ありがたいことに、僕の勤める会社は入社10年ごとにリフレッシュ休暇(5日間の永年勤続休暇)を与えてくれるんです。前後の土日を合わせると9連休。10年目はベルリンへ、20年目はロンドンへ行ってきた。はやいもので、気が付けばもう入社30年になるのか……。さて、どこへ行こうか?

おいそれとは行けないところ……。
前々から憧れていた南極がいいな……。年末年始の連休と合わせれば日程的にはなんとかなりそうだ。でも高いし、そもそも現実的なのだろうか……。

2018年の良質なアニメーション作品『宇宙よりも遠い場所』が、僕の背中を強く押してくれた!

では、いざ行かん! 地球最南端の秘境、氷の大陸へ!
DSC02595

【旅程】
2019年
12/28土 神戸から鉄道で成田空港へ移動し、日本を出発。米国アトランタ経由で……
12/29日 朝ブエノスアイレス着。午後は飛行機で南米大陸最南端の都市、ウシュアイアへ移動。ウシュアイア泊
12/30月 ウシュアイア小観光。午後、南極探検船に乗船・出港。24時過ぎにビーグル水道を抜け出る。
     真夜中に暴風圏のドレーク海峡を南下。
     「吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度」を体験する。こんなの寝られるか!
12/31火 強い風雨のドレーク海峡を南下。午後は少し穏やかな海となる。
2020年
01/01水 ドレーク海峡を南下。夕方、無事に南極に上陸してお正月を迎えることができた。
01/02木 南極
01/03金 南極
01/04土 南極
01/05日 南極
01/06月 ドレーク海峡を北上。
     揺れる船内で「内臓がふわ~り」とするイヤな感覚を味わう。
01/07火 ドレーク海峡を北上、ホーン岬を経由して、夜にウシュアイア港へ到着。
01/08水 朝、ウシュアイアで下船。ウシュアイア小観光。夜ブエノスアイレスへ飛び、ブエノスアイレス泊
01/09木 ブエノスアイレス観光。夜ブエノスアイレスを出発
01/10金 米国アトランタ経由で……
01/11土 夜に日本帰着。成田空港から神戸へ移動し夜中に帰宅。これで15日間の長旅は終了です。
01/12日 休養。12時間の時差ボケを元に戻します。
01/13月 休養。上に同じ。


【参考データ】
往路便:
 2019年12月28日(土) 成田国際空港17時50分発DL296便、アトランタ行き
 2019年12月28日(土) アトランタ空港21時発DL101便、ブエノスアイレス行き
アルゼンチン国内移動便:
 2019年12月29日(日) ブエノスアイレス空港18時45分発アルゼンチン航空AR1890便、ウシュアイア行き
 2020年1月8日(水) ウシュアイア空港15時20分発アルゼンチン航空AR1897便、ブエノスアイレス行き
復路便:
 2020年1月9日(木) ブエノスアイレス空港21時15分発デルタ航空DL110便、アトランタ行き
 2020年1月10日(金) アトランタ空港10時34分発デルタ航空DL295便、成田国際空港行き
  ……のはずが機材トラブルのため、アトランタ離陸が14時30分となった。。。

宿泊先:
2019年12月29日 Hotel Albatros(ウシュアイア、1泊)
2020年1月8日  Sheraton Buenos Aires(ブエノスアイレス、1泊)

船中泊:
われらが南極探検船『Ocean Adventurer号』には12月30日から1月8日までの10日間もお世話になった。彼女には強烈な愛着がわき、下船が名残惜しかった。
https://www.quarkexpeditions.com/en/our-ships/ocean-adventurer

【参加したツアー】
「男ひとり旅の美学」のポリシーに反するが、南極地域には個人で入ることはできないのだ。読売、阪急を含む数社を検討し、僕はクォーク・エクスペディションズ社(日本代理店:クルーズライフ社)のツアーを選んだ。


■楽しい旅行は入念な準備から

カメラは、レンズを含めていっぱい買ったなぁ。
・愛用のα6000は2019年8月のオーストラリア旅行で不審な動きをした。危ないぞ。→SONYミラーレス一眼カメラα6400を購入(93,781円)
・望遠レンズ。2018年5月のケニアでは標準ズームレンズしか用意しなかったため、ライオンに肉迫できずに血の涙を流したなぁ。→SONY望遠ズームレンズSEL70350G(35mm換算~525mm F4.5-6.3)を購入(97,082円)→これが実に活躍した。
・円偏光フィルタ。南極の青空や氷山を美しく撮影したいぞ。→SONY VF-67CPAM(67mm径・7,686円)とVF-55CPAM2(55mm径・10,605円)を購入
・動画用マイク。ペンギンの鳴き声やヒトの話し聲を鮮明に録りたい。→SONY ショットガンマイクロホンECM-B1Mを購入(30,723円)
・動画記録は4Kでしょう!→TOSHIBA SDXCカード Class10 UHS-I U3対応 (最大読出速度95MB/s 最大書込速度75MB/s) を購入(128GBを2枚と64GB)
・あと、広角レンズは? すでにウルトラワイドコンバータ(18mm)を持っているが、どうしよう?→ Carl Zeiss Touit(18mm、F2.8)を購入(91,157円)。純正PLフィルタも(14,782円)。→これは今回持参せず。
・α6400でタイムラプス撮影もしたい! →ミニ三脚Manfrotto PIXI レッド MTPIXI-RDを購入(1,972円)。

ところで「本当にAPS-Cカメラでいいの?」と日々、脳内で悪魔のささやき声が……。12月になって最新型のSONYフルサイズ・ミラーレス一眼カメラα7RⅣ(α7R4)を買ってしまいました! お値段40万円! 三途の川、もとい、ルビコン川を渡った心境。ズームレンズ(SEL24105G、15万円)と円偏光フィルタ(14,000円)も同時購入。
SONY超広角ズームレンズSEL1224Gも購入しましたとさ(19万8千円)!

海中の写真も撮影したいな……:α7RⅣを買った同じ日に、DSC-RX0M2を購入(83,361円)。
……カメラだけでも結構な出費となってしまった。いや、南極に妥協は不要!

結局は、超広角ズームレンズはほとんど使用しなかった。
基本的に
(1)α7RⅣ+24-105mm標準ズームレンズ(+超広角ズームレンズ)
(2)α6400+APS-C 70-350mm望遠ズームレンズ
の2台持ちで撮影。
あと、ほとんど使わずじまいでしたが
(3)360度カメラRICOH THETA SC
(4)DSC-RX0M2 
(5)予備としてα6000+APS-C 16-70mm標準ズームレンズ
の合計5台のカメラを持ち込むことに。リュックがメチャ重かった!

あと、船内の撮影用に外部ストロボを持っていくべきでした! 反省……。
DSCN0001
DSC00361

■長期の旅行にはPC持参が望ましい。

ノートPCも新しく購入した。VAIO SX14「勝色仕様」だ(33万円)。
今回の旅行で撮影した静止画、動画のデータ量は実に「250GB」に達し、すべてその日のうちにPCにバックアップした。
最終的にはSDカード(128GB、64GB)では間に合わず、PCで管理せざるを得なくなったのだ。リュックは重くなったが、持参して大正解だったと思う。
DSC00372
DSC00374

■南極は寒いところです。そしてシャレにならない紫外線の量! しっかり対策しよう。

耳当て付き防寒帽子、ゴツいスキー用手袋(出番なし!)、カメラマン用手袋(一番活躍)、指先なし軍手(活躍)、ゴアテックスの防水性ズボン(17,000円)、防寒ソックス5足、防水タイプの小型リュック、船酔い対策のトラベルミン錠5箱……その他の装備も結構な出費だったな。

結果的には、いくら寒いとっても夏の南極半島の場合、長袖シャツの上にツアーで支給される「防水・防寒パルカ」の着用で十分で、持参したセーターと新調したフリースは一度も着用せず、文字通りただの「荷物」となった。
あと下着だが、ゾディアック・ボートでのクルーズ観光は冷えるので、長袖のヒートテックが必要、上陸・徒歩観光は体が温まるので、夏用の半袖で十分だとわかった。ただしスボンの下にはヒートテック必須。

忘れちゃならない紫外線対策。メンズ用の日焼け止めを新規に調達し、サングラス(眼鏡くん御用達のオーバーサングラス)はいつものを用意した。
紫外線が本当にきつかったです。

あと念のため、医療用の紙パンツ……笑わないでほしいなぁ。宇宙飛行士だって男女問わず全員、オムツ(Maximum Absorbency Garment)を着用するんだから! 南極大陸にトイレはありません!
(一度も「お世話」にならずにすみましたが。)


■米国でトランジットするだけでも、ESTA申請が必要です。

有効期限は申請から2年なので、あまり早く申請しても損、ということになる。だがギリギリになって申請が受理されなかったとかは悲惨なので、3月の時点で早めに申請。翌日には承認されたので一安心。
日本語でらくらく申請……のはずが、申請フォームを書き込むのに、結構時間がかかったなぁ。

【重要】
ブエノスアイレスからアトランタ行きデルタ便へのチェックインの際に、ESTA番号を訊かれた。申請承認ページの印刷物を持っていたから良いものの、なければどうするんだ……。要注意です。


■クルーズ保険! 高すぎ!

南極旅行の必須事項として「クルーズ保険への加入」(クルーズ旅行取り消し費用担保契約)が条件づけられている。旅行日数、船代、飛行機代などによって変わるが、僕の場合「75,100円」……。
これ、ちょっと「上海へ行って2泊」してこれる金額なんですけど。南極だからやむを得ないのかな。


■僕は英語を話せません。というか、話のレベルが高すぎて「全く」ついていけなかった。

比較的早い時期(3月)にツアーを予約したので、英語力を鍛えようと努力した。しかしこの年齢になると、いくら勉強してもなかなか頭に入らない。苦しくて、悲しくて、困った……。
おおっ! 2019年6月にクルーズライフ社のWEBページを確認すると、申し込んだ12月29日のツアーが「日本人通訳乗船」に変更された! やった!!
「船内にて英語で行われる南極講座や毎日のブリーフィングをイヤホンガイドを通して日本語の同時通訳でご案内します。より極地旅行の理解を深めることができ、英語のリスニングが不安なお客様でもお楽しみいただけます。」
助かるぞ! そして期待、大!

結論。
日本語ガイドの保阪瑠璃子さん(南極30年の大ベテラン!)には本当にお世話になった。もし彼女がいなければ、今回の旅行は「大失敗」に終わったであろうことは明白だ。なにしろツアーの英語は「日常英会話」レベルなんてものではなかったから。正直に白状すると、ブリーフィングで「何を言っているのか」すら理解できなかったのだ。
南極旅行者の98%は、英語を"完璧"に操れる(ネイティブスピーカーの日本人を含む)ことを目の当たりにした。残り2%の"英語できない一般日本国民や中国人民"を米国の旅行会社は相手にしてはくれない……。世界は残酷だが、これが現実だ。
だから読売旅行や阪急の「日本人だけの南極旅行」が人気なんだな。1~2月に2週間以上の旅程だから、普通の現役サラリーマンには参加はかなり厳しいが。


これで準備が整った。

今回の旅のテーマは次の通り。

『地球最南端の秘境、南極。
 氷の大陸をこの目で見て、その息吹を自身の肌で感じるのだ。
 一世一代の旅にするぞ!』
(と、いつもの旅ノートに書いた。)

さぁ、出発です!


■はじめての南米、はじめてのアルゼンチン行

2019年12月28日(土)
5時30分起床。父の仏壇に挨拶して母に見送られ、7時に自宅を出る。今回は新幹線と京成鉄道を乗り継いで「成田空港デビュー」となる。
カメラを5台も携えて旅に出るのは生まれて初めてのことだ。
新神戸駅から東京まで「のぞみ号」で3時間。富士山も写真に収めることができた(雲が邪魔)。
DSC00072
DSC00099
グリーン車の座席は最後尾を選択し、スーツケースを背中側に置いた。スーツケースを抱えた外国人旅行客も増えたことだし、これから新幹線の車両にも広めの荷物置き場は必要だろう。

東京から上野駅へ移動し、そのまま京成上野駅へ地上を歩く。有料の荷物一時預かり所にスーツケースを預け、久しぶりに上野公園を散策することにした。
DSC00116
DSC00117
DSC00134

不忍池って、こんなもの? イメージ的にはもっと広大できれいな光景を想像してたのだが。
DSC00118
DSC00119

日本での食事はしばらくできないことから、奮発して「韻松亭」で和食をいただくことに。うん、美味。
DSC00131

時間です。荷物を回収し、京成上野駅からスカイライナー49号に乗り込みます。13時40分に出発。ガラガラだな~と思う間もなく、次の日暮里駅から大勢が乗車してきた。
DSC00137
DSC00140

14時26分、成田空港に到着。40分にデルタ航空のカウンターでチェックインし、スースケースを預けて身軽になります。

両替は空港直営店で。日本ではアルゼンチン・ペソは扱っていないらしく、米ドルを多めに確保(12万円分)。
そして鼻歌交じりで空港内を小散歩。このときはのんきでした。
DSC00141

さて、早めにセキュリティゲートを通過しましょう。

……あれ、リュックがFAIL?

お神酒180mlが液体規制(50ml未満)に引っ掛かった。僕はアホか!
係員の言われるには「あきらめて没収されるか、航空会社のカウンターに戻って預けるか」しかないそうで、南極でお正月気分を味わいたい僕は後者を選択。デルタ航空のカウンターに相談すると、わざわざワインボトル用の大きな専用袋と段ボール箱が用意され、過剰なまでの梱包をしていただき、無事に預け荷物とすることができた。……お手数をおかけしました。
以後、注意します。

15時50分、無事に出国まで完了。改造社書店(あの改造社!)で文庫本を買い(結局帰国するまで読まず)、デルタ航空のラウンジへ。ビールと軽食で16時40分まで小休止。

17時10分、DL296便にボーディング。どうも搭乗手続きがエールフランスのようにスマートではないな。
機体はエアバス社A330-900、ビジネスクラスはスライドドアによる半個室仕様で、ある程度のプライバシーを保てる構造だ。
DSC00143
DSC00144

18時7分、飛行距離11,910キロメートル、アトランタへ向けてテイクオフ!
で、12時間30分もかかるのか……。(実は復路のほうが長かったりする。)

食事は肉料理をオーダー。ん、合格。
DSC00147
DSC00148

ベッドはフルフラット仕様なのでらくちんだ。
24時前。あれ? シートの動きが止まってしまい、操作できなくなったぞ。
システムダウン? 結局、座席のシステムをリブートし(OSは何だろう?)、シートの機構も何か設定変更することで復旧した。こんなの初めてだ。

それにしても気流の影響で機体がよく揺れる。で、シャンパンと白ワインと赤ワインで酩酊し、揺れで気分が悪くなる(飛行機酔い)というアホさに自己嫌悪。
これからはフライト前にトラベルミンを服用しよう。

5時(現地15時)に朝食が出る。どこの航空会社も同じようなもので、これはあまりおいしくなかった。
DSC00150

16時6分、アトランタ空港にランディング。並行して着陸体制に入る飛行機を窓から撮影するのは初めてだ。
DSC00151
DSC00155

で、米国入国審査の長~~い行列にはうんざりだ。17時15分にやっとパスできた。
セキュリティも厳しかった。
DSC00160

4,510米ドルを20,000アルゼンチン・ペソに両替。価値のない通貨であることは明白だ。

17時55分よりデルタのラウンジで過ごす。ありがたいことにシャワールームは清潔で広く、無料で利用でき、復路の際も利用させてもらった。ドライヤーはなかったが、歯ブラシセットを渡され、口腔内もすっきり。チップ2USDを渡した。

バナナとコーヒーで搭乗時間を待つ。
20時10分、ブエノスアイレス行きDL101便にボーディング。「席を代わって。夫婦なの」「(別の夫婦からも同じセリフ)」ハイ、ハイとたらいまわしにされた気分で、窓側の席に落ち着いた。機体は古い767-300で、ビジネスシートもひどい代物。スリッパもない! ひどいぞ!
それでもビジネスクラスは満席。早めに予約しておいて本当に良かった。

雷雨のアトランタ空港を、21時50分にテイクオフ。
長距離航空路線のダブルヘッダーは久しぶりだ、頭痛がするのでアルコールは控え、ガス・ウォーターで我慢だ。

22時40分に夕食がサーブされる。なんか、東京-アトランタ路線よりも内容がしょぼいのですが。
DSC00161
DSC00162
アイスクリームだけは日本路線同様、美味だった。

■12月29日(日)

朝食のフレンチ・キシュなるものは、はっきり言って食えたものではなかった。
DSC00166

キャビンクルーの一人が「奥さんが姫路出身の日本人」だという。まさか、南米路線で神戸、明石の地名が通じるとは思わなかった。少しうれしいぞ。

アルゼンチンの国際空港EZEの近郊は畑が多い。あとはプール付きの立派な邸宅が数多く見える。債務デフォルト常習国のくせに贅沢な!
DSC00167
DSC00176

9時12分、そのデフォルト常習国の国際空港へ機体は静かにランディング。
10時過ぎに入国完了。だぁ~国際空港のくせにトイレが汚い! なんなんだ!

ウシュアイアへは、ここから40キロ以上離れた国内空港(AEP)からのフライトとなる。
国内空港へはシャトルバスのような便利な交通機関は用意されておらず、タクシー(ぼったくりの危険性)、バス、ハイヤー(レミースと呼ばれる)のいずれかを選択するしかない。
時間はたっぷりある。
僕はクルーズライフ社おすすめの「ティエンデライオン社」のバスに乗ることにした。
料金は10USDだから妥当だろう。ここで若い日本人旅行者Kさんに会う。ブエノスアイレスで一泊されるとのこと。
10時35分出発。市内中心部を中継して11時35分に国内線空港AEPに到着。汚い空港だ。

で、アルゼンチン航空のカウンターでチェックインし、スーツケースを預けようとしたら思わぬ言葉が。
「この航空券は、預け荷物を扱えない」
そんなバカな!
後で調べると、確かにその通りで、エクスペディアでアルゼンチン航空のエコノミーをそのまま購入すると「預け荷物なし」のチケットを選択するトラップのあることが分かった。
仕方がないので、30USDを余分に払い、スーツケースを預けることに。。。

さらに、出発時刻が16時10分→17時に遅れるとのこと。ひどい会社だ。

気を取り直して、まずはホット・コーヒー。
クォーク・エクスペディションズ社ウシュアイア・オフィスの担当係員に「飛行機AR1890便が遅延」する旨をメールしておいた。
空き時間で南極の予習をする。クルーズライフ社から送られてきた資料に「おさらい」の意味で目を通す。ぬかりなし(のはず)。
次は空港2階のスターバックスでフロートとケーキ。
英語で自分の名前を告げたが、なぜ「NENSH」になるんだ?
DSC00179

しまった、満腹で気分が悪くなってきた……。(何をやっている???)
睡眠不足だな。吐き気と眠気の二重苦に苛まれながらも、なんとか気を保つ。


【教訓】
食べ過ぎてはいけない。


で、苦しい胃腸と寝ぼけ頭で考えてみた。ウシュアイアからブエノスアイレスへの復路便のことである。
もともと購入時は、16時50分にウシュアイア発、20時10分ブエノスアイレス着であった。
これが17時35分発→18時35分発→21時35分発と3度も変更となったのだ(怒)。

1月9日の深夜1時にブエノスアイレス到着で良いのだろうか。睡眠は? 治安は? 交通は?
良いわけがない!
で、先に買ったエコノミーの復路チケットは潔く放棄し、新たにプレミアムエコノミーのチケットをネットで購入した。
20時までにはホテルに入れるだろうから安心だ。

15時30分にセキュリティ・チェックをパスし、ゲートへ向かう。待ち時間の長いのは苦痛だ。
16時50分に搭乗開始。737-800型機はほぼ満席だ。
DSC00181

17時5分に離陸。窓の下密集した大都会の姿が現れた。しばらくすると一面に畑が拡がる農業大国の姿となり……。
氷河! パタゴニアの圧倒的な一面の氷河を目の当たりにした。これが航空旅行の醍醐味か。
DSC00203

フエゴ島の雪が残る山々も見ごたえがあった。
DSC00221

20時18分にランディング、ついに「地球の果て」ウシュアイアに到着した。小さい空港だ。

ルンボ・スール社の係員(クォーク・エクスペディションズ社の代理店)と合流し、用意されたミニバスに乗る。日本人二人を含む数名と一緒になる。
21時だというのに空はまだ明るい。これが23時頃まで続くという。
DSC00226

ルンボ・スール社の係員より明日12月30日のフエゴ国立公園のツアーの案内があり、申し込むことにした(40USD)。

空港から15分程度でバスはHotel Albatrosに到着した。
うん、良いホテルだ。
DSC00231
DSC00228

■Ushuaiaウシュアイアの街をうろうろ

fin del mundo この言葉が街のあちこちでみられる。そう、ここウシュアイアは人類が定住する最南端の街なのだ。
DSC00241

こじんまりとしたウシュアイアの街をうろうろ。これでも22時なんです。
DSC00237
DSC00232

22時30分、小腹か空いたので海岸通りのレストランへ。肉がおいしそう!
DSC00253

地元産ビール「BEAGLE」、スープとサラダ、炭火で焼いたパタゴニア肉料理Asadoアサードをいただく。うん、至高。
DSC00250
DSC00251
DSC00252

そういえば、長い間寝ていないな。26時に就寝。


2019年12月30日(月)
5時45分起床。なるほど、朝のレモネードはさっぱりすっきりして良いな。
7時10分朝食。4つ星ホテルにしては種類が少ない。
DSC00254

それにしても暑いな。薄手のシャツに着替えよう。
スーツケースを指定されたバゲージ置き場に移動し、チェックアウト。
バゲージ預け場にあった参加者リストをちらと覗き見る。今回の南極ツアー参加者は124名か。

少し時間があるので小散歩。
DSC00255
DSC00261


昨日申し込んでおいた「ティエラ・デル・フエゴ国立公園」ツアーは8時45分に出発。30人以上の参加者の中、なんと日本人は僕一人だ。

車窓からウシュアイアの街並みを観察。どの家もクリスマスの飾り付けがきれいだ。
(日本と異なり、欧米社会では年末までクリスマスの飾り付けを残しておくことを、数年前のロンドン旅行で知ったのだ。)

8時55分、公園の入り口に到達。道路は未舗装の坂道だ。
それにしても、山々の冠雪が実にきれい。
メルカリチェックなんてしている場合じゃない!


■ティエラ・デル・フエゴ国立公園
ここは、氷河に削られたアンデス山脈のダイナミックな景観を楽しめる場所として人気だ。
DSC00270
DSC00288

ここからアラスカまで道が続いているそうな。
DSC00304

氷河の残る山と湖の姿が実に美しい。
DSC00312

風が強い。砂埃もすごい。そしてここは4Gのつながらない世界だ。うん、悪くない。
DSC00327

アシガミ湖。先住民族の発見された場所らしい。
DSC00333
DSC00324

■世界の果て号
世界最南の地を走る観光列車。もとは囚人輸送用列車だったそうで、「元監獄と船舶博物館」に当時の写真が掲載されていた。
いまでは立派なアルゼンチンの外貨収入源だ。
DSC00394
DSC00374a
DSC00361a

ここでカナダ出身の日本語ネイティブな女性、V.Kさんと出会う。日本滞在18年、旦那様が日本人とのことで、彼女には南極旅行中とても懇意にしていただきました。

「世界の果て」駅はこんな感じ。
DSC00409

14時10分、ウシュアイアの港に戻り、「ティエラ・デル・フエゴ国立公園ツアー」は終了。
インフォメーションセンターで、パスポートにウシュアイアのスタンプを押してもらう。
ミーハー? 仕方がない。

昼間のウシュアイアは、サングラスがないと耐えられないほどの日差しだ。スーツケースに入れて預けてしまったのは誤算だ。
集合時刻は15時15分、それまで散歩してカフェで時間をつぶします。物価の安さには助けられます。
DSC00415


さて、次はいよいよ南極探検船へ乗船します。