(Bern市街にて)
2015年7月23日(木) Bernベルン、良いとこでした!
■チューリヒからベルンへは、日帰り旅行が可能です。
8時20分起床。帰国便をチェックインし、ベーグルサンド2個を頬張る。
ゆっくりしすぎた。軽く走ってチューリヒ中央駅へ。
10時32分Zurich発、11時28分Bern行きICに乗車。
1号車が4両、2号車が4両の編成か。
キオスクで買った水がぬるい。
1等車へ。昨日は北向きの車窓だったので、今日は南側にしよう。
車中で朝食を摂る乗客が多い。
車内販売ワゴンが来た。コーヒーを注文(4.4CHF)。新幹線と違って、インスタントか。
車窓を愉しむ。ずっと平地なんだな。
11時30分頃、スイス連邦の首都、Bernの中央駅に到着。Zurichよりも巨大な駅だ。
天気はなんとか晴れてくれた。メインストリートを東へ行く。
広い一本道だが、エリアによってシュピータル通り、マルクト通り、クラム通り、ゲレヒティクカイト通りと名前が変わるそうで、ここに主要な観光資源が集中している。
牢獄塔、議事堂を抜けて時計塔へ。ここは気に入った。
■Munster 大聖堂
スイスで最も高い尖塔を有するらしい。ファサードが気に入った。
5CHFを払って尖塔の長い階段を登ると、素晴らしい眺望が待っていた。
アーレ川にかかるキルヒェンフェルト橋
時計塔が覗いている
よく歩いて小腹がすいたので、スイス料理レストランKroneで昼食です。
で、英語メニューを置いていない? 御冗談を。
結局、ドイツ語のメニューと片言英語で注文することとなった。
テラス席が心地良い。
メインの肉料理は、ポークでチーズとビーフを包んで焼いたもの。実に美味だった。
白ワイン、グリーンスープ、ガスウォーター、コーヒーで43CHF。
ゲレヒティクカイト通りを行き着くと、さびしくなる。
大通りの東の端はNydeggbruckeニーデック橋。ここから眺めるアーレ川と大聖堂が素晴らしい!
■ベルン歴史博物館
大通りを時計塔で折れ、キルヒェンフェルト橋の突き当りは博物館地区だ。
時間がないので、Historisches Museumu Bern ベルン歴史博物館に入場した。
1時間余りの滞在だったが、この地方の歴史を垣間みることができ、楽しかった。
博物館から大通り方面を望むと、こんな感じ。
■街のいたるところに噴水と、フィギュアが設置されている。これらを見るだけでも楽しいや。
■Zurichへ戻る
再び大通りをうろうろ。
駅構内で雑誌を購入。9.8CHF
ケーキ店で休憩。いちごヨーグルトケーキとコーヒーで10CHF。
Bern、実に良いところだった。
19時2分、無事にチューリヒ行きIRに乗り込み、21時15分にホテルへ戻ることができた。
中央駅で買ったホットドッグ(6.8CHF)と、COOPで買ったチーズと白ワインを夕食に試す。
だめだ、チーズはしつこくて、とても口に合わないや。半分以上残してしまった。
■帰国です。
2015年7月24日(金)6時50分起床。
8時37分のIRでFlughafen空港へ向かう。6.6CHF。
意外なことに、空港行きIRの本数が少ない。
その意味でも、個人旅行者にとって駅前ホテルは重宝だ。
駅で調達したクロワッサンと紅茶が最後の朝食となる。7CHF。
8時50分、Flughafen Zurichチューリヒ空港に到着。
行列を横目にスマートに搭乗手続き完了。SKY PRIORITYはやはり良い。
だが、搭乗ゲートはA65で、ラウンジははるか遠方。これはいただけないな。
10時20分、boarding。満席だ。コーヒーとクッキーを馳走になる。
11時50分にシャルルドゴール空港に到着。
実はうたた寝し、ゴルナーグラートからツェルマットへ降りる感覚を夢みていた。結構なもんだ。
出国審査は長い列で、あちこちからブーイングが出ていた。スマートじゃないな。
出国できたのは12時20分。免税店で赤ワインを購入。28EUROもした。
おっ、今回のAF292はわずか10分遅れの搭乗か。感心、感心。
14時10分に離陸。長い空の旅だ。
5月に続いてのビジネスクラスは快適だが、昼食の鴨肉は少し固かった。
サービス低下は感心できないな。
朝食はスクランブルエッグ。これはまぁまぁ。
8時20分に関西空港に戻ることができた。
初めてのスイスは、満足度の高い旅行先でした。
次はどこに行こうかな?
最後まで拙文にお付き合いくださり、Danke schon !
< Ende >
- 105 スイス
2015年7月スイス絶景の旅 その5 [男ひとり旅の美学]
Zurich リンデンホフの丘よりリマト川の対岸を望む
2015年7月22日(水)午後 Zurichチューリヒを散策
■Zurichチューリヒ 楽しくない、ただ大きいだけの街
14時58分、Zurich中央駅に到着。駅なかのインフォメーションセンターで地図をもらう。
広大な駅だな。
15時30分、2泊するホテルCentral Plazaにチェックイン。
River view 川の見える部屋を予約してある。
おや、410号室にはバスタブがないぞ。で、418号室に替えてもらった。何か、メッセージカードが……別人宛だ。フロントに照会するも「よくわからない」とのこと。後で問題になっても知らないからな。
で「リマト川の見える素晴らしい眺望の部屋」を予約したのだが、綺麗じゃない川の端が少し見えるだけ。なんなんだ?
(5月に宿泊したLyonのホテル。あそこからの景色は良かったなぁ。)
遅くなった。16時30分より市街地観光に出発。
チューリヒ中央駅は趣きがあってよい。
中央駅前からBahnhofstrasseバーンホフ通りを南へ歩く。
■Lindenhofリンデンホフの丘
「菩提樹が茂り、心地よい風が吹くこの丘から、まず町全体の眺めを楽しもう」(地球の歩き方)とあるが、期待していたのと違うなぁ。
浮浪者もけっこういるし。
丘を降り、細い路地を行く。ここはなかなか風情がある。
St.Peterskirche 聖ペーター教会。857年には建築されていたそうで、巨大な時計塔が印象的だ。
バーンホフ通りを横にそれると、良い感じ。
雨が降ってきたぞ。あれがFraumunster聖母聖堂らしい。
困った。18時頃より烈しい雷雨となった。
Grossmunster大聖堂の下で雨宿り。聖ペーター教会の時計塔が良く目立つ。
観光客相手の店がひしめくミュンスター通りを北上し、中央駅へ。
明日の朝食(ベーグルサンドイッチ10CHF)を買って、ホテルへ戻る。
夕食はホテル地階のグリルレストランで。有名店らしく、満席に近い。
スイスワイン、ビーフグリル、サラダとデザート・コーヒーで60CHF。
ホテルのWiFiは、なんとセキュリティなしだ。使えないなぁ。
う~ん。次のBernに期待しよう。
続きます。
2015年7月スイス絶景の旅 その4 [男ひとり旅の美学]
(ツェルマットのメインストリート、バーンホフ通りからマッターホルンと月を望む)
2015年7月22日(水) ささやかな間違いは、その身をもって報いる羽目に陥るのだ……
6時10分起床、晴。ツェルマット最終日だ。離れたくないなぁ。
今朝も朝食抜きでゴルナーグラート鉄道始発駅へ急ぐ。
昨日買った切符の日付が「7月30日まで」だったので、今日もvalidかと尋ねると、もちろんinvalidだった。そうですよねぇ。(昨日は発券機の日付設定を間違えていたらしい。)
往復43CHFを購入。
今朝の車両は最新式らしく、とても内部が広い。
よし、進行方向右側の座席を確保できたぞ。
……カメラを充電中のまま、ホテルの部屋に忘れてきた。どうしようもないアホだ。スマホがなければどうなっていたことか……。
水3.5CHF。ああ、ホテルの部屋のチョコレートも忘れてきた。
今回はGornergratゴルナーグラート駅ではなく、一つ手前のRotenbodenロッテンボーデン駅で降車し、ゴルナーグラートまで歩くことにした。
軽い散歩と眺望を愉しみ、Zermattツェルマット観光を締めくくるのだ。
7時に登山鉄道の始発便は動き始めた。
標高差1500メートル、アルプス山脈をよじ登るように走る。車窓も格別だ。
7時24分、途中下車。さて、ゴルナーグラート駅までの1時間弱の散歩を楽しもう……って、あれ?
■降りる駅をまちがえた!
ああ、ここは一つ手前のRiffelbergリッフェルベルグ駅じゃないか!
次の便まで1時間も待つのか? Gornergratまで1h40minとある。ならば歩いて景色を楽しもう。
甘かった……山、上りがキツイんですけど!
……8時32分、リーフェルゼー湖に到着した。
逆さ富士ならぬ「逆さマッターホルン」良いぞ。
……9時30分、やっとゴルナーグラート駅が見えてきた。もうヘロヘロだ……
これがマッターホルンの見納めになる。
9時50分、名残惜しいが、ツェルマット行きの鉄道に駆け込み乗車。(「おやめください」のアナウンスは無し。)
車中で、展望台で買った水とツナサンド(11.5CHF)をモグモグ。生き返った。
10時39分、ツェルマットに到着。11時10分にチェックアウト。
そのまま近傍のスーパーマーケット「COOP」に入る。同じようなスーツケースを抱えた客が多いな。
ワイン、チーズ、パンを買い込み(21CHF)、国鉄駅へ。
■ベルナーオーバーラントを抜けて
スイス・パスは、切符を買う手間と時間と「長蛇の列に並ぶストレス」から解放してくれる。
1等車は良く空いている。往路と違って新型車両らしく、窓も大きくて快適だ。
11時37分、Vispフィスプ行き鈍行列車、出発
チェックアウトの準備中、エールフランスよりCクラスへのアップグレードのオファーがあった。もちろん受諾。
12時57分、無事にZurich行きIRに乗車。
2時間の楽しい旅が始まった。
車内販売があるのは良いが……トンネルが多くて、景色を楽しめないぞ。
最後の長いトンネルを抜けると、右手に巨大な湖が見えた。これがThuner Seeトゥーン湖か。
Spiezシュピーツでは、Interlakenインターラーケンへの乗り換え客が一斉に下車した。
Bernでは進行方向が変わった。乗客も一気に増えた。
これがAareアーレ川だと後で知る。
鉄道旅行の途中ですが、次へと続きます。
2015年7月スイス絶景の旅 その3 [男ひとり旅の美学]
マッターホルン一望 ♪
2015年7月21日(火) アルプス一万尺、万歳
6時に起床してトマトジュースを飲み干す。朝食などどうでも良い。30分後にはゴルナーグラート鉄道の始発駅に到着。待ち人多し。
45分にカウンターが開き、チケットを求める長い待ち行列ができた。
ゴルナーグラート行きの往復チケット代金は43CHF。スイスパスで半額でもこの高額さだ。
計画通り、7時の始発便に何とか乗車できた。
左の髪の毛が立ったままだけど、いいや。
日本人と中国人が多い。進行方向右側の席はいっぱい。帰りはそこへ座ろう。
なぜ多くの人が、こんなに朝早くから地方のローカル線にすぎないGornergratbahnゴルナーグラート登山鉄道に乗り込むのか。
その答えは、7時30分に到着した、雪と山と空しかない終着駅にある。
■ 天国は、ここですか!!
高く蒼く雲ひとつなき空の下、Matterhornマッターホルンは力強く、優雅にその姿を見せつける。
標高4478メートル。人の存在などスルーするかのような壮大なスケール感が本当にたまらない。
さて、SONY WALKMANアプリで「響け! ユーフォニアム」のサントラ「おもいでミュージック」Disk2を聴く。
いやいや、『三日月の舞』(松田彬人)は、このアルプスの光景にピッタリだ。
標高3089メートル。ここGornergratゴルナーグラート展望台こそ、今回の旅のハイライトだ。
Monte Rosa モンテ・ローザ(標高4634メートル)の下には、多くの氷河がその存在を誇示している。
ここには太陽中性子検出装置なるものもあるんだな。
ホテルの部屋に用意されていたスイスチョコを平らげる。
ああ、9時になると複数の団体客がわいわいとやってきて、展望台は人混みとなった。
美術館もそうだが、展望台に来るのは始発に限る。
10時10分、1896年開業の山岳ホテル「3100クルムホテル・ゴルナーグラート」のカフェに入る。
カプチーノとガスウォーターで9.6CHF。
10時30分、マッターホルンに雲がかかってきたぞ。早く来て正解だった。
■ハイキングは楽し
地球の歩き方2014~15版のp135に読者投稿「『これぞスイス』という光景」が掲載され、リッフェルアルプ~スネガの歩き方と、その魅力が紹介されている。今回はこのコースを歩かせてもらった。「中央区 こまき '11」さん、ありがとう!
よし、ゴルナーグラート鉄道を下り、Riffelalpリッフェルアルプで降車し、Sunneggaスネガへ歩くぞ。その後、ケーブルカーでツェルマットへ戻るのだ。
朝食抜きか……。チョコのありがたさよ。
登山鉄道は斜面を下る
11時30分にリッフェルアルプ駅に到着。
ハイキング開始。
林道は空気がとても澄んでいる。気分がいいぞ。
林、山、岩の変化を楽しみながら歩く。自然に鼻唄も奏でられる。
道はやはり平坦ではない。いつものレザーウォーキングシューズにして良かった。
朝は長袖シャツ+パーカーで良い按配だったが、歩き始めて数分で、シャツを半袖にすればよかったと想う。
袖をまくって……ああ、帽子のないのは大失敗だった。
12時20分、道中のレストランでブランチ。
仔牛肉のソーセージとパスタ、グリーンサラダにガスウォーター。
ビールが美味い! Heinekenでソーセージも美味い。サラダで栄養面もバッチシ。
体が温かくなった。
デザートはアイスクリームとカフェオレ。しめて64CHF……。
14時5分、出発だ。
予定を少し変え、坂を下ってMoosjiseeモシェ湖に立ち寄ることにした。
14時50分に到着。小さな、でもきれいなグリーン色の湖だ。
上りの山道がきついぞ。しかも長い。
コスモス畑。癒されるなぁ。
15時40分、Sunneggaスネガにたどり着いた。
無装備なので簡単なハイキングコースを選んだはずが、なかなかどうして。
足が棒のよう。でも、達成感はあるぞ。
あと、僕はメガネ君なので、オーバーサングラスは大正解だった。目が全然疲れていない。
ひとり乾杯。3時間も歩いた後だけに、格別の美味さだ。
ほろ酔いで遭難したらアホだが。
ここでも、マッターホルンの存在感は群を抜く。
さて、戻ろうか。
■人の世界へ戻る
スネガの頂にあるツェルマット行きケーブルカー乗り場へ。
16時25分に出発し、15分後には、ツェルマット駅に着いた。料金は8CHF、スイスパスで半額だった。
ものすごい陽射し! サングラスがなければどうなっていたことやら。
Matter Vispaマッター・フィスパ川沿いを歩く。
川は本当に乳白色の濁流なんだな。
ツェルマット駅で、Zurichチューリヒまでの時刻表を入手した。で、予約はできないそうな。
■Matterhorn Museumマッターホルン博物館
初登頂までの労苦、ウインパーの功績、観光地化する前のツェルマット村民の暮らしぶり(極貧!)、初期のホテル群などの多彩な展示。ここもスイスパスで入場料は免除された。
モンテ・ローザホテル開業期のフロントと客室があった。なんか、嬉しいぞ。
18時40分、モンテ・ローザホテルへ戻った。
あらためて見ると、なるほど、ホテルの側壁にマッターホルン初登頂を果たしたウインパーのレリーフが嵌め込まれている。
ふたたびツェルマット村の中心部を散歩する。
ホテルが実に多い。場所によって客層の異なるのは、世界の現実を直視する思いだ。
古い穀物倉庫を使用した店舗も多かった。
先に郵便局で買った切符を貼り付け、日本へのポストカードを投函した。
あ、いいな。夕暮れのマッターホルンと、弦月。
夕食はホテルで。仔牛のターターとワイン。
おい、熱いはずのデザート(加熱プリン)が冷たいぞ。当然クレーム。コーヒーも来ない。ベチャクチャしゃべってないで、仕事しろっ!
昨晩はパーフェクトだったのに、なぜ、担当者によってこんなに違う?
文句はさておき、明日も山を歩こう。
続きます。
2015年7月スイス絶景の旅 その2 [男ひとり旅の美学]
Lausanneローザンヌ市街のお気に入りの光景。
2015年7月20日(月)ジュネーヴは快晴。昨日は34℃もあったが、今日はどうだろう。
■Lausanneローザンヌへ
9時45分にジュネーヴのホテルをチェックアウト。
10:03ジュネーヴ駅発、ローザンヌ行きのIRに乗車。
暑い。1等車なのにエアコンが効いていないぞ。
でも、座席は新幹線のグリーン車よりも快適。
10時25分に検札が回ってきた。スイス・パスを見せたら「おお、神様」みたいな顔をされた。悪くない。
前方の中国人はチケットなしで乗車したため、エクストラフィーを取られていた。ざまみろ。
Nyon、Morgesを経て10時42分にLausanneローザンヌ中央駅に到着。ここは国際オリンピック委員会の本拠地でもある。
広大な駅だ。東側のコインロッカーにスーツケースを預けて、と。9CHF。
駅のオフィスカウンターで夕方のZermattツェルマット行きチケットを求める。あれ? 予約はできないとのこと。まぁ乗車ホームなどが記されたペーパーを渡されたので、一安心。(16時45分3番ホームから発車らしい。)
さあ、キツイ上り坂に沿って旧市街の散策だ。
Eglise St. Francois 聖サンフランシス教会を見て、またまたキツイ坂を登ると……。
■Cathedrale Notre-Dame
ノートルダム大聖堂。ここは、旧市街中心地となる高台に13世紀に建築されたローザンヌのシンボル的存在だ。
Pont Ch. Bessieres橋越しに望むと、とても美しい。
直下より見上げると、たしかに巨大だ。
大聖堂の庭園より市街を見下ろす。アルプスとレマン湖が見えるな。
ノートルダム大聖堂の内部を鑑賞。
南壁のステンドグラスが見事。「バラ窓」と呼ばれるそうな。
ここまでは順調だったが、この後、あらぬ方向を歩いてしまい、慌てて戻る。
Chateau St. Miire サン・メール城はもったいない扱いだな。
せっかくの観光資源なのに、州庁舎にされているなんて。
■レマン湖畔へ
旧市街を後にする。Lausanne Flonフロン駅から14時21分発の地下鉄に乗車して一気に南下、14時34分にOuchyウシー駅へ着いた。
ここはLac Lemanレマン湖のほとりにあるリゾート地だ。
駅を南東へ向かい、観光ボートの発着を横目に、散策者の多いPL. de la Navigation湖岸広場を僕も歩く。
湖岸広場の東端にあるベンチでレマン湖を眺めながら休憩。ジュネーヴで観るのと、また随分と趣きが異なるな。
暑い。日本から持参した塩アメが役に立った。
■オリンピック博物館
Pl.du Portポール広場を経て、レマン湖沿いを東へ歩む。600メートルほど歩くと見えてくるのが、Musee Olympique オリンピック博物館だ。ここでもスイス・パスが入場料をタダにしてくれた。
第1回近代オリンピックで用いられた旗だ。
1964年当時を再現した西欧のリビングルームで、東京オリンピック関連の番組を視聴できるコーナー。
1964年東京オリンピックの展示も数多く、わずか40分の滞在だったが十分に楽しめた。
眺めも良し。
ラヴォー地区のワインは将来の楽しみに置いておき、次はZermattツェルマットへの中継地、Vispフィスプへ向かうのだ。
時間がないぞ! 早歩きで何とか間に合った。
16時27分Ouchyウシー駅発、16時32分にLausanne Gare地下鉄ローザンヌ駅着。
■Zermattツェルマットへ!
3時間5分の「車窓の旅」に備え、サンドイッチとガス水とオレンジジュースを買う。11CHF。
スイス国鉄のIRは進行方向右の窓側に座れた。陽射しがキツイが、まぁ良し。
16時45分、ローザンヌ中央駅3番ホームを出発。
17時55分にSionを通過。山が続く。気分いいぞ。
18時24分にVispへ到着。快晴じゃないか。
ホームはまだしも、駅はきれいとは言えないなぁ。
18時41分Visp発Zermatt行き普通列車に乗車。
1等車は18席で、乗客は7人。
またまた冷房が効いていないぞ。
期待に胸を弾ませて出発。単線なので、対向列車の待ち時間が長い。
ローカル駅にはすべて停車するんだな。
川沿いの登りの鉄路をグイグイと登ってゆく。
途中から「ガクン」と衝撃が……。
山の斜面にあるStalden-Saas駅で、対向列車とすれ違う。
そうか、ラック&ピニオン式の線路か! 初めて見た。
St.Niklaus駅で大量に降車した。1等車の残客も2人になった。
Herbringgen駅からは普通のレールになったぞ。たしかに平坦な路だ。
それも束の間、すぐにラック&ピニオン式のレールに戻った。Tasch駅を過ぎると、また深い山中の急峻な坂を鉄道は進む。
19時50分、Zermattツェルマットに到着!
あれ、駅のi(インフォメーションセンター)はclosedだ。時刻表をもらいたかったのに。
スーツケースをゴロゴロ転がしてホテルまで500メートル。中国人も多いが、ここは日本人が多いぞ。
あった。Monte Rosa Boutique Hotel モンテローザホテル。
マッターホルン初登頂を果たしたウィンパーの宿泊した老舗ホテルだ。期待大です。
チェックインの際にジュニアスイート(503号室)へアップグレードしてくれて……やった! Matterhorn マッターホルンが良く見える! 雲に覆われているけど。
さっそく、ツェルマットのメインストリート、Bahnhofstrasseバーンホフ通りを散歩。ホテルと店が多いな。
左に見える山荘風の建物が、今夜より2連泊するモンテローザホテルだ。
夕食はホテルのカフェレストランへ。
ステーキとスープが美味い!
ワイン×2、水、デザート&コーヒーを含めて80CHF。高くついたな。
満腹でホテルのジュニアスイートルームへ戻る……あれ、エアコンがないぞ?
どうやら、このホテル全部の部屋がそうみたいだ。
あとで、Zermattではエアコンなど不要だと知る。おやすみなさい。
2015年7月スイス絶景の旅 その1 [男ひとり旅の美学]
平成27年の暑い夏。5月に果たせなかったジュネーブ観光に加えて、マッターホルンを観たくなり、スイス6泊8日の男子ひとり旅を敢行した。
旅のテーマは次の三つだ。
■中世より列強に抗って戦い続け、永世中立同盟を維持し続けてきた連邦国家の姿をこの目で見る。
■その姿とは対極の国際都市、ジュネーブを観る。
■アルプスのヒーリングを全身で感じ取る。
【参考データ】
往路便
2015年7月18日 関西空港11時25分発AF291便、パリ行き
2015年7月18日 CDG空港18時30分発AF1042便、ジュネーブ行き
復路便
2015年7月24日 チューリヒ空港10時40分発AF1115便、パリ行き
2015年7月24日 CDG空港13時45分発AF292便、関西空港行き
ジュネーブ宿泊先:Hotel Cornavan Geneve(2泊)
ツェルマット宿泊先:Monte Rosa Boutique Hotel (2泊)
チューリヒ宿泊先:Central Plaza(2泊)
レマン湖の大噴水を望む
■2015年7月18日(土)、台風の影響により、JRが停まったままなんですが!
朝7時。昨晩の台風11号の影響により、JR山陽線は運休のままだ。タクシー会社に電話しても予約でいっぱいだそうで。
まずいぞ。
急きょ、山陽電鉄明石駅へ出る。こちらも満員。普段の倍の一時間強で三宮へたどり着けた。バスで関西空港へ。
無事に9時40分にチェックインできた。
両替は100ユーロ(レート138円)と750フラン(レート133円)。春に比べて円安となっている。
スカイマイルのゴールドメダリオン特典を利用して関空ラウンジへ。タキシングする航空機を眺めつつ白ワインとミニそうめん、寿司、デザートを馳走になる。
10時55分にボーディング開始、11時50分に離陸。
雲海にぽっかりと穴。熱帯低気圧の中心? んなわけないか。
機内は暑くない。長袖リネンシャツで正解だ。
13時20分に昼食。チキンはまぁまぁ。赤ワインは良し。
エールフランスはプレミアムエコノミーシート、エンジン横の11Aだ。で、この座席はスムーズにリクライニングできなくてけしからん。
左の窓側に座るのは初めてだが、シェードの熱いこと!
そして読書灯が右肩に位置するので、右利きの人間にはメモが取りづらい。次からはライトの右側に座ろう。
コンラッド「エイミー・フォースター」を読み終えた。
ひたすら音楽を聴く……ブラスとストリングスの再生環境は永遠のテーマだな。
Django Reinhardtの『Minor Swing』はやはり良い。
ヘッドホンも調子が良くないな、11Aは!
22時頃に夕食が出た。いつもの固いパスタだが、今日のはまぁ、いけた。
16時35分にランディング。いつもそうだが、着地前のふらふら揺れる感覚は不安を引き起こす。
現地時間17時5分にシャルル・ド・ゴール空港へ到着。7月だから、空港はすごく混んでいる。
17時30分にシェンゲン協定・入国審査をクリアし、エールフランスのラウンジへ。
パンケーキとフルーツ、コーヒー。ここのWi-Fiは使わない方が良いな。
18時45分、Geneveジュネーヴへ向けて出発。A320は狭い。
離陸してすぐにチーズサンドイッチが提供された。これが夕食かと思いつつ、食べきらないうちに降下開始。「エアバス」の名の通り、乗合バス感覚。
Lac Leman レマン湖の上空を低く降下するのだな。おお、絶景!
湖沿いには別荘らしき優雅な建築物が多い。
19時33分、無事に着陸。あいにくの曇りだ。
スーツケースを回収し、Baggage Collection Area出口近くの自動機で「市内80分ただ券」を発券。
19時54分、3番ホームより乗車し、20時にジュネーブ中央駅へ到着。
ホームの時計のデザインが、いかにもスイスっぽい。
スイス国鉄の窓口でSWISS TRAVEL PASS(スイスパス)を購入。
1stクラス、2015/7/20~23日の4日間用で402CHFもしたが、これが今回の旅行で効力を発揮するのだ。
駅前のHotel Cornavin Geneveにチェックイン。711号室は目の前にノートルダム聖堂と山の眺望。一人用なら部屋の設備も十分だ。しかもGeneve Transport Cardをこちらから言わなくても渡してくれた。次回以降もここだな。
夜の散歩だ。アルプス通りを南東へ歩き、レマン湖へ。
夜のレマン湖……大噴水って、こんなもんかね。
モンブラン通りを北西へ、22時40分にホテルへ戻り、明日以降の計画を練る。
■2015年7月19日(日) 世界都市、ジュネーヴ
8時起床。
朝食は質素にパン3個とヨーグルト。これで9.95CHF(1,300円)って……スイスの物価高を実感。
高橋哲雄氏の著書『都市は<博物館>』によると、ジュネーヴは「カルヴァンの国」「寡頭民主制政治」「ルソーとフランケンシュタイン」「優美な近景と崇高な遠景を同時に楽しむことができる都市」らしく、期待大。
観光はゆっくりコース。まずはONU、国際連合ヨーロッパ本部へ向かうのだ。
国鉄ジュネーヴ駅とトラム。左奥に見えるのがホテル・コルナヴァン。
トラム15番Nation行きの中は快適。神戸市営地下鉄とえらい違いだ。
9時50分にONU到着。Visitor入口はずっと左にあると……閉まっているぞ
辺りは国連関連施設が集中している。この雰囲気を十分に堪能する。
トラム15番でジュネーヴ中心部へ向かい、サフレ・クール寺院の近くで降車。
オペラ劇場前、ヌーヴ広場を抜けて、パスティオン公園へ。ここは快適だ。
知らぬ間に宗教改革記念碑の前に来ていた。
クロムウェル。われらを睥睨して何を想うのか。
丘を上り、旧市街を散策。キツイ坂道が続く。
サンピエール大聖堂。カテドラルは他とあまり変わらない気がする。
Calvinカルヴァン専用の座席か。
ここの塔は5CHFで、すぐに上ることができた。
おお、絶景なるかな。
13時に聖堂を出て昼食。maison tavelの向かいにあるRestaurant Les Armuresのテラス席へ。
白ワインとガスウォーター、トマト冷スープ、ベーコンのチーズフォンデュ、ボイルドポテト、ティマミスとコーヒー。
しめて75CHF。満腹です。
maison tavel。ジュネーヴの歴史と19世紀の館の生活様式を再現した博物館。15世紀の宗教改革時の武器なども展示され、ここは興味深かった。
散歩を続行するも暑い。ダウンする前に冷たいドリンクで休憩だ。Schweppesシュウェップス2本とアイスクリームで16CHF。生き返ったぞ。
maison tavel近傍の教会。小さく佇む雰囲気が良い。
教会の日時計。日本ならさしずめ、ゆるキャラか萌えキャラになるんだろうなぁ。
宗教改革博物館はもうすぐ閉館なのでダメ。
美術・歴史博物館へ入館。地下2Fの古代ジュネーブはまぁまぁ。
あれ、観たい1階と2階はclosedって?
理由を質すと「Very Hotだから」って、なんだかなぁ。
旧市街南東部からイル橋へ歩き、途中からトラムで中央駅近くへ。
17時30分にホテルへ戻る。暑さには勝てない。
ミニケーキ×2、ガスウォーター、オレンジジュースで15CHF。
20時30分に観光再開。ジュネーヴ観光のラストはレマン湖だ。
モンブラン通りを南東へ歩き、ROVSSEAVルソー島へ。
この、ローヌ川とレマン湖の境目にある島にルソー像が鎮座し、川には白鳥とガチョウがひしめいている。
なるほど、「みにくいアヒルの子」の物語が生まれた様子がわかりそう。
21時30分でもまだまだ明るい。花時計からイギリス公園にかけての一帯は人だかりだ。
おっと。対岸までの渡し船(M2ボート)は営業終了? しかたがないのでモンブラン橋を歩いてホテルへ戻る。
コルナヴァン駅構内のスーパーでパン3個、水、オレンジジュース、コーヒー、ヨーグルトを購う。10CHF。
う~ん。やはりここの物価は総じて高い気がする。
明日はLausanneローザンヌへ向かうぞ。
続きます。