男ひとり旅の美学

33の国と地域、南極を含む七大陸を踏破! 海外旅行歴28回の「旅の恥は書き捨て」です。愛車BMW M3と読書感想文も。

- 303 東アフリカ

■ダル・エス・サラームへ高速船で移動します

2018年5月3日(木) 6時40分起床、曇り、最終日。

7時35分にチェックアウトし、タクシーを呼んでもらう。ホテルスタッフに船の時間を告げると、時間が十分にあるので朝食を摂るように勧める。これもアフリカ的ポレポレなのだろうか。

クロワッサンとドーナツ、コーヒーだけの簡単な朝食にとどめておく。
ここのブラックコーヒーは苦みが少なく、実に美味だった。
そして、この素晴らしいインド洋の光景ともお別れか……。

8時にタクシーに乗車。なんと裸足で運転しているぞ。
あれ? 渋滞がない。予想外の8時5分に港に到着した。5USDがないので10USDを渡す羽目に。
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ザンジバルの出国カードを書く。ここの係員は制服を着用していないので、わかりにくい。
女性は普通のムスリム服(?)にカフィーヤを被っているだけだし。

ボーディングパスにも出国スタンプが押された。
セキュリティチェックの後はVIPラウンジに案内されたが、自動ドアが壊れている。気の毒な係員が手で開閉していた。
ラウンジの中は暑い。エアコンは24℃設定だが、これじゃぁ外の方が良いのでは?
高速船の揺れに備え、酔い止めを飲んでおく。

このVIPルームはとても広く、十分な数のソファーが置かれており、ソフトドリンクもフリーのようだ。

9時5分時点でVIPルーム内には50人近くいる。昨日、チケットを買っておいて正解だった。

9時12分、高速船Kilimanjaro-6号にボーディング。座席は決まっていないみたいだ。
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レーダーは安心の古野電気製。
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座席には大型のタッチスクリーンまであり、飛行機の室内のようだ。
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色付きお湯のような紅茶と硬いパンが配られる。美味しくない。

で、出航予定時刻を15分過ぎても、後からポロポロと乗り込んでくるのは、アフリカ的ポレポーレってやつか。
9時45分出航。しかし、本当によく揺れる。

10時25分、アフリカ大陸東岸がみえてきた。
11時42分、ダル・エス・サラームへ到着した。よく揺れたなぁ。
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強い雨の中を下船。
これ、生きた鶏が入って鳴いています。
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で、タクシーのキャッチにつかまってしまった。
やはり白タクなんだろうな? まぁ、親切に荷物も持ってくれるし、トークも面白いし(英語×な僕でもよくわかる)、まぁいいか。
12時、荷物を受け取って港を出発。空港まで1時間弱かかるというので、市内の小観光はあきらめた。

タクシーはスパシオだが「TAXI」表記がない。まぁいいか。ここも右ハンドル車か。
ダル・エス・サラームの市街を車中から観察。正直、日本の地方都市と変わらないイメージ。
なるほど、スワヒリ語「アラカ」はgood、「トリスティ」はclean、「ムゲニ」はtouristか。

12時50分、タンザニア初代大統領の名を冠するニエレレ国際空港に到着。
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で、空港駐車場のエントリー・フィーが20USD? チップ5USD?
結局、45USDも支払う羽目に。
旅の最後に白タクにつかまるとは、油断していた。

12時55分、セキュリティチェックを受ける。あれ、電光掲示板だとエミレーツはONTIMEなのに、カウンターは閉鎖されたままだ。空港係員に訊くと「待つしかない」そうで、これもアフリカ的なポレポーレか……。もう慣れたよ。

待つこと30分、13時25分にチェックイン&スーツケース預け完了。で、また出国カードか!
13時40分出国&再びのセキュリティチェック。多分に、途上国の係員は態度が横柄だ。

さて、空港でお土産を買おうか……お菓子がないぞ!(ヨーロッパ産のチョコなんかいらん。)
紅茶、スパイス、ジュエルペンなどを購入。

14時25分よりラウンジでひと休み。ビールとクロワッサンとケバブ。虫は多いし、クロワッサンには何か混ざっているし、ひどいラウンジだ。ファースト&ビジネスクラス専用とは思えん。

15時55分ボーディング。777-300だ。シャンパンでのどを潤す。やはりCクラスは良いな。貧乏ラウンジとは雲泥の差だ。
隣席のインド人女性は声が大きい。こんな機内で電話せんでも……。

信じられない失態! 頭上の荷物を取り出した際に、シャンパンのグラスをひっくりかえしてしまい、ズボンとシートがシャンパンまみれのずぶ濡れに! アホか! 
で、キャビンクルーは「お席を替えましょう」とだけ言ってくれた。ありがたい。窓側ではなくなったが、助かった。
バッグの中にハンドタオルを入れておいてよかった。濡れズボンはなんとかなった。
マラリア予防薬のマラロンを忘れずに服用。

16時35分、タキシング開始。55分に離陸。5時間、3979キロの航空旅行が始まった。
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夕食は実に美味。今回の旅で最高の味だった。
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(すみません。メインの写真はぼけています。)

映画『Breakfast at Tiffany's』日本語吹替版を鑑賞。ヘップバーンはファニーで実に良い。

ダル・エス・サラームの幹線道路を走っている際、日本の地方都市に似ていたことを思い出した。中国人観光客が日本に来て「懐かしさを感じる」と答えていた、何かの記事を思い出した。ドバイや西欧を旅すると、「日本の地方はそんなに豊かではない」と感じるようになったことだし、日本はいつまでG7の椅子に座っていられるのだろうか。
そんなことはともかくだ、お腹の具合がやはり悪い。キツイなぁ。

21時58分、ドバイ空港に着陸。
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セキュリティチェックでアラームが鳴る。なぜ? 二回目はOKだった。

お土産を買おう。空港の免税店でデーツ(ナツメヤシの実)を購入したのは良いが、中国人女店員の態度の悪さと言ったら! 害悪を世界中にまき散らすなって。

お腹の調子が悪い。エミレーツ・ラウンジで休むことにする。

空けて5月4日の2時30分、Cエリアのラウンジへ移動。本当に遠いなぁ。
2時50分、ゲートC2へ入る。3時15分ボーディング開始。
関西空港行きのCクラスは満席だ。57分に離陸。
大阪まで7489キロ、9時間弱の旅だ。
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11時頃朝食が出たが、これは美味かった。
次もこの和食にしよう。
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エミレーツ便は食事の質が高い。それに、キャビンクルーのサービスも素晴らしい。
・枕:クッションとして使っていると「もう一ついかが?」と用意してくれた。
・トイレ:下痢で苦しんでいると「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。
・水やドリンクの配膳のタイミングが絶妙だ。
だからDUTY FREEで買い物をした。
これまでノースウェスト(デルタ)、キャセイ、南アフリカ航空、エールフランス、オランダ航空のビジネスクラスに搭乗してきたが、サービスの質はエミレーツが優れていると思う。

11時45分、いよいよ。大阪へアプローチ。このフライトの間にまさか3回もトイレで苦しむとは思ってもいなかったぞ。

17時55分、関西国際空港へ到着。大阪は晴れ渡っている。

いちおう、空港の診療所(?)へ出向き、容体を伝えておいた。おそらく旅行性の下痢だろう、とのことだった。
生水だけでなく、誰がどんな手で触ったかわからない「カットフルーツ」もNGだと教えてもらった。たくさん食べたなぁ。

18時35分に入国。残金1,140USDを122,140円に両替。

GWだけあって、神戸・三宮行バスは満席だ。
三ノ宮を経由して、21時に自宅へ戻る。

これでケニア、タンザニア個人旅行記はおしまいです。
最後まで拙文にお付き合いくださり、ASANTE SANA!

KWA HERI!
(スワヒリ語ね)





■世界遺産ストーン・タウンを歩く!

2018年5月2日(水) 6時20分起床

夜明けの海は快適。
昨日までのサバンナの光景も雄大だったが、インド洋のパノラマも良いぞ。
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隣室は空きなので、大海原を背景に、HomecomingsのSongbirdsを大音量で流す。アコースティックに透明感あふれるヴォーカルが乗る。実に気持ちが良い。




で、こう天候が悪いと明日のフェリーの運航が心配になる。要すれば飛行機でダル・エス・サラームへ飛ぶこともオプションで考えておかないと。(杞憂に終わる。)

7時に朝食。ストーン・タウンの海岸の真横でココナッツ・ミルクを飲み、ビーフを食す。良し。
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この時間になると漁船が大量に出航し始める。ほとんどがモーターボートだが、なかには帆船も混じっている。
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午後は荒天になりそうなので、午前中に街をうろつこう。8時30分に出発。
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Zanzibar Serena Hotelザンジバル・セレナ・ホテル
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日本車ばっかりだ。
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■Old Arab Fort オールド・アラブ砦
1710年ごろにアラブ人によって建築された要塞跡らしいが、だめだ、土産物屋と化している。
訪問の価値なし。
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驚嘆の家は、、、改装のため閉鎖中だ
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海岸線には大砲がいっぱい。
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そして港の光景は良い。
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■Palace Museum パレス博物館
ザンジバルの歴代の支配者=オマーンのスルタンから、エリザベス二世女王までの肖像画が見ごたえあった。
調度品も見事。入場料金3USD分の価値はある。
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バルコニーからの眺望
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■奴隷市場跡
ここは個人的に当たり。
奴隷制度。アフリカ人の中の「裏切者」がシステムを完成させたんだとわかる。
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悪名高いティップ・ティップとミランボ。彼らは同胞を売り払うことで自らの王国を築き上げた。
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彼女は「非常に高額な」奴隷
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奴隷密漁船を取り締まる英国海軍の功績が、これでもか、というほど紹介されていたのは御愛嬌か。
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今日の世界の奴隷制度か
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■Cathedral Church 大聖堂
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イエスはYesuなんだな。
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さて、街を歩こう。
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ここは「ザンジバル銀座」といった通り。メインストリートでさえ、場末の商店街のようだ。
有名ショップ(日本人経営らしい)でタンザナイトを観てみる。お値段3,000USD~。……今度、余裕ができたら買いに来よう。
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なんですか、これ?
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足が棒のようになってしまった。小休止。
「Stone Town Cafe」でパッションフルーツ・ジュースをオーダー。
4,000シリング+チップ1USD。店員に地図を見せて、現在位置を教えてもらおうとすると、なんと「はっきりした場所がわからない」との返事。まぁ、地元民なら地図を見ないでも「あの通りの、あのあたり」ってな感じで場所を把握するのだろうが……。
方向音痴の僕は困ったぞ。
タンザニアに入国後、データローミングは切れたまま。地球の歩き方とホテルでもらった地図を頼りに歩くしかない。

散歩がてら、フェリー乗り場へ到着。チケット売り場はフェリー乗り場の反対側、実にわかりにくい場所にある。親切に教えてくれた男性に僕は握手で返してしまった。彼のような人物にこそ、チップを渡すべきだったのだろうが。

で、チケット購入に必要なパスポートをホテルに置いてきたことに自己嫌悪を覚え、小雨の中を折り畳み傘を拡げ、ホテルへと戻ることに……。

Mizingani Rd.にはぶらついている連中の多いこと!
どいつもこいつもフレンド、タクシー、マネーとうるさいこと! すべて無視だ。

ホテルで昼食。パスタは美味だった。チップ込みで36,000タンザニア・シリング。
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13時20分だ。雨は上がったようだ。すると、とたんに暑くなる。

ホテルのプールサイドで昼寝。サングラスは必須。曇り空でも日光の強さを肌に感じる。
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さて、16時に出発。
フェリー乗り場へMizingani Rd.を歩くこと20分、無事に翌日の9時30分ザンジバル発、ダル・エス・サラーム行きの高速船、Kilimanjaro-6号のボーディングパスを購入できた。
「外国人だから」VIP席を奨められた。50USDをVISAカードで支払う。
なるほど、パスポートを提示することで国籍・氏名等の情報が入力されるわけか。

16時40分、ホテルへ戻る。また雨が降ってきた。

夕食はルームサービスにした。せっかくのビーフステーキなのに少し冷めているし、おいしくない。
ワインは部屋の「サービス品」を開けたのだが、美味しくない。
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……今日は一日中、お腹の調子が悪かった。ピシャット錠を飲んで寝よう。
(で、この後も下痢に苦しめられることになる。)

体調が良くないですが、続きます。




■ケニアとタンザニア国境の狭間で

2018年5月1日(火)5時起床

早めの朝食を摂り、6時30分にOL TUKAI LODGEオル・トカイ・ロッジをチェックアウト。

これからケニア-タンザニア国境をこえてアルーシャへ向かう7時間の陸路の旅が始まる。
この猿たちは僕を見送ってくれているのかな?
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標高5995m、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山! 最終日にその雄姿をしかとこの目で見ることができた。良し!
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国立公園の出口でサファリ・レンジャーの女性が同乗してきた。ナイロビ行きバスに乗車できる幹線道路までだったが。
英語はできなかったのかな?

Lasetの街で一旦停止。出入国書類のコピーを取るらしい。
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それにしても強烈な日差しだ。
この辺りではロバ車(?)が使われているんだな。牛追い人の姿も。

8時15分、Loitoltokロイトトのケニア-タンザニア国境に到着。
あれ? イミグレーションオフィスに係員がいないんですけど?
しばらく待っていると、何事もなかったかのように係員が戻ってきた。アフリカ的ポレポーレ、ってやつか。
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両手指のチェック。「もう他に指はないか?」「10本しかありません」「よろしい」
こんな受け答えは良いとして、ろくに書類に目を通さず、出国印をポン! いいんだろうか。
国境警備兵はスマホに夢中だし、大丈夫かいな。

今度はタンザニア側「Tarakea」イミグレーションオフィスへ。
ケニアと比べて明らかに貧しい感じ。そもそも係員も警備兵も制服すら着用していない。

黄色い正方形(なぜ?)の入国カードを書き、8時55分に入国スタンプを受領するも、ドライバー氏の車両の入国審査に非常に時間がかかる。待つしかない。
数十人の黒人の中でひとりの東洋人は目立つ、目立つ。
バティックを腰に巻きつけ、頭にたらいを載せた若い女性が3人、ケニア側へ出国してゆく。物売りはたくましいな。

……まさか、国境で80分も足止めを食らうとは思ってもいなかったぞ。
9時45分、再出発。タンザニア側の景色はケニア側のそれとやはり異なる。イメージ先行かもしれないが、なんとなくプアーな感じ。
で、このあたりの道路は最高時速50km、30kmだと? 困るなぁ。
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10時10分、Oleleを通過。ケニアと大きな違いは、この国にはバイクが多いことか。
こんな山奥にもバス停があるんだな。
10時30分、Mammseraに入る。また曇り出した。
11時45分、雨が降り出した。そして渋滞だ。

12時45分、ついにアルーシャ市街へ入る。ここまでくれば一安心だが、雨は本降りに。
おや、車の天井の隙間から雨漏りだ。

おっ、アルーシャ中心部で信号機。驚いたことに、タンザニザ入国後、これがはじめての信号機となる。

■はじめてのタンザニア国営、プレシジョン・エアー機

13時30分、無事にアルーシャ空港に到着した。雨でぬかるみになった空港道路を、信じられんことに、農作物を満載した自転車が走る。リヤカーも走る。なんなんだ?

で、アルーシャ空港の駐車場は、ほとんどが日本車だ!

7時間弱の長旅ご苦労様。この三日間ありがとう、というわけでドライバーのエルカナさんにチップ後渡し分50USD+食事代10USDを奮発した。

みすぼらしい入り口を通ると、一応、セキュリティチェックはあるんだ。
プレシジョン・エアーのカウンターでEチケットを提示し、ボーディングパスを発券してもらう。
予約時のクレジットカードも提示を求められた。これもセキュリティの一環だろうか。

時刻は13時40分。あとは待つだけ。カフェらしき店でケーキ+コーヒーを注文(11USD)。
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今度は雷雨だ。しかし、地方空港とはいえ、ひどい空港だな。屋根はトタン板、壁はほとんどなし。
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大雨の中、14時45分にゲートをくぐる。
おお、あれがプレシジョン・エアーPW425便か。
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15時15分、雨の中を搭乗。ATR42/72、プロペラ機だ。
降りしきる豪雨の中、係員が搭乗客ひとりひとりに傘をさしかけ、飛行機まで歩いてくれた!
僕と一緒にほとんど濡れながら歩いてくれたのは女性キャビンクルーだった。

乗客にアジア人は2人。日本人は僕ひとりだ。
15時32分、離陸。ターボプロップファンの音はとても心地よい。

アルーシャ空港からザンジバル空港までの国内線フライト。搭乗前はタンザニア国営ということもあって不安であったが、安全確認からはじまり、紅茶・軽食をはじめとする機内サービスは先進国のそれと同様で、発進、着地も静かで安全であった。


■ザンジバル島

16時37分、ザンジバル空港に到着。おや、こっちも雨か。
何かこう、上空から見るとアフリカっぽくない。アラビアのイメージが漂う街だ。
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ザンジバルはもともとタンザニア(タンガニーカ)とは別の国だったので、わざわざイミグレーションがある。なんども入国カードを書かされるのは面倒だが、まぁこれも旅のうちか。
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16時55分に入国(?)完了。
しかし、この空港も貧しさがありありとわかる。空港バスは日本の学習塾の中古だし。

17時にオフィシャルタクシーに乗車し、ホテルへ向かう。乗車早々、スコールのような豪雨に見舞われ、幹線道路は川のようだ。
タクシーはクレスタ、道行く車もエスティマ、ヴィッツ等の日本車ばかりだ。

「これが大統領官邸」とドライバー氏。タンザニアとは別に、ザンジバル島にも大統領が存在するらしい。

17時20分、Zanzibar Serena Hotelザンジバル・セレナ・ホテルに到着。
部屋からはインド洋を一望できる! が、雨風がきついぞ。
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しばらく部屋で落ち着き、忘れずにマラリア予防薬、マラロンを服用。
外はもう真っ暗だ。

18時40分、ホテル内のバーでタンザニア産のビールを試す。本格的なラガーだ。
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バンド演奏が行われていたが、たいしたことない。

夕食はホテルのレストランで。ワインともども、まぁまぁの食事がサーブされた。
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ほろ酔いで、続きます。

■ケニア・再びのゲーム・ドライブ

2018年4月30日(月)5時30分起床

西の空では月が隠れ、東の空は明るみを増す。
朝6時のケニア・アンボセリ国立公園は、清々しい空気に満ち満ちている。
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コーヒーを飲んで、さぁ、ゲーム・ドライブに出発だ。

象の家族があちこちに。
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道路を横断する象さんたち。
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赤ちゃん象のラブリーさには脱帽です!
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なんでも、
・赤ちゃん象でさえも体重350kg。
・結婚シーズンなので赤ちゃん象が多い。

で、群れているのはメスの象ばかり。巨大なオスの象は単独行動をとるそうな。
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シルバーバックジャッカル
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ヌー
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ハイエナ。良く見えないや。
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キリマンジャロはまた雲に隠れている。
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サバンナは雨季で、活き活きしている感じ。
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若いオス象2匹、車の前を横断す。おおよそ25歳らしい。
で、象の寿命は60~65歳だそうな。
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で、彼女たちは密集して何をしているのか? 「塩で体を洗っている」そうな。
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ホテルへ戻ります。猿さんたち、邪魔なんですけど。
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ドライバー、エルカナさんによると「彼らはリラックスしている」そうで、なるべく邪魔をしないように車をそろそろと動かします。
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朝食はこんな感じ。栄養が偏っているような気がする。
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■マサイ族の村を訪問 ……二度と行かないぞ!!!

マサイ族の村への訪問を希望し、30USDで連れて行ってもらうことに。
10時、ドライバーのMr.ISACイザックさんと合流し、ホテルの別の車で出発。古いランドクルーザの改造車だ。
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こんな水没した道路もなんのその。
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10時50分、マサイ村へ到着。
マサイ族のガイド氏(名前忘れた)によると、こんな村がマサイ・ランドに360も存在するそうな。
この村は4家族、120人が暮らしているという。
家族と言っても、日本で言う親族みたいなものか。

で、マサイ・ジャンプやダンスで熱烈歓迎を受ける。
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これが住居。内部は照明なし。
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「幸せのおまじない」のために火をおこします。
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家屋内への案内等、彼らの文化や生活ぶりをうかがい知ることができた。

だが、良かったのは前半まで。後半の「マーケット訪問」「スクール訪問」になると、様相ががらりと変わる。ひと言で表せば「マネー」の強要だ。
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歓迎ダンスを披露した者を含め、30人ばかりが地面の上にアクセサリーを並べた名ばかりのマーケットで、マサイ族のガイドが、欲しくもない品を1個ずつ買わせる。口を開けば「フレンド・プライス」だの「ママや子供たちの手作り」だの、気づけば周りは屈強な男に囲まれている。そうしてすべての店から1~2点ずつ欲しくもないガラクタのようなアクセサリーを選ばされ(途中からガイドが勝手に選び出した)、420USドルを提示された! 屋内の椅子に座らされ、男たちに囲まれ、「援助」だの「貧しいマサイ」だのを聞かされ、結局120USドルを供出させられた。
消沈した気分で、次は学校だ。バラック小屋に案内され、歌を何曲か聞かされ、私立学校なので「援助」が必要と、これまた男たちに囲まれる始末。結局、追加で30USドルを「寄付」するはめに。あと、ガイド料を払うのは良いとして、松葉杖をついた男がやってきて「2USドル」と一言。
結局、当初の30USドルとは別に、157USドルを支払う羽目に。
で、ガイド氏いわく「日本人に広く紹介してほしい」とのこと……。
まずは、他人にたかる体質を改めるべきだろう。

それでも子供たちはかわいいもんだ。ジャンボ!
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クワヘリ!(さようなら)
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マサイ・ランド。こんな土地で僕は生きてはいけないぞ。
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11時40分に村を出て、12時10分にホテルへ戻る。
昼食です。ビールが美味い。
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小休止してマラリア予防薬=マラロンを忘れずに服用。


■サンセットの中のゲーム・ドライブ

15時55分、夕刻のゲーム・ドライブに出発です。
晴れたり曇ったり、ころころと天気が変わる。

ウォーターバックの群れ
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インパラのオス。角が立派です。
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象さんの群れは健在
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security birdヘビクイワシ
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あなたはカバですか?
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■オブザベーション・ヒル
アンボセリ国立公園内で唯一、ヒトが車から降りられる場所だ。
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正直、あんまり感動的な景色じゃないなぁ。
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あれはフラミンゴの群れか。
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「象さんandサンセット」
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18時40分、ホテルへ戻る
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明朝のゲーム・ドライブは中止となった。なんでも、アンボセリ~ナマンガ間の道路が水没し、通行止めになっていると。
ならばアルーシャへ向かうためには、大きく迂回して別ルートで遠回りしなければならない。当初予定の3時間ではなく、6時間以上かかるとのこと……。やむをえまい。

19時35分、夕食です。
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今夜も虫が多い。もう慣れちゃったよ。

雄大な景色と、象さんが数十頭の群れでいるのは良いとして、ライオンには1回しか会えなかったなぁ。

続きます。


今回の旅のお供




■アンボセリ国立公園、オル・トカイ・ロッジへ。陸路の移動もまた楽し

2018年4月29日(日)5時30分起床
朝食は関空で買ったパンとホテル部屋のジュースで手早く済ませる。NTT docomoの海外ローミングを開始。手や首への防水スプレーの散布もOK、車酔い止めも服用した。
6時50分、ホテルをチェックアウト。

さて、アンボセリのOL TUKAI LODGE オル・トカイ・ロッジからの迎えの車が来ているはずだが……。

ロビーでドライバー氏と挨拶を交わす。このMr.Elkana エルカナさんと、これから三日間の旅を共にすることになる。

今回の旅行はあくまでも個人旅行・一人旅にこだわったのだが、東アフリカでの移動は事実上、車か飛行機に限られる。サファリの舞台に公共交通機関は存在しないし、旅行会社のツアーに参加すると行動に制限がかけられるだろうから、思い切ってホテル=OL TUKAI LODGE オル・トカイ・ロッジに相談してみた。
そうこうして、
・ナイロビ~オル・トカイ・ロッジ~タンザニアのアルーシャまでの移動、
・3日間のゲームドライブ
を含めて専用車を手配してもらうことになった。費用はかかったが、満足のゆく旅となった。

さて、車は4WDトヨタ・ハイエースをサファリ仕様に改造したもので、ドアにOL TUKAI LODGEの文字が入っている。ルーフは全面的に開放される仕様となっており、サファリで威力を発揮する。良いぞ。

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スーツケースを後部ハッチに収納する。このハッチは通常のキーではなく、ゴツイ錠が取り付けられている。「セキュリティのため」だそうな。

出発前にチップとして50USDを渡す。これまで経験してきたが、この「チップの半分を先に渡す」のが重要で、これで相手の気持ちをつかむことができるのだ。

7時に出発。アンボセリ国立公園までの220km、5時間以上のドライブが始まった。
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拙い、本当に拙い僕の英語力で会話を試みる。相手もわかりやすく話してくれる。
・個人所有の乗用車を除き、ケニア国内のすべての車両は時速80kmでリミッターが働く。
 (実際に加速してもらったが、本当にリミッターが働いて強制減速するのだ。)
・トラックが本当に多い。この幹線道路(通称、モンバサ・ロード。港湾都市モンバサ~ナイロビ~内陸のウガンダまで通じる)には数か国のトラックが走る。その距離、なんと1,000kmに達する。あちこちで停車している大型トラックを見かけたが「ドライバーが仮眠している」とのこと。
・ケニアでは中古の日本車が圧倒的シェアを有する。トヨタ車は頑丈かつ保守パーツが豊富なことから、人気が高い。
・ケニアには丘と平地が混在し、起伏が多い。いわゆる山は少ない。
・学校教育は小学8年生+高校4年生。小学生の授業は英語で行われる。だから国民のほとんどが英語を難なく話せる。
・よく聞く「ガリブ」は「ようこそ」の意味だそうな。
・日曜日はジュマピリ。日本の月火水~(惑星)を話すと感心していた。

驚いたことに、このドライバー・エルカナ氏は簡単な日本語を知っている。まぁ、「ありがとう」「こんにちは」「ぞうさん」「シマウマ」「さる」「ひひ」「キリン」の類だが、それでもサファリが楽しくなったことを明記しておこう。
(「zousan&sunset」の写真撮影を薦められる等)
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9時過ぎにEmali近郊の店で休憩をとる。ここはカフェと土産物屋を兼ねており、物色することに。
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ひと足早いが、キリマンジャロ・ストーン製のライオン像を買うことになった。自分用の土産だ。15USD。ついでにスプライトも。2USDは高いなぁ。
9時45分、再出発。
9時55分、モンバサ・ロードからオルイトゥクトゥク・ロードへ分岐。Google mapを見ながら走ると、よくわかる。文明の利器バンザイ。
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ところで、よく見かける木は何か? そうか、あれが「アカシア」でしたか。「アンブレラ・アカシア」「イエローバット・アカシア」が代表的な木だそうで。
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そうこうしているうちに、車は「マサイ・ランド」へ入る。おお、土が赤い。
道路標識「50km/hで走れ。動物のため」をみかけたら、舗装道路は終了。一気にガタガタ道へと変遷した。これは4WD車じゃないと走れないし、酔い止めを服用して正解だった。
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おお、キリンが悠々と。……邪魔なんですけど。
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ロバの群れ。車より動物が優先されるんだな。
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11時15分、アンボセリ国立公園のゲートに到着した。
ここで入場料金都合2日分、120USDを支払う羽目に。しかも現金は不可で、カード支払い専用とな?
つまり、カード所有が当たり前の社会なんだな。
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11時38分、アンボセリ国立公園に入場! ここで車のルーフは開放され、サファリ・モードに。いいぞ!
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大雨季だから覚悟はしていたが、道路の一部が完全に水没している。三日後に、これで泣かされることになるのだが、それは後の話。
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小動物多し。
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あれがうわさに聞く「雨の塊」か。
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12時50分、アンボセリ国立公園内のOL TUKAI LODGE オル・トカイ・ロッジに到着した。
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ロビーはこんな感じ。
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なるほど、部屋は半独立のロッジなんだな。
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昼食は屋外のテラスでバイキング。実に心地よい。
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日本人客も二組いた。そして猿も多い。
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雨が降ったり、突然やんだりで、不安定な天気だな。

■サファリの王道、Game Drive!


さて、マラロン(マラリア予防薬)を服用したし、16時、ゲーム・ドライブに出発だ。

暑い。陽射しは厳しくサングラスを持参したが、車内なのでなくても平気だ。

バッファローを発見。体重800kgか。ライオンは4匹がかりで、バッファローを襲撃するとのこと。
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で、そのライオンを発見してくれたのは良いが、僕のカメラ=SONY ミラーレス一眼カメラ α6000 ボディ グラファイトグレー ILCE-6000 H+SONY標準ズームレンズ Vario-Tessar T* E 16-70mm F4だと、小さくて良く撮影できないぞ。
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ドライバー・エルカナさんが貸してくれた双眼鏡なら良く見えるのに!


【教訓】
サファリには高倍率の望遠レンズこそが必要だ。
今回持参したVario-Tessar T* E 16-70mm F4 は、役不足だった。
広角レンズ(SONY 16mm F2.8+ウルトラワイドコンバーター VCL-ECU2)はほとんど使用しなかった。

あと、服装について。
現地は暑いので半袖。サファリでは半袖一枚+朝にウインドゥブレーカー(パーカー)で十分だった。


アフリカゾウの群れは、この後もたびたび見かけることとなる。ここは象の王国なんだな。
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ダチョウ。
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冠鶴。日本では見かけないな。
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標高5895メートル、アフリカ最高峰のキリマンジャロ山は雲に隠れて良く見えないや。
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18時30分にホテルへ戻ると、蚊帳が準備されていた。
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夕食もバイキングって、ここは三食がバイキングなんだな。まぁTUSKERビールともども美味しいから問題なし。
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部屋へ戻る。この灯りのない真っ暗な感覚は久しぶりな気がする。これが自然本来の姿か。

で、部屋ん中は虫だらけだ。蚊帳がなければ悲惨だ。
さすがにバスタブはないか。水もお湯も貴重だし。シャワーを浴びて、早めに寝ます。

続きます。





キリマンジャロ山と大型動物の写った写真を見て、いつかは訪れたいと思っていたケニア。GWを利用して一人で出向くことにした。
そして、イスラムとアフリカ文化の融合した「スワヒリ文化」を体現するザンジバル島、ストーンタウンも歩いてきた。

仕事の都合でンゴロンゴロを断念して、本当の弾丸旅行(6泊8日)になってしまったが、ツアーに頼ることなく、思い通りのひとり旅を愉しむことができた。

【参考データ】
往路便
 2018年4月27日(金) 関西国際空港23時45分発EK317便、ドバイ行き
 2018年4月28日(土) ドバイ国際空港10時15分発EK719便、ナイロビ行き
タンザニア国内移動便
 2018年5月1日(火) アルーシャ空港15時10分発PW425便、ザンジバル行き
 2018年5月3日(木) ザンジバル港9時30分発・高速船Kilimanjaro-6号、ダル・エス・サラーム港行き
復路便
 2018年5月3日(木) ダル・エス・サラーム国際空港16時45分発EK726便、ドバイ行き
 2018年5月4日(金) ドバイ国際空港3時40分発EK316便、関西国際空港行き

ナイロビ宿泊先:InterContinental Hotel Nairobi(インターコンチネンタル・ナイロビ:1泊)
アンボセリ宿泊先:Ol Tukai Lodge Amboseli(オル・トカイ・ロッジ:2泊)
ストーン・タウン宿泊先:Zanzibar Serena Hotel(ザンジバル・セレナ・ホテル:2泊)


■楽しい旅行は入念な準備から

・ケニア入国にはVISAが必要です。
おや、オンラインでVISA申請ができるとな? 便利な世の中になったものだ。
HPから必要事項を記入して、申請代金51USDをカードで支払い……。
メールでの通知はなかったが、なんと翌日にはオンラインVISAが発行された。これを印刷して持参すれば良いのだな。
http://www.kenyarep-jp.com/news/15/150820.html

・タンザニア入国にもVISAが必要
こちらは東京のタンザニア連合共和国大使館か、大阪の領事館での手続きが必要だ。幸い、大使館への郵送申請ができるのでそちらを利用した。
まずは郵送したい旨をメールで申請すると、送付先が送られてくる。
大使館のHPから申請書をダウンロードし、必要事項を書き込む。パスポートと証明写真、それに大使館から自宅への発送料金分の切手を貼った封書を揃えて大使館へ書留で発送したのが4月2日だ。その後、書類が確認できたので以下の口座へ6千円を振り込むよう指示され、その通りにすると、12日にシングルVISAの貼り付けられたパスポートが返送されてきた。申請からちょうど10日後に受領できたことになる。
なお、タンザニア連合共和国大使館の係員の対応は、とても丁寧であったことを明記しておこう。
http://www.tanzaniaembassy.or.jp/Japanese/Consular_Matters_Japanese/visainformations_jpn.html

・黄熱病ワクチンを接種してもらう。
イエローカードがないとケニアからタンザニアへは入国できない。
予防接種の日程は火曜日の午後と決められており、前々週の月曜日に予約した。
電話予約の際に、病歴、アレルギーの有無、服用中の薬等を確認された。
で、4月のさる火曜日の午後、兵庫県は和田岬の端っこに存在する神戸検疫所へ出向き、生ワクチンを接種してもらった。
感じの良い女性医師はいろいろと注意点を教えてくれた。ありがとうございました。
なお、この検疫所で、虫よけ成分ディートが最高濃度の30%包含された「ムヒの虫よけムシペール@30」が紹介されており、Amazonで2本購入した。(1本だと無くなった時が恐いので → 旅行中、本当に1本を使い切り、2本目も半分を消費した。)
https://www.forth.go.jp/keneki/kobe/




・マラリア予防薬。高い!
黄熱病ワクチンを接種してもらったその足で、神戸市須磨区にある「阿部内科医院」へ出向き、マラリア予防薬を処方してもらった。同医院のHPによると日本で処方されるマラリア予防薬には3種類あり、僕は一番副作用の少ないとされる、ただし毎日服用しなければならない「マラロン」を希望し、処方してもらった。
保険が利かないので、1万円を超える支払いとなった。……これも必要経費だ。
http://abe-naika-iin.com/travelmedicine.html

これで準備が整ったぞ。
旅のテーマはは次の三つだ。
1.サファリ・ドライブを愉しむ。
2.キリマンジャロ山の雄大な姿を目に焼き付ける。
3.スワヒリ都市の多国籍文化を肌で感じる。

さぁ、出発!


■2018年4月27日(金)

フレックス制度を活用して会社を早めに退出し、いったん自宅へ戻る。

19時28分、JR三ノ宮駅から関西国際空港行きバスに乗車。
20時35分に空港へ到着。すぐにチェックインを行う。

海外旅行保険はいつもの3千万円コースだが、8日間だから10,760円もした。
190,279円を1,715USドルへ両替。

今回は予備カメラとしてNIKONの防水カメラを持参したので、専用のSDカード32GBを4,050円で購入。これは無用な出費だったとわかるが、後の祭り。

21時16分にセキュリティチェックへ向かう。はじめてFAST LANEを利用した。早くて良いぞ。
21時30分には出国できた。
その足でサクララウンジへ。ビールとから揚げとソーセージの夕食だ。
時間が余って仕方がないな。

28番ゲートはすでに乗客でいっぱい。23時に搭乗開始。777-3OOERだ。
今回は思うところあってビジネスクラスを選択したのだが、やはり良いな。
シャンパンでのどを潤し、ディナーメニューとワインリストを眺める。
アメニティバッグはBVLGARIだ。男性用(ブラウン)は機内使用専用の構造となっているが、女性用(アイボリー)はインナーバッグとしても使えそうで良さげだ。

そうこうしているうちにランディングが始まった。23時45分、スムーズに離陸。
南アフリカ航空と同様、シートにマットが敷かれるんだな。ありがたい。

驚いたことに、スリッパをリクエストしたら「用意していない」との回答。なんだかなぁ。
(トイレに行くたびに靴を履く羽目に。復路便ではマイスリッパを持ち込んだ。)

天井には星が灯され、機内は夜モードに。
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1時30分に夕食が出る。赤いボルドーワインとビーフステーキは実に美味だ。
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まだまだ先は長い。映画『おおかみこどもの雨と雪』を鑑賞。
「泣いてないよ、滴だもん」
ん、良作アニメーションだが、もう少しひねりが欲しいところ。

眠れないが横になる。あれ、フルフラットシートじゃないんだ。いまどきライフラットはないでしょう。

7時30分、機内は朝モードに。
7時50分に朝食が出るが、オムレツに固いクロワッサン……ハッキリ言ってよろしくない。二度と選択しないぞ。
(復路の和食は実に美味だったが。)

8時35分、Gwadar上空。外気温-49℃。

9時10分(4時10分)着陸モードへ。7,600kmの旅も一旦クローズだ。

4時40分、ドバイ空港に到着。

4時55分、セキュリティチェックを抜ける。それにしても広い空港だ。
5時15分、空港2階のエミレーツビジネスラウンジへ。
只酒を飲んで、少し休憩するか。
ゲートC8は遠いので8時にはラウンジを出て歩かないと。こんなに広い空港なら、関空のようなシャトルを導入するべきだったろうに。

パンとコーヒーで朝食第二弾。フレッシュジュースも美味。待ち時間長し。ヘミングウェイの短編集でも読もう。

8時55分、ゲートC8に近いビジネスラウンジへ移動。コーヒーとケーキ。もう腹いっぱいだぞ。
ゲートC8を9時40分に通過し、50分に搭乗開始。今度は777-200LRか。
やはりCクラスは快適。昼便だから窓側のシートにして正解。
機内の撮影には広角12ミリレンズが効力を発揮した。
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A380か……いつかは乗るぞ。
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ドバイからナイロビまで3,561km、4時間33分の旅が始まる。

10時33分take off、まだまだ建設途中のドバイの街を眼下に望む。都心部以外は、本当に砂漠なんだな。
入国カードと税関申告書を記載しておこう。

時速840kmで1万メートル上空を飛行する中、オレンジジュースが美味い。ナッツも温められており、実に良い。
あれ、アメニティグッズは配布されないのか。
昼食は前菜が美味だった。チキンはいまひとつ。
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『In This Corner of the World』(この世界の片隅に)
3度目の鑑賞となるが、何度見ても良い作品はやはり良い。思わず涙ぐんでしまった。
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ナイロビ上空、雲の層が厚い。その下は見渡す限りの草原だ。
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14時2分にランディング、バスでターミナルビルへ移動……曇り空なのに、こんなに暑いとは!
14時25分、オンライン申請しておいたVISAは回収され、拍子抜けするくらい簡単に入国完了。
14時40分、オフィシャルタクシー申請所で車を呼んでもらう。代金25USDは先払いか。

■ケニアの首都、ナイロビは車社会です。

タクシーに乗って街へ向かう。強烈な日差し! 暑い! そして圧倒的な日本車の比率! 乗用車に限っては90%以上じゃないだろうか。
このタクシーもローレルだし、そういえば、右ハンドル・左側通行なんだな。(タンザニアもそうだと後に知る。)

空港を出るとすぐに渋滞につかまった。排気ガスのひどさは想像以上だ。
運転手によると、今日は土曜日だから渋滞がひどいとのこと。
暑いのは当たり前。エアコンが効いていないのか。
それに、信号が本当にないぞ。
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幹線道路は汚いことこの上ない。停車車両にはたちまち物売りが寄ってくる。ペットボトルの水はわかるが、ネクタイ、バナナ、鏡、サッカーボール、ショルダーバッグと何でもありだな。

15時35分、インターコンチネンタル・ホテルに到着。チップとして5USDを渡す。
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驚いたことに、ホテル敷地への入り口ですべての荷物と体のセキュリティチェックを受けることに。
宿泊客ひとりひとりの入退場の際にも、係員が頑丈な扉を開閉することを後で知った。

ホテルのロビーは重厚なインテリア。安心のインターコンチネンタル仕様だ。
チェックインを済ませて、部屋で少し休憩。部屋は大通りの裏手に当たり、残念ながら眺めは良くない。
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ナイロビの街は治安が良くないと「地球の歩き方」に書いてある。
歩くのは最小限に、注意力を臨界にまで上げて、16時45分、小観光に出発だ。

■ケニヤッタ・インターナショナル・カンファレンス・センター

ホテルから歩くこと約10分、この国際会議場はナイロビの象徴的建物で、ちょうど市役所の対面に位置する。
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ビル前のシティ・スクエアにはケニア建国の父、ジョモ・ケニヤッタの像が置かれている。
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敷地入り口でセキュリティチェックを受け、ビル入り口でまたまたセキュリティチェックを受け、入場料金15USDを支払い、エレベータで26階まで上る。
2か所の階段を登り切ると、ビル頂上の展望台だ。
ここからナイロビ市街を一望できる。が、感動するほどではないな。
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ビルの入り口にも、エレベータを下りた階段の上り口にも小銃を持った軍警察官が控えていた。ものものしいし、観光名所にしては寂しい雰囲気だったな。

観光はこれで終わり? 寂しいので、大通りを少し歩き、ガイドブックに「歴史的建造物」と書いてある場所まで歩く。途中、ハロー・フレンドだの、ミスターだの声をかけてくる怪しげな男女はすべて無視だ。
で、「歴史的建造物」はこんな感じ。博物館になっているみたいだが、中へ入る気はしないなぁ。
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ホテルへ戻る。おお、玄関前のポールに日の丸が掲揚されている。嬉しいぞ。
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夕食はホテルの洋食レストランで。一流ホテルなのにディナー・バイキングってどうなのか。正直、メニューもいま一つ。それでも3,650KSH(ケニアシリング)もするとは。不合格。
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満腹になったところで続きます。
明日はゲームドライブ、楽しみです。

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