2023年1月8日の日曜日の朝、なにげなくサンテレビの「宝塚カフェブレイク」(TOKYO MXの再放送)を観ていたら、なんと『蒼穹の昴』じゃないか! 浅田次郎さんの原作には幾度も泣かされ、特別の思い入れがあるのだ。和希そら(かずき そら)さんのトークと合わせて披露される絢爛な場面紹介に魅せられ、番組放映終了後、すぐにBlu-rayディスクを購入した。
梁文秀は彩風 咲奈さんが主演、われらが春児(ちゅんる)は朝美 絢さんか。和希 そらさんは順桂だな。
李鴻章に袁世凱、西太后に光緒帝、伊藤博文と、歴史上の人物も数多く登場する本作。白太太の不思議な予言と過酷な科挙制度、みごと状元(科挙・殿試の首席!)となって中国・清朝の中央官僚の出世街道を歩む梁文秀を待つは革命の嵐。そして「あれ」を「ちょん切って」宦官となり、みごと西太后の寵愛を受ける春児はとんとん拍子に出世を重ねる。春児の妹、李玲玲は梁文秀に引き取られ、幸せな日々を送っていたが……。
西太后と光緒帝の確執、”戊戌の政変”が彼らの人生を翻弄する。それでも自分を信じて運命に抗う姿は感動的だ。
まぁ、原作から細かいところが改変されているが、義和団の乱、日清戦争を経て辛亥革命へと続く、この壮大なスケールの物語をよくミュージカル化できたものだ!
西太后の人間としての「滋味」あふれるシーンも良かったし、原作では想像するしかなかった「音」と絢爛な舞台装飾を存分に堪能できた。
袁世凱がダークに仕立てられていたのは、まぁ仕方ないか。
袁世凱がダークに仕立てられていたのは、まぁ仕方ないか。
宝塚歌劇団、良いなぁ。いつか劇場へ足を運ぶぞ!