピ海資源を確保したわけだ。もちろん、グルジア(Georgia=缶コーヒーですね!)には米陸軍が駐留しており、プーチン大統領もおいそれと手を出せない。
さらに、チェイニー副大統領が訪問するなど、カザフスタンの資源の確保も目論んでいる様子。

日本の一日当たり石油消費量は540万バレル。米国のそれは実に2,070万バレルで世界一。世界第二位の中国はまだ600万バレルだが、2020年には1,200万バレルになると予想されている。
エネルギーを巡る大国の攻防は昔から変わらないが、将来は露骨な紛争になりそう。

[参考]
・Newsweek日本版2006年7月5日号
 「日本とアラブと石油戦争 中国とのエネルギー争奪戦に勝てるのか」
・宮田律「中央アジア資源戦略 石油・天然ガスを巡る地経学」時事通信社
・赤木昭夫「アメリカは何を考えているか オイルとマネー」岩波書店
・歌川令三「紛争の続くコーカサス三国」日本財団図書館
 http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2003/00736/contents/0008.htm

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