'Kashmiris have been seeing conflict every day.We have never seen peace.'と記事にある。
私事だが、2007年夏にSrinagar、Kangan、Sonamargを個人でまわった際、ちょうど地震の痕跡が残されているところを通過した。
「(2005年の)地震は大変でしたね」と声を掛けたら、「はは、地震なんて、戦争に比べたらどうってことない」との返事が返ってきたことを鮮明に憶えている。スリナガル市内でも、たえず軍警察の小銃が市民を威嚇していた。インド側にしろ、パキスタン側にしろ、カシミールの住人にとって戦争は隣にあるってことだ。
そしてインド、パキスタンともに核兵器保有国である。

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The Guardian Weekly 8 MARCH 2019の特集は「Line of fire : India, Pakistan and the forever war in Kashmir」なので買ってみた。恥ずかしい英語力でさくっと読んでみる。
・インド軍による爆撃の2週間前、両国はかつてないほどの緊張をはらんでいた。
・2月26日にインド軍がパキスタン側カシミールを爆撃。27日はパキスタン空軍機がLine of controlを越境してインド空軍機と交戦し、これを撃墜。28日にインド軍パイロットを解放。3月1日~2日にかけて銃撃戦、インド政府によると6人の民間人と2人のパキスタン軍人が死亡した。
・スリナガルに住むムスリム系住人は、軍事行動こそ長年にわたる流血の惨事に終止符を打つことが出来ると信じている。
・インドのモディ首相のムスリム敵対政策が、パキスタンとの対話を困難にしている。
・2014年から2018年にかけて、カシミール地域での衝突による軍関係者、民間人の死者がどれだけ増加したか。数字は本誌の通りだが、明らかに悪化している。2018年は100人近くの民間人が犠牲になったのか。

1947年、イギリスの帝国主義的支配から分離独立して70年以上。世界がこれだけ進歩・一体化したのに、カシミール地区の人々にとって'Our last hope is war'なんて悲しすぎる。
パキスタン空軍機がインド空軍機を撃墜したことで「少し」注目されたカシミ-ル情勢。解決に至るのはいつの日なのか。

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