男ひとり旅の美学

33の国と地域、南極を含む七大陸を踏破! 海外旅行歴28回の「旅の恥は書き捨て」です。愛車BMW M3と読書感想文も。

- 701 アラブ首長国連邦

2018年2月11日、ドバイから長距離バスとタクシーに乗って、2017年11月にオープンしたばかりのルーヴル・アブダビを訪問した。

おお、灰色の鳥籠のようなドーム天井の独特のシルエットに、真っ白な四角い卵を抱えたような美術館。すばらしい外観は期待を膨らませてくれる。
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入場チケットの代金は63Dhか(1,800円)。
ビジターマップは英語、フランス語、アラビア語の3種類のみ。

ここは「地球」と「キリスト教、イスラム教、仏教」と「世界中の文化」をフューチャーしたようで、内部空間の意匠も展示物も最高だった! ああ、言葉にならないや。

では、順に観て行こうか。展示室は大きく14に分かれている。
Introducution : Grand Vestibule
1.The First Villages
2.The First Great Powers
3.Civilisations and Empires
4.Universal Religions
5.Asian Trade Routes
6.From the Mediterranean to the Atlantic
Intersection : Cosmography
7.The World in Perspective
8.The Magnificence of the Court
9.A New Art of Living
10.A Modern World?
11.Challenging Modernity
12.A Global Stage

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総じての特徴は、東洋文化と西洋文化が対比ではなく、同列に扱われていることだな。

「Introducution : Grand Vestibule」では、床面に地名が散りばめられた宏大な空間に、年代と地域、文明を超えて、人類の共通文化を象徴する遺物が展示されている。水、死、表情(仮面)といったところか。

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「1.The First Villages」からは年代別の展示となるが、地域の枠を超えたグローバルな観点からの展示となっていたのが興味深かった。

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「4.Universal Religions」ではイエス像、聖母子像と聖書、コーラン、曼荼羅と仏像が並べられ、個々の宗教ではなく、そのユニバーサル性に着目させられる。

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仏像もインドと中国ではこんなに違うんだな。
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このポーズと表情、いいなぁ。
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エンジェルって、何かイメージが違う。中世って……。
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「Intersection : Cosmography」では、安土桃山時代の屏風、東方貿易を象徴する絵画、16世紀の地球儀などが展示される。

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おお、ダ・ヴィンチ!
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ティツアーノ!
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これは誰だろう?
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で、遠方に架けられた巨大な油絵は……。
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ここで、この中東の地で「アルプスを超えるナポレオン」に逢えるとは、夢にも思っていなかったぞ!
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少量ながら武具もあり。日本と西洋の甲冑。
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ルイ14世
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ジョージ・ワシントン
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「Japonism, a passion for Japan」と題して浮世絵と印象派を比較したコーナーもあった。
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ゴーギャン
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マネ
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掛け軸とアラビア絵画が併設される。良いじゃないか。
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生活様式の比較。

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こっちは中国と西洋のファッションの比較か。
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モネ
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ドガ。数年前にオルセー美術館で観たぞ。
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ゴッホ
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「9.A New Art of Living」あたりから、20~21世紀の作品が展示される。
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巨大なシャンデリア
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展示室を抜け出て、plazaにたたずむ。
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木洩れ日が実に心地よい空間だ。
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遅くなったが軽い昼食を。Museum Cafeでパスタとレモネードを注文。
120Dh(3,500円)だって? 「軽く死ねますね。」
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Boutiqueでお土産を物色。地元アーティスト作成の飾り絵としおりで、226Dhか。

実に良かったぞ!

プロムナードを歩き、海辺から美術館を俯瞰する。合格!
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「理念」を持つ美術館は素晴らしい!!

https://www.louvreabudhabi.ae/





■2018年2月11日(日) アブダビまで長距離バスの旅

7時起床。まだまだ眠いが体を起こし、テラスへ出て仰ぎ見ると、ブルジュ・カリファの銀色の雄姿。
ランドマーク・ビューのホテルは最高だ。

朝食はホテルのバイキングで。みんなよく食べる(ような)ので、負けてはいられない。
プールの前なので気持ち良い朝を過ごすことができた。
鳩もなつく(?)し。
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8時55分にチェックアウト。22時まで荷物を預かってもらい、ホテルのリムジンで空港へ向かうこととなった。このリムジン利用料はホテル代金に含まれているのだ。

9時5分、タクシーに乗車。9時30分にアル・グバイバ・バスステーションに到着、40Dh。
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往復のバスチケットを購入。なるほど、バス料金(50Dh)の他に、強制的に交通カード(ノルカード:10Dh)を持たせるわけだな。

アブダビ行きのバス乗り場にゆくと、すでに長い行列が……、ああ、次のバスになってしまった。
(一旦バスに乗車するも、「満席」なので強制的に降車させられたのだ。2時間立つよりはマシか。ノルカードはきちんと清算してくれた。)
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20分後の10時にバスに乗車。しかし、ずっと並んでいた男性よりも、女性とその家族が優先して乗車できるシステムらしく、復路でも結構揉めていた。

10時10分に出発。外気温は25℃なるも車内は寒く、長袖にして正解だった。
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11時13分に国境をこえてアブダビ側に入る。ドバイにしろアブダビにしろ、近代都市なのは一部で、他は昔ながらの光景が広がっているように思えた。
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ドバイ市内で渋滞につかまったせいか、結局、アブダビ中央バスステーションに到着したのは12時28分だった(約2時間20分)。
復路は余裕を見て早めに乗車することにしよう。(これが正解だったと後でわかる。)

・都心部でも、マングローブの木が多い。
・あと、都心部は完全な車社会。歩行者はほとんどいない。
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なんちゅう陽射しだ。サングラスと帽子は正解だった。

12時30分、バス停で待機しているタクシーに飛び乗る。あれ? 「ルーヴル・アブダビ」が通じないぞ? 英語を話せって? 失礼な。「ルーバー、アブダゥビ」でやっとわかってくれた……。

で、アブダビは広いエリアに観光地が点在しているようで、車(タクシー)なしではどうもこうも行かないようだ。
12時52分、やっと「ルーバー、アブダゥビ」に到着。40Dh。

■LOUVRE ABU DHABI ルーヴル・アブダビ

おお、灰色の鳥籠のようなドーム天井の独特のシルエットに、真っ白な四角い卵を抱えたような美術館。
ここは「地球」と「キリスト教、イスラム教、仏教」と「世界中の文化」をフューチャーしたようで、内部空間の意匠も展示物も最高だった! ああ、言葉にならないや。

詳細は「その4」に書きますね。
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16時33分、タクシーに乗車し、次の目的地へ向かいます。


■Sheikh Zayed Grand Mosque シェイク・ザイード・グランド・モスク

16時56分、アラブ首長国連邦最大の「シェイク・ザイード・グランド・モスク」に到着。60Dh。
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内部の見学には、履物を脱いで入るんだな
女性は体のラインを隠す服装に、頭部を覆うショールか。ムスリムの衣装(クフィーヤ?)をその場で借りて着用する女性も多かった。

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コーランを聴きながら奥へと足を運ぶ。

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ここは日本人も結構いるな。
それにしても、さすがは王国。この威容は圧倒的じゃないか。


■ドバイに戻ります。

18時10分にグランド・モスクを離れ、タクシーに乗車。
18時30分にアブダビ中央バスステーションに到着
水を買い求めると、なんと1Dh(30円)だ。
復路のバス代金はノルカードにチャージされているので直接バス乗り場へ。ここも行列。
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で、待つこと30分、腹立たしいことに僕の順番で「次のバスに」となった。女性客は次々と優先乗車しているのに……。
さらに待つこと30分、やっと、ついに、念願かなって19時33分にバスに乗車することができた。
3列シートは○だ。
19時42分、バスは発車。予定より1時間も遅れての出発だが、余裕を見込んでいたため、問題ない。
(立つのは疲れたが。)

21時30分、Al Jafiliaバス停に到着。ここはワールド・トレード・センター駅とADCB駅の中間で、ダウンタウン地区にもほど近い。待機タクシーに乗車。行き先はホテルだ。
21時45分にパレス・ダウンタウンに到着。30Dh。
少しゆっくりしたいなぁ。コンシェルジェに相談し、空港行きリムジンを22時30分から23時に変更してもらった。

小腹を満たすために1Fレストランへ。アラブ・バイキングで250Dh? やめておこう。
3Fのカフェ・バーへ。ラムケバブとハイネケン2本は相性が良い。(140Dh)
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ここからの夜景も良い感じ。
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■帰国です

23時に荷物を受け取り、リムジン(往路と色違いのAUDI A8)に乗車。ビュンビュン飛ばしてくれたおかげで、23時20分にドバイ空港ターミナル3に到着した。
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復路はビジネスクラスも良いな。エミレーツのカウンターで差額を確認。23万円……僕にはエコノミーがお似合いです、

2月12日0時5分にチェックインし、25分に出国完了。
セキュリティチェックではバッグを持ったままゲートをくぐろうとして怒られた。疲れているのかな。
うん、シャワーを浴びることにしよう。
ホテルはエレベータをB*フロアへ上がり、さらに専用エレベータを上がったところにある。
そこのフロントを探すのに時間がかかり、結局、向かって左側のエリアにシャワールームのフロントがあった。(スタッフに連れて行ってもらった。)

代金は60Dh。あまり広くないシャワー室だが、着替えを置くには十分だ。
ここはバスタオルはあってもハンドタオルはないので、持参したタオルを使用することに。
歯ブラシはあっても、カップは無いんだな。
シャワーですっきり。着衣の上、ドライヤーのある部屋へ。なるほど、トレーニングジムもあるんだな。

免税店エリアでお土産を探す……大量のPatchiチョコレートに、これはデーツ(干しナツメヤシ)か。紅茶も。440Dh。

で、ゆっくりしすぎた。ゲートC11は限りなく遠い。早歩きで2時20分ギリギリ間に合った。もう搭乗が始まっている。
この人の多さ! ああ、また満席みたいだ。

2時30分にボーディングし、3時35分に離陸した。
すぐに夜モードか。

5時30分頃に朝食とビール、9時30分頃に昼食と白ワインをいただく。
復路は意外と早く感じるな。

なるほど、メッカのカーバ神殿の方角がディスプレイモニタに表示されるのは、中東航空機ならでは。
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往路は11時間30分だったが、復路は8時間の航空旅行となった。なるほど、飛行ルートが異なるんだな。
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11時25分、降下開始。11時(16時)44分ランディング。とにかく、無事に帰ってこられたことに感謝。

17時15分に入国。
・両替:残金1,050Dhから26,198円か。
・コインロッカーに預けた冬服を取り出す。追加料金900円。
・夕食は塩ラーメン。1,050円。
 『ラーメン大好き小泉さん』の影響で、ラーメンを食す機会が増えたのだ。

http://ramen-koizumi.com/
関西国際空港は圧倒的に中国人が多い。ウェルカムだ。

18時15分に神戸・三宮行きバスは発車。今日は空いている。
三ノ宮を経由して、20時過ぎに自宅へ戻る。

これで弾丸旅行は終了です。
最後まで拙文にお付き合いくださり、شكرا جزيلا لك!
نهاية

ドバイ (タビトモ)
ジェイティビィパブリッシング
2017-12-07



■オールド・ドバイ

歴史保存地区から北西へ向かい、ドバイ博物館の前を行く。時間の都合から入場は見合わせた。ドバイ・オールド・スークを抜け、Bur Dubaiの船着き場へ到着。出港しそうだったので慌てて乗船。
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この木造渡し船(アブラ)は、クリーク(水路)で分割されるバール・ドバイ地区とデイラ地区とを結ぶ庶民的な公共交通で、料金はわずか1Dh(30円)。
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10分弱の面白い船旅となった。
対岸のカフェでマンゴージュースを注文(13Dh)。15時10分。小休止。

テキスタイル・スークで土産物を物色。ランプ型の置物(40Dh)とカシミア・ショール(100Dh)を買った。値切り交渉は楽しいが、なかなか難しいもある。
続いてゴールド・スークを見学、と。おお、輝かしいな。
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金なんて買えないよ……。


■ドバイ・モール、ファウンテン・ショー

さて、戻ろうか。……メトロ・ステーションは遠方にある。これは不便だ。
Al Ras駅の自販機を操作するも「釣銭切れ」だと? 窓口でBurj Khalifa/Dubai mall駅までの切符を購入(2区間らしく料金は8Dh)。
15時45分、メトロに乗車。なるほど、車内での飲食(ガムもだめ)は罰金なのですね。
レッド・ラインに乗り換えて16時5分、Burj Khalifa/Dubai mall駅に到着。

ドバイ・モールまでの長い長い通路を取り抜けると、朝とは打って変わってドバイ・モール内はスゴイ人混みだ。ブルジュ・カリファを眺めつつ、ホテルに戻る。
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時刻は16時44分、気温は22℃……プールはやめておこう。

代わりといっては何だが、人工湖を望むプールサイドのバーで疲れた体を癒すことにした。ハイネケン2本を注文。「パレス・ルーム」特典のディスカウントでも75Dhか……。

さて、散歩を再開しよう。
18時よりファウンテン・ショーが始まった。もっと壮大なのを期待していたのだが、予想の範囲内だった。
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世界最大のドバイ・モールを歩く。広い、そして高い。
これまた世界最大のアクリルパネルを誇る水族園の外観を見る。一部は買い物客に公開されていて、十分に愉しむことができた。
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スターバックス・コーヒーはアラビア語でこう書くのか。
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世界最大の屋内スークに入り、アラビア・コーヒーとDateデート・プディングを注文。う~ん、53Dhもするわりには、美味とは言えないなぁ。
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19時45分にドバイ・モールを退出。人が多い!
20時のファウンテン・ショーはビートが効いて、結構良かった。
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この瞬間、歓声が上がった。
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ホテルの部屋へ戻る。夕食はルームサービスにした。
アラビアン・グリルとスープとビールだけを注文したのだが、なんだ、この量は。
結局、半分近く残すハメとなった。
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23時のラスト・ショーまで、ビール瓶を片手にファウンテン・ショーを見続けた。
ホテルの自室「パレス・ルーム、ファウンテンビュー」からは、ファウンテン・ショーの水流の半分が見えるといったところか。
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それよりもブルジュ・カリファを見上げることができるのが嬉しい。
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明日はアブダビだ。音楽を聴いて寝ます。

アラブの夢は続きます。


かつての真珠養殖の村から、いまや数々の世界一を誇る超近代都市に変貌し、さらに成長をつづけるドバイ。それに負けじと伝統と近代の両面から魅力を振りまくアブダビ。「世界一」の確認と「ルーヴル・アブダビ」鑑賞を主眼に、1泊4日の弾丸旅行がはじまる。


旅のテーマは次の三つだ。
■”世界一”を揃えた超近代都市、ドバイの姿を目に焼き付ける。
■ルーヴル・アブダビをよく観て愉しむ。
■シェイク・ザイード・グランド・モスクの威容と内部をよく見る。


【参考データ】
往路便
 2018年2月9日(金) 関西国際空港23時35分発EK317便、ドバイ行き
復路便
 2018年2月12日(月) ドバイ国際空港3時5分発EK316便、関西国際空港行き

ドバイ宿泊先:Palace Downtown(パレス・ダウンタウン:1泊)


■2018年2月9日(金) 仕事帰りの海外行は初めてです。

18時10分で退社。JR元町駅近傍の天下一品で日本最後の食事となるラーメンを食し、バス乗り場へ。
19時20分、JR三ノ宮駅から関西国際空港行きバスに乗車。夜は空いているんだな。

20時22分に空港へ到着。すぐにチェックインを行う。
海外旅行保険はいつもの3千万円コースだが、取扱会社が変わって5960円に値上げされた。
80,252円を2,350ディルハム(Dh)へ両替。

コインロッカーを探す。2Fに空きがあったのでセーターなどの冬装備を脱いで放り込む。(300円/日)

21時45分、出国完了。時間があるのでカフェでビールとソーセージを食す(1,490円)。
22時40分ギリギリにに28番ゲートへ出向くと、ああ、人でいっぱいだ。
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55分にボーディング。夜間飛行なので通路側の座席にしたのは良いが、恐怖の10列シートで狭い777-300Eのエコノミークラス座席は、たちまち満席となった。
23時46分にtake off。10時間25分の空旅が始まった。

天井には星が灯され、機内はすぐに夜間モードに。
しまった、キャリーケースからスリッパを出し損ねた。この狭い機内ではどうにもならない。トホホ……。

24時50分に夕食が出る。さらに太るじゃないか。
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しかし、眠れない。ウォークマンZX100で"少し"音楽を聴こうか。
……"少し"のはずが、延々と聴き続けて朝になってしまった。

2月10日8時10分、パキスタン上空に達した。外気温は-56℃。

8時17分に朝モードの照明に遷移。朝食だ。うどんはまぁまぁ。
9時7分にイラン上空に入る。ぐるっと回ってドバイへ向かうんだな。約7,600キロのフライトも終盤だ。
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エミレーツ航空は初めてだが、エコノミーでもアメニティグッズが配られるんだな。耳栓にソックスにアイマスク。歯ブラシと歯磨きペーストはありがたい。

10時25分(5時25分)にランディング。ドバイ国際空港の外気温は16℃か。
バスでターミナルビルへ向かう。ザグレブ、マルタ・キプロス、ロンドン
……乗り継ぎ客が多い。5時58分に到着。まぁ、立派な空港だ。
6時10分に入国完了。スタンプの文字がアラビア語なのが新鮮。

NTTドコモの海外ローミングを有効にすると……おや、ドバイからの着信が1件。ホテルの出迎えだな。

送迎車はAUDI A8。静かさと力強さの融合が魅力的で、僕のBMW 330eとは比較にならない高級車だ。

早朝のドバイは一面の濃霧のため、実に視界悪し。10時からブルジュ・カリファの展望台を予約している。香港のヴィクトリア・ピーク観光のように、何も見えないなんて結果にならないだろうかと少し不安になる。(杞憂に終わる。)

アラブ首長国連邦は左ハンドル車、右側通行なんだな。km表記は親しみあってわかりやすい。

6時40分にホテルへ到着。五つ星だけあって外観からして豪華だ。
出迎えのホテルマンとドライバーへのチップに50Dhも費やした。

チェックインが早いので、翌日のチェックアウト時間が心配になる。訊くと「9時チェックアウト」だという。これなら問題ない。
今回は、パレスホテルの「パレス・ルーム、ファウンテンビュー」を予約したので、空港往復送迎と24時間チェックインが可能となったのだ。

フロントは3F、主要レストランとプールは1F、僕の部屋は2Fとなる。255号室は、おお、人工湖の真ん前だ。
ポーターへのチップ20Dh×2人。(1人で十分なのに、何故2人も……。)
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霧が晴れるまで待とうか。
まだ時間が早いので、シャワーを堪能する。湯の量も温度も申し分ない。

ベランダへ出ると、ブルジュ・カリファが良く見える、歓喜!
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ホテルも部屋も実に良い。
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……ここまでは良かったのだが、ミニバーのビール(ハイネケン)の値段をよく見ると、50Dh(1,500円)!
さすがはイスラム圏、禁酒の国だ……。
結局は、滞在中にこの50Dhビールを何本も注文することとなる。
そして、何もかも物価が高いことを肌で感じるようになる。

■ブルジュ・カリファ!

さて、ホテルを出ようか。ホテル正面近くから見ても、ブルジュ・カリファの存在感は群を抜いている。
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ホテルの敷地から、開店準備中のスーク・アル・バハールを通り抜け、歩くこと15分、ドバイモールの地下一階に「AT THE TOP BURJ KHALIFA」の入場口は存在する。

9時50分に到着。意外と人は少ない。窓口でオンライン予約チケット(140Dh、印刷した)を見せると、すぐに展望台へのチケットをもらえた。
このスマートなやり取りは実に良い。

エレベ-タに乗って124階へ。そのまま屋外展望台へ。地上452メートルの展望台からは、発展の余地の十分に残されている超近代都市の姿を一望できた。
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階段を昇る。125階は人が少ない。
真下に、僕の宿泊するホテル「パレス・ダウンタウン」が見える。
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郊外の開発はこれからだな。
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11時40分にエレベータで階下へ。入場・出場時の通路にはブルジュ・カリファの建築の歴史、建築に携わった人物等の展示が行われているが、ここに日本の影は皆無だ。寂しい。

■バスタキヤ歴史保存地区

さて、メトロ・ステーションへ向かおうか。
ドバイ・モールを2階へ上がると、紀伊国屋がある。その向かい側にメトロへの通路が開かれているが、その距離800メートル以上。結構歩かされる。
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メトロのBurj Khalifa/Dubai mall駅に到着したのが12時5分。自販機でAl Fahidi駅までの切符を購入。ノル・レッド・チケットで6Dh。
ホームへ上る。安全のために軌道とホームは完全に分離され、車輌到着時のみドアが開くようになっている。この辺は北京も大連も同じだった。新興国のインフラが先進国のそれを追い抜く……日本のインフラ整備の刷新が待ち望まれる。
12時20分、Rashidiya行き列車が滑り込んでくる。車内は結構混雑しており、立ち位置を確保するのが精いっぱいだ。
車内の揺れは少ないし、アナウンスもわかりやすい。車窓からビル群を眺める。
BurJuman駅でレッド・ラインからグリーン・ラインに乗り換える。
12時40分、Al Fahidi駅に到着。で、どこから地上へ出るのか? ホームの地図は不親切なので、ガイドブックと照らし合わせながら、3番/4番出口から出るものと判断する。

D90 Al Musallah Rd.を東へ歩く、歩く。この辺りは観光地らしくなく、まだまだ発展途上といった感じだ。
10分ほど歩くとロータリーが見えてきた。これを横断すれば、Al Bastakiyaバスタキヤ歴史保存地区だ。
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ここはドバイ発祥の地とされ、アラブらしい外観を有する建築物が数多く残されている。小規模なギャラリーが実に多い。
細い路地をくねくねと往くと、あった! 目的地のひとつ、アラブ料理レストラン「バスタキヤ・ナイツ」だ。
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「写真撮影だけ」の観光客が多いらしく、店員が制止していた。当然、ランチ客は歓迎される。中庭に通されると、そこはアラビアンな調度品に満ち溢れた空間だ。
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中庭のテーブルに着席し、スープとケバブとドリンクを注文する。
ラム肉のケバブは実にジューシー。チキンのケバブはまぁまぁ。長いライスにはサフランが散りばめられ、食欲をかき立てる。
ドリンクは不思議な色だが、美味い。
う~ん、高いぞ。129Dhもした。
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チップ11Dhが効いたのか、2階に上げてもらった。歴史保存地区の美麗な景色に期待したのだが……まぁそれなりといったところか。
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13時50分にレストランを出て、歴史保存地区を散歩する。欧米人が多いな。
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土産物やの店先に「あなたの名前をアラビア語で書きます」との日本語が。ふらりと中へ入り、自分の名前をパピルスに書いてもらった(50Dh)。
こんな感じになるのか……。
レターセットも購入した(10Dh)。

旅の途中ですが、続きます。

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