■2017年3月20日(月)
・文武廟にて
Time is Moneyなのに寝坊してしまった。
インターコンチネンタル・グランド・スタンフォード香港。まぁ良いホテルだった。
荷物をホテルに預けて香港散歩へ出発。
タクシーで尖沙咀站へ。30HKD。
一昨日とは変えて、今回はメトロで香港島・中環へ向かう。旅の風情はないが早い。
ビクトリア・ロードを東へ、東へ。
今度は迷わずに「文武廟」へ到着。
このお寺は、天井より吊り下げられた釣鐘状の渦巻き線香が有名なのだ。
文武帝と関羽が祀られている。
ん、何やら説明書きが置いてある。どうやら、釣鐘状の渦巻き線香を上げることができるみたいだ。
7日間燃え続ける細塔火しか上げられないみたいだが、トライしてみる。
願い事を日本語で書いて、掲げてもらって、火をつけてもらって、130HKDなり。やった!
旅の終わりは、トラムに乗って、東方188商場へ。まだ12時前だから、ほとんどの店が閉まっている。。。
地下鉄で尖沙咀站へ戻り、タクシーでホテルへ。トラベル・ケースをピックアップし、タクシでエアポートエクスプレス九龍站へ。60HKD。
エアポートエクスプレスはオクトパスも使えるんだな。
65分の乗車で12時50分に香港空港へ到着。
13時20分にチェックイン。
2階のレストラン「美心 翆園」で昼食。
ビールに豚肉の皮? 牛肉料理? 何かのヌードル 結構、満腹になりました。382HKD。
■帰国です
土産を買うのに時間がかかり、搭乗口まで早歩き!
15時にボーディングゲートへ、もう搭乗は最終段階。危ないなぁ。
B767-300は満席だし、隣席は大きな西洋人……困る……。
15時47分、出発!
■映画『この世界の片隅に』鑑賞
「みんなが笑うて暮らせればええのにね」
日常を楽しく暮らせる。それこそ最高の幸せってことか。
「お前だけは、この世界で最後まで普通で、まともでおってくれ」
「どこがどう良かったんか、うちにはさっぱり分からん」
実に良かったぞ!
19時55分に関西国際空港に到着。
23時に無事に帰宅すると、姪っ子が第一志望校に合格したという嬉しいニュースが。
幸先良いところで、弾丸旅行は終了です。
最後まで拙文にお付き合いくださり、唔該!
< 結束 >
- 202 香港・マカオ
2017年3月 香港・マカオの旅 その2 [男ひとり旅の美学]
■2017年3月19日(日) マカオへ
・聖ポール天主堂跡
7時45分にタクシーでチャイナ・フェリーターミナル 中港客運埠頭へ。チップ込み40HKD。
ここ九龍・尖沙咀からマカオへと向かうフェリーの唯一の乗り場には、乗船券売り場、出入国審査場、セキュリティゲートが備えられ、そう広くないエリアだが、香港の"国境"といえよう。
フェリーの二等チケットは往復で400HKD。8時30分のマカオ行きだ。このとき、戻りの時間を適当に22時としてしまったために、チケット変更代金をとられるハメとなった。
スムーズに出国し、8時10分にパースへ到着、発着場の椅子に座っておとなしく待つ。
個人、団体の日本人も結構いるなぁ。
8時30分に乗船。座席は26Rで、右の窓側だ。二等席だけど悪くないぞ。
香港は今日も曇り。周りの中国人がすごくうるさい。
海は結構荒れている。霧で対岸は見えないな。
風邪は完治せず、まだ頭がズキズキする。
1時間強の船旅は終わり、9時45分にマカオ入境。おや、雨じゃないか。
やむをえず、2階のコンビニ(というより雑貨店)で長傘を購入。50HKD。
マカオでの最初の買い物が傘とはなぁ。
マカオ側のフェリー乗り場はこんな感じ。
さて、市街への交通をどうしようか。タクシーでも良いが、せっかくなのでマカオらしく、カジノホテルのシャトルバスに乗ることにした。その数、20台近くに上るが、市街にほど近いホテルグランド・リスボア・マカオのバスに乗車した。
雨足が強くなってきたぞ。観光そこそこにカジノとレストランに出向くか。
■人生初カジノ
で、地下のカジノ専用降車場へ。ここは有無を言わせずバスの乗客をカジノへ入場させる構造となっている。まぁ、そうなるわな……。
傘を預けて、人生初カジノといこう。
ルーレットは閉鎖中。スロットは興味なし。で他者のプレイを見物し、バカラが面白そうだったので、空きテーブルに着座。
無知とは恐ろしいもので、最低賭け金を知らずに着座してしまったのだ。
とりあえず200HKDをディーラーにわたすと、最低賭け金は500HKD(7,000円)とな?
結局、最初と次は勝って1,500HKDに増やし、負けて、負けて、また勝ってを繰り返し、最終的に2,000HKD(30,000円)の状態でゲームを終えることにした。
せこいけど、一回の取引額を500HKDに抑えたのが勝因だろうな。ただのビギナーズ・ラックかもしれないが。
バカラ、はまりそうで怖いぞ。
「フィニッシュ・ザ・ゲーム」の発音がなかなか通じないので、焦った。
カジノホテルの外観。ひたすら豪華さを求めるとこうなるんだな。
では、観光と昼食だ。
少しセドナ広場を覗いて、近傍のレストラン「Solmer」へ。
マカオビールは、少し甘口かな?
メインは迷いに迷って、日本語メニューに掲載されていた「ポルトガル・チキン、カレー風味」と「大えびのチリソース」にした。ポルトガル白ワインとの相性は……よくわかんないや。
マンゴープリンも美味。地球の歩き方に掲載されていたためか、客の1/3が日本人だった。
610HKDなり。
■セナド広場
ヨーロッパの雰囲気が色濃く残る場所だ。
で、一歩足を踏み込むと、こんな雑然とした街並みが現われる。これぞアジア的混沌か。
よくわからないゴチャゴチャした道を歩き、急な坂を登り切ると、砦が現われる。
■モンテ砦
17世紀初頭に「イエスズ会」信者によって築かれた22門の大砲を持つ砦だそうで、いかに宗教勢力が武力的だったかがわかる。
■マカオ博物館
入場料15HKD。
船、薬、絹。なるほど、東西の文化の交流はやはり興味深い。仏像とマリア像が併存するのも、このマカオならではか。
当時の交易アジア地図。日本は地の果てか。
ポルトガル人住居も面白い。
14時に見学終わり。博物館のカフェでエッグタルトを試す。48HKDなり。
■聖ポール天主堂跡
ここは絵になる。
外壁に描かれた龍と漢字と横文字と……混沌。
ここから見下ろすと、こんな感じ。
アクシデント!
カメラのレンズカバーをポロリと落としてしまい、それがころころと、世界遺産の建物の溝の中へ……。申し訳ありません……。
適当に、足の向くままに散歩する。
さて、もどろうか。15時53分に外港客運埠頭行き10系統バスに乗る。マカオコインがないので、10HKD紙幣で支払う。お釣りなしは仕方がない、
16時10分にフェリーターミナルに到着。
復路チケットを22時発から17時30分発に変更したら、料金30HKDを取られた。
で、早く出国しすぎたため、1時間近くを出国ロビーでたむろする羽目に陥った。失敗。
なんと、だだっぴろいロビーに椅子はなく、立つか、床に座るしかない。
嫌なので、平面エスカレータの端に座って待つこと50分、やっとチェックインできた。
17時30分に乗船、35分に出航。雨は小降りになったみたいだ。
船内でコーヒーを注文。25HKD。
皮財布の側面が破れて小銭がぽろぽろと落ちる。20年以上使用したから、そろそろ買い替えろってことかな。
18時38分、九龍・尖沙咀に到着。50分に入国(入境)。
尖沙咀站から地下鉄で油麻地站へ。
信和中心へ到着。この「ミニ秋葉原」ビルは、ごちゃごちゃして、香港らしさが溢れている。
日本のものが多くて感心したが、お目当ての香港雑誌・雑貨がなくてがっかりした。
女人街をうろうろ、日曜夜だけって賑やかだ。パフォーマンスも多し。
地下鉄で尖沙咀站へ戻る。夕食は軽いものを、ということで点心にした。
えび餃子と牛肉玉、焼きそばで79HKD。ここはアルコールなしか。
マカオは面白かった。香港の雑然とした側面も見られたし、良し。
続きます。
2017年3月 香港・マカオの旅 その1 [男ひとり旅の美学]
まがまがしい九龍城が失われて久しく、より洗練されたとは言え、香港にはまだ猥雑な雰囲気が残っているのではないか?
また、ポルトガル領として独特の文化を育んだマカオで、カジノも経験したい。
弾丸旅行にぴったりの三連休を利用して行ってきた。
旅のテーマは次の二つだ。
■香港の新旧入り混じった街のエネルギーを直に知る
■イギリス、ポルトガル統治の足跡を視る
【参考データ】
往路便
2017年3月18日 関西国際空港10時20分発NH873便、香港行き
復路便
2017年3月20日 香港國際機場15時25分発NH874便、関西国際空港行き
香港宿泊先:InterContinental Grand Stanford Hong Kong(海景嘉福洲際飯店:2泊)
二階建てトラムが気に入った。
■2017年3月18日(土) 香港行
頭痛少々、風邪っぽいぞ。でも出発。
朝7時20分、JR三ノ宮駅より関西空港行きバスに乗車。
バス内トイレで頭をぶつけて、泣きっ面に蜂。気を付けないとね。
ガイドブックを読み、概ねの行き先を決めた。
8時30分に空港へ到着。早々にチェックインし、無事に通路側の座席を確保できた。
海外旅行保険は迷ったが、やはり加入した。5800円なり。
40,033円を2,450HKD(香港ドル)へ両替。レート非常に悪し。
9時12分に出国、カフェラテとケーキ2個で940円か。
10時10分にボーディング開始。まぁ、エコノミーシートらしい座席だ。
B767-300なんて、まだ運用されているんだな。
でも、2-4-2の座席配置なので、最新の787などに比べて通路に余裕がある。
満席となって10時25分に離陸、主翼の真横の座席なので、景色がまるで見えないや。ビールでも飲もう。
11時30分に昼食が配膳される。グラタン+白ワインはまぁまぁか。
時差1時間。13時38分に香港國際機場へ到着した。
で、入国審査の行列がすごい。どこの空港もそうだが、なんとかならないのか。
入国が15時10分になってしまった。
Kowloon九龍行きのエアポート・エクスプレス片道切符は90HKD、万能交通カードであるオクトパスカードは150HKD。
それにしても暑い。Tシャツ1枚の人もいるくらいだ。
14時26分、エアポート・エクスプレスは機場站をスムーズに出発。50分に九龍站着。外気温20℃。暑いはずだ。
エアポート・エクスプレスはシャトルバスが付いてくる。九龍・尖沙咀行きの乗り場K3(Tsim Sha Tsui Mody Road行き)で待つこと15分、15時10分にやっと出発してくれた。ぼろいマイクロバスだが、タクシー利用を考えるとありがたいくらいだ。
香港の車って右ハンドルだったのか! 高層ビルの間を縫うように走る多数のダブルデッカー(二階建てバス)と相まって、イギリス統治の名残りを感じるな。
曇り空の中でもワクワクしてきたぞ。
高層ビルの上層部は、霧に隠れている。
高級車の多いこと。BMWやアウディのみならず、ポルシェが普通に走っているぞ。
セブンイレブンの多いことは心強いな。
6か所のホテルを経由して15時44分、ホテルに到着。長かった。チェックインしたら16時になってしまった。
デラックスルームからプレミアルームにアップグレードしてくれたらしいが、5階の眺めはいま一つ。いちおうハーバービューではあるが、この曇り空ではなぁ。
■お散歩開始!
16時40分、観光に出発。Mody Rd.を西へ進み、Nathan Rd.ネイザンロードへ出る。
いつか泊まりたいペニンシュラ。
1898年に運行が開始されたスターフェリーに乗船し、向かいの香港島へ渡る。
代金はオクトパスカードで楽ちん支払い。
10分弱の船旅は楽し。
17時18分、Central 中環埠頭に到着。人の流れに飲まれて歩きだす。
中環は香港島の繁華街だ。二階建てトラムとバスが気に入った。
HSBC、香港上海銀行メインビル。赤化により影響力を失った上海と違って、ここ香港ではその金融・経済を牛耳る存在とされる。香港ドル紙幣もこの銀行の発行による。
このライオンに触れると金運が舞い込むらしいが……。
で、ここで気まぐれにトラムに乗る……。
……景色の良いのに気を取られ、どこを走っているかわからなくなってしまった。とりあえず上環らしきところで降車した。
どこだ、ここ?
結局、地下鉄「西營盤」站の近くだとわかる。Victoria Rd.皇后大道を西へ延々と歩くことにした。
古い商店と新しいカフェ・バーの入り混じったNohoノーホーを超えると、急に起伏の多い道になる。こんな坂道なのにブティックの多いこと。
やった。目的地、ピークトラム駅へ到着した。
さぁ頂上へ、と思ったのも束の間、乗車待ちの恐ろしい行列を目の当たりにしてショゲる。タクシーで登ろうか? いや、ピークトラムに乗ること自体が目的なのだから、おとなしく並ぶことにした。
待つこと64分! やっと乗車できることとなった。
停車場にはピークトラムの歴史や貴重そうな資料が多数展示されていたが、この行列では閲覧できない。別に展示館を作るべきだろう。
で、この1888年開業のピークトラム、予想を超える傾斜で登る、登る。
これは良い! 思うのだが、明るい昼間に乗車してこそ、この感動をより味わえるのではないだろうか。
しかし……、しかし。
山頂に近づくにつれて霧が増し、濃霧となってイヤな予感が胸をよぎる。
10分足らずでヴィクトリア・ピークに到着。「香港の100万ドルの夜景を愉しめる」「言わずとしれた絶景スポット」らしいのだが……。
ピークタワーの屋上展望台へ。
Oh, foggy! 濃霧でまったく何も見えないぞ! 展望台料金48HKDがパァだ。ガックシ。
濃霧はやがて霧雨となり、下りのピークトラムに並ぶ僕を濡らしてくれる……。
下界から見上げる香港島は、うん、きれいだ。
バスで中環埠頭へ。15HKD。
21時18分にスターフェリーに乗船し、九龍・尖沙咀へ向かう。オクトパスの残額がないので、トークンを購入。2.8HKD。
尖沙咀站でオクトパスをチャージ。100HKD単位なんだな。
セブンイレブンへ。内部は日本のそれとずいぶん異なるな。ロンドンの"なんでも売店"と日本のコンビニを足して割ったような雰囲気が感じられる。
夕食はホテルの広東料理店へ。青島ビール、蟹スープ、シーフードライスはともかく、肉料理が最高に美味だった。
お値段もそれなりに高価だが(737HKD)。
コンビニで買った朝食(パンと紅茶)は74HKD。夕食の10分の1か。
カメラの充電器を忘れて来た。信じられん失態だが、予備バッテリーでなんとかしのごう。
明日はマカオだ。期待に胸を膨らませて就寝。
続きます。