「神戸にひろがる平清盛の夢」だそうな。
地元民として看過するわけにいかないので出向いてきた。(2012年5月30日)
歴史館は、清盛が造築したとされる"経ヶ島"の跡地に設営されている。まず入場者を出迎えるのは、地方官吏視点の神戸史パネルだし、上映アニメの声優は棒読みだし音量はデカイし、正直な第一印象は「金返せ!」、でも会場を奥へ進むにつれて納得する内容だとわかった。
祇園遺跡などで発掘された宋銭、白磁器、青磁器、須恵器こね鉢、播磨産瓦、平安京から移築された故の京都産瓦、等々を楽しめた。
個人的には、大輪田泊から兵庫津、兵庫港から神戸港への発展を表す『神戸の港の歩み』が良かった。古代から中世、近世から近代、現代にかけて人の手が加えられてきたのが神戸港。法隆寺の古文書に"弥奈刀川"と記された、湊川河口を利用した船泊が起源か、なるほど。
ビデオ上映に頼りすぎの感がある。平安末期の時代背景の説明が不足しているように思うし、土産物売り場は半分で良い。3,000円の清盛弁当なんて、わざわざ誰が買うんだ?
展示内容は良いのだから、構成を再考するべきだな。
KOBE de 清盛 2012
http://kobe-de-kiyomori.jp/
2013年1月14日まで開催