男ひとり旅の美学

33の国と地域、南極を含む七大陸を踏破! 海外旅行歴28回の「旅の恥は書き捨て」です。愛車BMW M3と読書感想文も。

- 201 中国

■京劇鑑賞

2017年11月4日(土)夜、Beijing Hotel NUO Wangfujingのハンサムなコンシェルジェに相談します。
「湖広会館で京劇を鑑賞したい」
電話で確認してもらったところ、「本日、湖広会館はクローズ」とのこと。これは以前、北京散歩に相談した時に「湖広会館は経営が厳しく、規定の予約人数が集まらないと開演しない」と聞かされていたので、驚かない。
(こんなこと、地球の歩き方には書いていないぞ。)

で、梨園劇場の席を予約してもらった。グレードは……最高の席にした。580元なり。

タクシーで向かうのだが「心配なので」と、コンシェルジェ氏も乗ってきた。乗車料金50元。
梨園劇場に到着すると、コンシェルジェは劇場事務室に入り、入場券を持ってきてくれた。みると「VIP」とある。良いぞ。
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演目は3劇か。
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着席します。たしかにVIP席で、舞台が良く見える。
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このVIP席にはお茶菓子が用意されている。美味だったがもの足りない。
ビール(15元)2本とケーキ(18元)を注文。
ほろ酔い気分で開演を迎えよう。
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隣のVIP席には老年と中年の女性2人。写真撮影を手伝うと「明日、一緒に観光しないか」誘ってくれた。残念ながら帰国なのですよ……。
名刺をくれた。「Hong Kong Institute od Cantonese Opera Limited 香港○劇文化学院有限公司 Director」女史だそうな。その劇場では広東劇を披露しているそうで、北京のものとは趣きが違うとのこと。
今度、香港を訪れたら鑑賞しよう!

開演前に役者が化粧をし、衣装を装着する様子をみることができる。
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開演だ。
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言葉はもちろんわからないが、左右の電光掲示板に英語が表記されるので、それほど問題ない。
それよりも、その演技の凄さに魅入られた。
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1時間後の20時30分に終了。良かったなぁ。
土産は……Beijing Operaのマグネットを購入した。
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さて、戻ろうか……、タクシーが全然つかまらない。大通りまで出て10分後にやっと乗車することができた。
夕食は…レストランは20時30分で終了? ガックシ。
ルームサービスにした。いわゆる牛肉めしだ。美味。
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就寝します。良い夢が見られますように。


■天壇へ
2017年11月5日(日)7時30分起床。寝坊したので朝食を摂る時間がない、日本で買ったどら焼きでいいや!

起床してすぐ、部屋の段差で転んでしまった。情けなや。

7時50分に出発。「天壇」へ向かいます。フロントでタクシーを呼んでもらうが、なかなか来ないぞ。

8時35分、天壇南門へ到着。タクシー代50元。寒い!
団体客の多いこと。
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歴代皇帝が五穀豊穣を祈願して祭祀を行った場所、「圜丘」に立ちたかった。
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これが円心石。
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皇穹宇。
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祈年殿。
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天壇北門へ向かう。結構ひろいな。
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龍は皇帝の象徴か。
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天壇北門からタクシーでホテルへ向かう。20元。


■帰国です

11時10分にホテルをチェックアウト。良いところでした。
11時30分にエアポートエクスプレス駅へ到着。タクシー代50元。
空港までの運賃は25元。11時50分に出発し、12時15分に北京首都空港ターミナル3に到着。

13時10分に出国完了。
お土産を選ぶ。月餅餠とシルクのスカーフにした。

昼食はレストランへ。青島ビールと豚肉ワンタンヌードルスープで腹を空腹を満たす(65元)。
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14時5分ボーディング、往路と同じ767-300だ。
14時58分に離陸。

15時40分に昼食が出る。TRUEの『サウンドスケープ』(響け!ユーフォニアム2)を聴きながら舌鼓を打つ。プレミアムモルツも美味い。
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17時12分(18時12分)、関西国際空港へ到着。
18時35分に入国完了。

残金1952元を31,291円に両替。

小腹がすいたのでお好み焼き「ぼてじゅう」で大阪デラックスモダンを食。外国人客も多いはずなのに、この店は日本語メニューしか用意していないんだな。なんて不親切な。
それはさておき、ビールが美味い。で、2500円もした。

神戸・三宮行きバスは空いていた。
19時40分、三ノ宮を経由して、21時20分に自宅へ戻る。


これで弾丸旅行は終了です。中華の真髄を堪能できた気分。

最後まで拙文にお付き合いくださり、唔該!

< 結束 >




■万里の長城へ!

北京に近い八達峯長城は中国人民でごった返しているらしい。それなら少し遠くの慕田峪長城へ行こうと思い、車をチャーターしたのだ。

・万里の長城
北京市内or郊外 8時間貸切チャーター
http://pekinsanpo.com/%e8%bb%8a%e4%bb%98%e3%81%8d%e9%80%9a%e8%a8%b3/

2017年11月4日(土)10時40分、日本語ドライバー、ヤンさんとともに紫禁城=故宮博物院から慕田峪長城へ向かいます。

車中で北京の蘊蓄を聞かせてもらった。
・車には600万台の車が存在
・長城の全長は6,500km、北京市内だけで630kmもある。
・北京地下鉄は2022年の冬季オリンピックまでに1,000kmの長さに達するという。
蘊蓄ってほどでもないか。

う~ん。市内も郊外もスゴイ渋滞だな。土曜日は北京人民は一斉に郊外へ車旅をするので、いつもこんな渋滞なんだそう。インドほどではないが、割り込みもクラクションもすごいぞ。

2時間後の12時40分に慕田峪長城の駐車場に到着。

チケット180元を購入し、バス乗り場へ。土産物多し。ヤンさんとはお別れ。
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大型バスでロープウェー乗り場へ向かう。乗車時間は約10分。
ロープウェー乗り場へ向かうまではスゴイ坂。これ、年配の観光客にはキツイだろうな。
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日本ケーブル?
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13時10分にロープウェーに乗る。景色は気分を盛り上げてくれる。
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稜線に長城が見えて来た。
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5分後に長城へ到着!

■Walking on the GREAT WALL!

毛沢東いわく「不到長城、非好漢」ということで、前から気になっていたのだ。
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二〇〇六年じゃなく、二零零六年か。
それはともかく、このスケール感!
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さぁ、歩こう!
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ロープウェー。あれに乗ってきたんだな。
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しまった! 土曜日なので、慕田峪長城といえども中国人で大混雑だ!
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野砲も据え付けられていたのか。
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結構、傾斜がキツイ。足に来るな。
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ロープウェー地上へ降りる。満喫したぞ!!
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土産物は……長城マグネットを購入(20元)。
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15時に慕田峪長城を出発。

なんと、ホテルへ戻れたのが17時35分だ。

代金を景気よく支払います。故宮博物院入場料金と高速道路料金込みで1,100元。他にチップを80元。
「ご苦労さま、ヤン准将」

ホテルの自室で顔を洗い、小休止。17時55分に再出発。
続きます。

長く高い壁 The Great Wall
浅田 次郎
KADOKAWA
2018-02-28



■2017年11月4日(土) 紫禁城へ(故宮博物院)

6時13分起床、朝食は西洋食中心のバイキングだ。食べ過ぎた。
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午前は紫禁城(故宮博物院)、午後は万里の長城(慕田峪長城)と、今日は忙しいぞ。
紫禁城(故宮博物院)では一切のかばん類を持てないので、財布などはジャケットの中だ。

で、本日の移動は「北京散歩」さんのお世話になることにした。事前にWEBでコンタクトを取った際に、とても誠実な対応が印象に残ったのだ。

・紫禁城 入場予約代行
http://pekinsanpo.com/%e6%97%85%e3%81%ae%e3%82%aa%e3%83%97%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%83%bb%e6%95%85%e5%ae%ae%e5%85%a5%e5%a0%b4%e4%ba%88%e7%b4%84%e4%bb%a3%e8%a1%8c/

・万里の長城
北京市内or郊外 8時間貸切チャーター
http://pekinsanpo.com/%e8%bb%8a%e4%bb%98%e3%81%8d%e9%80%9a%e8%a8%b3/

8時、ホテルのロビーで日本語ドライバーのヤンさんに会う。
銀河英雄伝説の同盟側の英雄と同じ名前だ。見た目も年齢も全然違うが。
http://gineiden-anime.com/

朝の陽光を浴びながら車は東長安街を西へ。5分足らずで天安門広場に到着した。
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天安門周辺は交通規制が厳しく、一時停車などしようものならすぐにしょっぴかれるそうで、少し離れた路地で降ろされた。バッグは車の中に残してゆく。

ヤン准将の説明通り、天安門のセキュリティを抜け、端門を潜り抜ける。
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あの奥に見えるのが「午門」か。
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ちょっとした広場があり、そこの右端にカウンター(取票所)がある。チケットは無事に予約してもらっているが、どうだろう?

8時28分、無事に午門前のカウンターでチケットを入手できた。
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入場行列におとなしく並ぶ。
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入場料は支払い済だ。他に多国語ガイド装置を借りたのは良いが、これが「まるで使えない」とわかった。この国のシステムを信用してはいけない。

いざ、中へ入らん。
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おお、目の前に「太和門」が。ワクワクしてきたぞ。
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金子川、内金水橋を超えると、ちょっとした中国官吏の気分になる。
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立て看板によると、なになに、この太和門は1420年に完成し、いくどかの改築と火災を乗り越えて来たとある。現存するのは1888年・清光緒14年のものか。
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前へ進もう。太和門は観るだけ、右方の昭徳門を抜ける。
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おお、なんて広大な! あれに見える壮大な建築物が「太和殿」、紫禁城の中核、正殿だ!
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1420年に建立され、逐次増築され、1695年に再建されたと書いてある。

歴代皇帝はこんな光景を見ていたんだな。
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銅鶴と銅亀。めでたい。
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銅鼎。良い感じだ。
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これが嘉量=度量衡標準器。なにも正殿の前に置かんでも……。
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中を覗くことができる。人民が多すぎて写真撮影もままならんとは。
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贅をつくした宮殿か。
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この龍の数が多いほど、「偉い」建築物らしい。
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さて、太和殿に続く「中和殿」へ向かおう。ここは皇帝の休息所なのか。
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「保和殿回廊」も良い感じだ。
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「保和殿」は、おお、科挙の殿試が行われた場所なんだな。
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「乾清門」を超えると、そこからは「内廷」になる。
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「保和殿」の後背に位置する「大石雕」が気に入った。
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「乾清門」に置かれた龍には人だかり。御利益あるのかな。
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次は皇帝が日常の執務を行う「乾清宮」って、違いがわからなくなってきたぞ。
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「交泰殿」を見ているときに、後ろから胸ポケットの辺りをまさぐられた。残念でした。財布はファスナー付きの内ポケットに入れてあるのだよ。
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以降、「坤寧宮」「大成左門」を通過して、迷路のような内廷をうろうろ。
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ああ、「珍妃の井戸」は別料金なんだな。時間もなし、あきらめよう。

そろそろ出口です。「天一門」に「澄瑞亭」か。
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宮殿の北側に位置する、勇ましい名前の「神武門」をくぐる。
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これで紫禁城=故宮博物院の観光は終了です。
中国的スケールのでかさに感動。おのぼりさんの団体客にもみくちゃにされましたが。

あれは景山公園か。いつかまた来たいな。

「緊密団結…習近平同士の…核心的中央…奪取新時代…中国特色社会主義…大勝利」
勇ましいスローガンだが、全体主義を彷彿させるな。ベトナム。ホーチミンにも似たようなのが掲示されていたなぁ。
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時刻は10時25分。景山公園左側の駐車場でヤン准将と再会。
これより万里の長城(慕田峪長城)を目指します。

旅の途中ですが、続きます。

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)
浅田 次郎
講談社
2004-10-15



秋の三連休を利用して行ってきた。今回の旅のテーマは、ただひとつ、
■紫禁城と長城の雄大なスケールを楽しむ。
ことに尽きる。

【参考データ】
往路便
 2017年11月3日(金) 関西国際空港10時00分発NH979便、北京行き
復路便
 2017年11月5日(日) 北京首都国際空港14時30分発NH980便、関西国際空港行き

北京宿泊先:Beijing Hotel NUO Wangfujing(北京飯店ヌオ・王府井:2泊)
(旧 ラッフルズ北京ホテル)

■2017年11月3日(金) 北京首都国際空港へ!

朝6時40分、JR三ノ宮駅より関西国際空港行きバスに乗車。三連休だけあってほぼ満席だ。
薄雲の向こうから輝く夜明けの紅い太陽が目に染み入る。眠いぞ。SONYウォークマンでひたすら音楽を聴いていたら、7時50分に空港に到着した。中国旅行には欠かせないVPN機能付きWi-Fiルータを受け取り、ANAカウンターでチェックイン。荷物はすべて持ち込むのだ。
海外旅行保険はいつもの3千万円・5430円プランに加入。

49,111円を2,160元へ両替。
9時に出国完了。10分後には14番ゲートへ。シュークリーム、どら焼き、のどあめを購入。
9時30分にアナウンスあり。搭乗開始が遅れるだと? もっと早くアナウンスしてほしかった。
でも15分後にはボーディングできたし、さすがは優秀な日系航空会社だ。
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機体はボーイング767-300。古いが10列シートじゃないので、実は楽だったりする。
後方は結構空いているし、隣も空席でラッキーだ。

10時18分に離陸。おお、眼下に明石海峡大橋!
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10時55分に昼食が出る。飯が美味だ。
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時計を1時間遅らせて……。そうこうしているうちに大陸に入った。
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12時20分に着陸。25分に到着したのに、イミグレのとんでもない行列に並ばされ、入国できたのが13時23分とはひどいな。
9月の大連空港では15分足らずで入国できたのに。

文句はさておき、13時55分に飛機場快速列車に乗車。荷物検査は面倒だが、安心の裏付けではある。
料金は25元もしたのに、満席で立たされる羽目となった。

このBeijin Airport Express、地上を走るのは良いが、窓からの陽射しがきつくて暑い。カーテンもブラインドもないのか。
車内は、日本の列車内以上にカオスと言える。科学技術文明が発達したとはいえ、今読んでいる魯迅の作品に登場する人物、世界観が21世紀までそのまま残っている感じがする。

14時25分に終着駅の東直門駅に到着。地下のプラットホームから地上へ出ると、おお、北京のものすごい交通渋滞を目の当たりにできる。
なんとか道端でタクシーを拾い、ホテル名を告げる。ここまではまだ良かったのだが、本当にひどい渋滞だ。
信じられんことに、ホテルに到着したのが15時5分だ。30分近く乗車して40元。まぁこんなものか。

Beijing Hotel NUO Wangfujing(北京飯店ヌオ・王府井)は、1年前はラッフルズ北京ホテルという名前だった。なんか感じが変わるな。
ドアマンは良い感じ。後日、この係員に世話になることになる。
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カタコトの日本語が話せるフロントの係員曰く、部屋をグレードアップしてくれるそうで、準備するのでクラブルームで30分待てと。
他のスタッフのことを「同志」と紹介するのには笑みを漏らしたが。

クラブルームは、特別室に宿泊客のみ入室できるそうで、コーヒー、サンドイッチ、菓子類を飲食し放題。それは良いのだが、クラブルームの「同志」2人組はスマホと雑談に夢中で、仕事への情熱ゼロだな。
何が30分だ! 15時55分になってやっと迎えに来た……。

スイートルームは2階正面に位置する立派すぎる部屋だが、広すぎて逆に困る。
翌日、段差につまづいて転び、年齢を自覚して哀しくなったりもした。
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さて、観光に出発しよう! 16時15分になってしまった。
ホテルは王府井の一等地にあるので、とても便利だ。わずか10分で天安門広場の入口に到着した。

セキュリティチェックの列……。

おお、天安門広場! 中国的名所だけあって外国人だけでなく、中国人のおのぼりさんの多いこと!
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北京のランドマークだけあって、東京ドーム10個分の広さは伊達じゃない。

夕方になり、掲揚された国旗の降納の段になると、共産党の軍隊がわらわらと出てきて隊列を組み、儀式めいたことをやって……。この中華帝国の人民にとっては誇らしいのだろうな。
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東長安街。歴史を感じさせる良い名称だ。この大通りの広い歩道を東へ向けて歩く。
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王府井をうろうろ。人民の海に呑み込まれてしまいそう。
時計台は日本の銀座のパロディだろうか。見てるこっちが恥ずかしい。
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有名な王府井小吃街。強烈な匂いも作用して、ゲテモノ売り場にしか見えないのだが。
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生きたサソリを口に入れる? ~~!!
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ところで、まだ18時なのに暗いのは、首都なのに照明がほとんどないからか! とても北京の銀座通りとは思えない暗さと危なさ。軍備よりもこういったインフラを整備するべきだろう。

本屋に入ったが、2件とも期待外れだった。雑誌が置かれていない。

夕食はホテルの中華料理。一人用セットメニューが実にありがたい。
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あれれ、ビールを飲みすぎたかな? 部屋へ戻ろう。
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ほろ酔い気分で部屋の入り口を見ると、何やらプレートが……。
そうか、シャルル・ド・ゴールくんも宿泊した部屋なんだな。同志よ!(酔っている)
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VPN付きWi-Fiルータのおかげでグレート・ファイアウォールの外部=西側世界のインフラ=規制のないインターネットにつながるのは実にありがたい。おかげで寝るのが遅くなってしまった(25時30分)。

明日はグレート・ウォールだ。

続きます。



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・夜の大連駅

2017年9月17日(日) 旅順一日ツアーの続きです。


■川島芳子の旧邸宅(旧粛親王邸)
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■旧旅順ヤマトホテル
旅行社になって廃墟となり、撤去されるそうだ。もったいないな。
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■旅順博物館

外国人の入館にはパスポートが必要って、おおげさな。
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工事中とのことで、目玉でなる本館2階の展示は見られない。まぁいいや。
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むしろ別館のほうが面白かったりする。
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■関東軍司令部跡

旅順博物館のすぐ横にあるのに、見向きもされないんだな。
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こちらは憲兵隊司令部跡
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■旅順駅跡

ここは日本人、中国人の個人観光客が多かった。
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■旅順口、白玉山塔

乃木希典と東郷平八郎が日本兵の慰霊のために建立したのが、この白玉山塔だ。
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旅順口の景観は良し。
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実は右手に潜水艦隊の基地があるのだが、撮影はやめておいた。スパイ容疑で拘束されたら困るし。


ツアーは終了。星海湾大橋を通って大連中心部へ戻る、と。
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最後に無理を言って、大連港へ連れて行ってもらった。
ここは完全に再開発され、観光地となっていた。
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満鉄マーク入りのマンホール蓋。まだ現役なんだな!
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17時10分にホテルへ戻る。ツアー代金1,350元と、チップ50元×2を渡す。

18時30分に再出発。今度は中山路を西へ向かうのだ。
まぁ、すごい繁華街というか、百年城などの大型デパートが軒を連ねている。不景気になったらどうするんだろう?
それにして、毛沢東・人民服時代の中国とは隔世の感があるなぁ。

大連駅へと通じる地下街は巨大な神戸・元町の高架下のイメージ。小さな店がごちゃごちゃと……。

大連駅は、上野駅をモデルに建築されたそうな。
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しかし、しかしだ。何かきれいではない。ごちゃごちゃ雑然とした雰囲気は、やはり中国というべきか。

中山路の北に位置する繁華街を通って、中山広場経由でホテルへ向かう。
途中、コンビニでビールを買ったが、店員のオバハンは「日本人」と露骨にイヤな顔をした。こっちこそイヤなんですけど!

20時10分、ホテルへ戻る。クタクタだ。
夕食はルームサービス。
・紅焼牛肉麺 68元
・鮮下水餃子 68元
って、想像より美味しくなかった。

で、VPNルータを使ってGoogle、Yahoo!をチェックする。まさか神戸・明石に台風18号が再上陸するとは思わなかった。とても心配だ。


■2017年9月18日(月) 帰国です

最終日、ゆっくり過ごそう。
朝食を昨日にも増して食べ過ぎた。苦しい。
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新華書店は閉まっているし、朝の中山広場でヤマトホテルを見納めて、ホテル近くの土産屋へ。
海鮮のお菓子と干し魚で25元。
店員は信じられないくらい無愛想。なるほど、中国だな。

チェックアウトし、地下鉄(4元)で空港へ向かう。
11時8分 友好広場駅発、11時38分機場到着。
空港行きの車内は満席。スマホとおしゃべりでものすごい活気に溢れている。

で、大連空港に着いたは良いが、迷って国内線のほうへ入ってしまった。
国際線に到着したら12時になってしまった。案内もないし、わかりにくいぞ。

12時10分に出国完了。
お土産を選ぶ。月餅餠(136元)とお茶(80元)にした。

復路便はビジネスクラスにしたので、ラウンジへ……あれ? しょぼいぞ。
おつまみ数種類とドリンクのみか。
そう言えば、青島ビールばかり飲んでいるな。
……酔ってしまった。

13時40分ボーディング、おお、ANAのCクラス席は快適だ。
14時19分離陸し、眼下の大連の街を見る。山を削って新しい街をどんどん造成し、発展しているんだな。
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あっ。窓から星海湾大橋と星海広場が見えるぞ。
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昼食は和食をセレクト。TRUEの『サウンドスケープ』(響け!ユーフォニアム2)を聴きながら舌鼓を打つ。白ワインも良し。
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関西国際空港が見えてきた。
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16時10分ランディング、16時35分に入国完了。

残りの残金は……2,571元(43,700円)か。11月の北京旅行のために取っておこう。

小腹がすいたのでラーメンを。1,000円の割には美味しくないな。

神戸・三宮行きバスは超満席。補助席まですべて埋まるとは。
19時35分、三ノ宮を経由して、20時過ぎに自宅へ戻る。

これで弾丸旅行は終了です。幸い、自宅に台風の被害はありませんでした。
最後まで拙文にお付き合いくださり、唔該!

< 結束 >



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・水師営会見所


■2017年9月17日(日) 旅順へ

朝食はホテルのバイキングで。みんなよく食べる(ような)ので、負けてはいられない。
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個人で旅順へ行けないこともないが、公共交通機関を使って廻るのは非効率すぎる。しかも日本人スパイとあらぬ嫌疑をかけられるなど、リスクが高い。よって現地ツアーを事前に申し込んでおいた。

・旅順一日観光コース
 http://www.dlachikochi.com/view.php?id=1015

9時、ホテルのロビーで日本語ガイドのTさんと落ち合う。ドライバーのCさんは日本語も英語もダメのようだ。
想像通り、ツアー代金の先払いを求めてきたが、きっぱりと断った。
快晴の中、旅順へ出発。先にコーヒー代50元×2を渡しておいた。この辺りのチップは重要だ。

車中で旅順の蘊蓄を聞かせてもらった。
・旅順の人口は26万人。
・終戦時の日本人人口は10万人
・冬の気温は-8℃、夏は14℃。
・高新区(工業団地)には日系合弁企業も多い。パナソニック、富士電機等
・自家用車の急増に伴い、12系統あったトラム=路面電車は2系統に激減した。
・9月、10月の大安の日曜は結婚式が多い
  これは、中山広場で何組もの結婚式を挙げたと思われるカップル(ウェディングドレス姿)を見かけたため。納得。
・10月1日から1週間は国慶節であり、国内旅行、国際旅行に向け中国人旅行客の大移動が始まる。
・4月下旬より桜、5月末ごろよりアカシア、6月はさくらんぼが花開く。
・地元のビールはガグンビールだ。
・大連~旅順間の鉄道は通勤用に運行されていたが、廃止となった。

10時5分、東鳩冠山へ到着。

■東鳩冠山北堡塁

1900年より設営されたロシア軍トーチカ要塞。ここを落とさないと、旅順港のロシア海軍を攻撃できないということで、数万人の死傷者を出した日露戦争の激戦地。
この地域を天から見ると鳩の形をしているので、東鳩冠山と称するそうな。
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「旅順口区国防教育基地」って、日本のことを悪しざまに書いた展示室のことだった。
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日清戦争は日本軍の侵略、日露戦争は日本軍による北朝鮮・中国への侵略らしい。初めて知りましたぞ。
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盧溝橋事件のことは「九一八事変」と呼ぶらしい。
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終戦は、中国軍の圧倒的勝利?
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で、たっぷり洗脳教育された後で、ロシア軍トーチカを巡ることになる。
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この後もそうだが、日本統治・日露戦争の跡がことごとく「中国々民高揚」「日本落とし」に利用されているのを知ると、憤慨やるかたないな。

■旅順日露刑務所跡

ロシアが設営し、日本が運営を引き継いだ政治犯の刑務所。
ここは完全に中国人・朝鮮人向けの観光施設。説明文も英中韓のみ。
特別展は「日本軍を叩きのめした八路軍」だし、日本人の行く所ではなかった。
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こんなところにまで共産党のスローガンが。
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伊藤博文を殺害した朝鮮人テロリスト、安某が英雄として立派に祀られていた。
ガイド氏に「安某を知っているか?」と問われ「テロリスト」だと答えると、複雑な表情をしていたな。
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内部はモロに刑務所。
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処刑場。テロリスト、安某もここで生涯を終えた。
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日露戦争にまつわる品々も展示されていた。蒸気自動車なんて珍しいな。
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水雷ってこんなかたちだったんだな。
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乃木希典将軍の碑銘がこんなところに。
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■旅順田舎料理

水師営会見所のすぐ前にある食堂で昼食を摂ることに。

なんて呼ぶのか忘れたが、野菜と味噌をとうもろこしの生地で包んでたべるアレは美味でした。
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■水師営会見所

12時30分頃より、水師営会見所に入場。ここは専任のガイドが担当するようで、若くてきれいな女性だったのが嬉しかった。
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なんと、日本統治時代の満鉄グッズが無造作に置かれ、すべて販売されているとな?
からくり時計は80万円……。
満鉄一般社員に配布された懐中時計と、満鉄幹部に渡されたガラス製のルビーの置時計、それに切子グラスを、値切って、値切って、1,800元(3万円)で購入した。
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なんで販売しているのか? 中国人は支配者であった満鉄のグッズに興味がないとのことで、もっぱら日本人観光客に買ってもらっているとのこと。

本当は会見場の撮影は禁止されているが、満鉄グッズを買ったということで特別に撮影させてもらった。奥に乃木希典将軍が座ったそうな。
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12時55分にここを出る。


■二〇三高地 日露戦争最大の激戦地、そして慰霊の地

13時に到着。
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山頂までは歩くこと15分。以前はバスが運行されていたが廃止されたらしい。タクシーも入れない。年配の方々にはキツイだろうな。
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東鳩冠山からの砲撃では効果がなく、より旅順港に近いこの地から艦隊に向けて砲撃するため、占領の必要に迫られた。
ガイド氏によると、ここを含めて日露戦争の死者は日本軍4万人、ロシア軍6.6万人に上るそうな。南無。

爾霊山(にれいさん)記念碑
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何々? 日本軍国主義による対外侵略の罪の証拠と恥の柱となった?
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ここは戦死した日露の兵士の慰霊のための地だ。軍国主義的共産主義国家が勝手なことを書いてくれるな!
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なるほど、旅順港が良く見渡せる。艦隊にとっては急所だな。
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乃木将軍の息子の慰霊碑もあった。こんな山中で戦死したのか。
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13時45分に再出発。これから旅順旧市街へ向かう。

旅の途中ですが、続きます。

いまは失われてしまった大連の日本文化、その跡を見てみたい。また「坂の上の雲」の時代、先祖が勝ち取ったものをこの目で確認しておきたい。
初秋の三連休を利用して行ってきた。

旅のテーマは次の二つだ。
■大連の日本統治時代の姿を垣間見る
■旅順の戦跡をみて、昔日を想う

【参考データ】
往路便
 2017年9月16日(土) 関西国際空港10時10分発NH945便、大連行き
復路便
 2017年9月18日(月) 大連周水子国際空港14時15分発NH946便、関西国際空港行き

香港宿泊先:InterContinental Dalian(大連中遠海運洲際酒店:2泊)


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・風格あるヤマトホテルは素晴らしい!


■2017年9月16日(土) 大連行

台風18号の迫る朝7時10分、JR三ノ宮駅より関西国際空港行きバスに乗車。
三連休だけあってほぼ満席だ。

8時10分に空港へ到着。セルフチェックイン機は便利だが、これからはオンラインチェックインでも良いかも。
Wi-Fiモバイルルータの受け取りカウンターはすごい行列。割り込もうとするオバサンもいて、この世界の哀しみを思ったりした。
15分後に無事受領。実は初めてレンタルするのだが、中国旅行にはVPNルータは必須だ。

海外旅行保険はいつもの3千万円・5800円プランに加入。高いけど仕方がない。

85,305円を4,700元へ両替。今回は現金決済が多そうだし、余ったら11月の北京旅行に回せばよい。
丸善で立ち読みして文庫本を買ったら、時間が無くなってしまった。

9時38分に出国、のどあめとドラ焼き購入。
まぁ、ゲート103はすぐそこだし。バスで機体へ向かうが、10分も乗車するとは思わなかった。

雨足が強くなってきた。まぁ、台風はまだ九州だし、国際線には影響ないはずだが。

10時7分にボーディング。B7373-700は満席だし、狭い。
10時27分に離陸。今回は通路側の座席にした。
11時05分に昼食が配膳される。シーフードオムライス+白ワインはまぁまぁ。
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なんだ? 良く揺れるぞ。やはり台風の影響なんだろうな。

2時間のフライトを経て11時37分に大連周水子国際空港へ到着した。日本との時差は1時間だ。
前回の香港と違って入国審査は実にスムーズ。最速の11時50分に入国できた。
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市街中心部までは地下鉄を利用する。代金4元は良いのだが、自販機6台のうち使えるのは2台だけ? 中国らしいや。
空港のようなX線検査機に荷物を通すが、係員はおしゃべりに夢中。
11時58分に発車。
・驚いたことに、発車時の車内アナウンスに日本語が含まれている。
・若者から中年まで、スマホ、携帯ゲーム機に夢中だ。年配に席を譲る気配もなし。この光景、日本以上にひどいかも。
・座席はプラスチックだけでクッションなし。"硬座"とはよく言ったものだ。

12時29分、友好広場へ到着。
エスカレータには左右びっしりと立つのか。どちらかを空けるってことはしないんだな。

12時35分に地上へ出る。インターコンチネンタル・ホテルは目の前だ。
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少し早いが12時50分にチェックイン。19階からの景色は、う~ん、いま一つだ。
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VPNルータの設定をして……おお、西側世界の味方、Googleにつながった。これで一安心。
関西空港で買ったドラ焼きを食べて、さぁ、お散歩開始!


■中山広場を見て、歩く。

14時にホテルを出て中山路を東へ歩くこと10分、大連を代表する観光名所、中山広場に到着した。
銀行、旧大連警察署を通り過ごし、ロータリーを歩むと、おお、見えて来た。

大連賓館、満鉄直営の旧大連ヤマトホテルだ。
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中山広場を挟んで正対するは近代的な中国銀行大連分行、旧横浜正金銀行か。
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そのままロータリーに沿って反時計回りに歩く。

中国工商銀行、旧大連市役所。
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交通銀行、旧東洋拓殖大連支店
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中山広場を半周したところで、地下通路に潜り、中山広場の中心部へ渡ってみた。
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中山広場の中央にはこんなプレートが。
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共産党のスローガン。実態とのかい離に苦笑せざるをえないが、後で大連の至るところに掲げられていると知り、社会主義国家≒全体主義国家の怖さを垣間見る気分となる。
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横断歩道はあって無きが如く。歩行者より自動車の優先される社会のこと。自動車の切れ目を狙って集団で渡るしかない。

郵政局、旧関東通信局
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旧関東銀行が右側に見える
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■旧大連ヤマトホテル

中山広場を一周し、旧ヤマトホテルに戻ってきた。
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うん、美しい。
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細部まで美しい。
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ガイドブックやWEBによると、旧大連ヤマトホテルの内部を有料で見学させてくれるらしいが……。
閑散としたロビーの端にあるホテルのフロントに訊くと「10分から15分待て」とのこと。

しかたがない、待とう。
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大理石の床とシャデリアが見事だ。
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待つこと20分、フロントに尋ねると「ああ」と思い出し、ロビーにたむろしていた係員を呼ぶ。
「今日は団体が多くて忙しい」「本当は予約が必要」と拙い日本語の20代の女性の先導で、ひとりツアーが始まった。代金50元。

見学のメインとなるのは迎賓室。ここはいまでも大連市等の会議室として使われているらしく、かつては日本の首相も中国共産党政府首脳と会談したらしい。シャンデリアは本物の水晶、柱には金箔が塗布され、豪華絢爛。
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見学のもう一つのメインと言えるのが館蔵陳列室(資料室)だ。写真撮影は不可。地図や写真、ヤマトホテル運営時の食器などが展示されていたが、想像よりもショボかった。
旧満鉄時代の切子グラスが展示・5千円で販売されていた。高いが、買っておけばよかったと後悔している。

溥儀氏が満洲国皇帝に就任する前に宿泊した部屋が、当時のまま残されている(写真撮影禁止)。意外と狭い。天井の木組みなどは、なんでも奈良ホテルをモデルに設計された部屋らしく、現存するはこの部屋だけらしい。

15時15分~30分までの15分でツアーは終了。まぁこんなものか。


■旧満鉄調査部

中山広場より南東方面、魯迅路を延々と歩く。地球の歩き方によると世紀街に面して旧満鉄調査部があるはずだが……。
もしかして、この専門学校らしき建物がそうなのか?
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もったいないなぁ。

ところで、世紀街は路面電車201路の通りであり、ひっきりなしに新旧のトラムが走っていた。
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ここ大連で気付いたことのひとつに、「完全電動」と書かれたEVバスと電動バイクの多いことだ。香港では見かけなかったから、この地区特有のものだろうか。

■旧満鉄本部

旧満鉄調査部のまさに近傍に、その建物は廃墟となって残されていた。
旧満州鉄道本部だ。事前連絡すれば内部を見学できるようだが、今回は時間がないな。
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■旧横浜正金銀行

中山広場に戻って、ふたたびロータリーを巡る。旧横浜正金銀行も美麗な建築物だ。
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ところで、どこを探しても「雑誌」がない。日本のコンビニと違うのは、雑誌の類が置かれていないことだ。香港ではそんなことなかったのに。
同康街にある新華書店に入ったが、バッグを預けないといけないのには驚いた。ここにも「雑誌」はなかった。
探し方が悪かったのかな?

さて、次へ向かおうか。

■旧ロシア人街

友好広場から北上すると、旧日本橋郵便局が見えてくる。アール・デコの良い雰囲気だ。
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旧日本橋、勝手に名付けられた勝利橋を超えると、旧ロシア人街だ。ここは半ばテーマパーク、半ば土産物売り場。ロシア人の姿は見かけず、完全に中国人にとっての観光地になっている。
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旧東新鉄道汽船の本社ビル。このレプリカが下関に存在する。
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観光地にも共産党のスローガンが満載。たまらないな。
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近隣の日本人街を探すも、少し「それらしき建物」が残っているだけで、廃れてしまったようだ。
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上海路を南下し、ふたたび中山広場へ向かう。途中のローソンで水を2.5元で買う。ここにも雑誌は置かれていない。市の方針なんだろうな。

中山広場のライトアップはなかなかのものだ。
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17時50分、ホテルへ戻る。足が棒のようだ。

この地のインフラはひどい。街のシンボルである中山広場にしたって、8基あるエスカレータのうち、きちんと稼働しているのは2基だけ。あとは長期間放置されているようで、さび付いていた。最初から階段にしておけば良いのに。
駅の券売機も2台しか稼働していないし、歩道もガタガタだ。
愚痴を言っても始まらないか。途上国だし。

夕食はホテル3階の中華レストラン「"魚包"魚王子」で。食べ過ぎ(4品)、飲みすぎ(ビール1L)で400元チップ込みだ。
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それにしても、街中に共産党のスローガンが目についた。バナー、銀行のLED表示、建築物のポスター、等々。ベトナムも似たような感じだったが、より大規模にしたようだ。

明日は旅順だ。早めに就寝(と言っても24時)。

続きます。

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